◇第110回日本選手権(6月12~14日/愛知・パロマ瑞穂スタジアム)2日目
名古屋アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権の2日目が行われ、男子ハンマー投は中川達斗(山陽特殊製鋼)が日本歴代5位の自己記録を58cm更新する73m93で2年ぶりに優勝し、アジア大会派遣設定記録(73m10)を上回り、アジア大会代表に内定した。
1投目からシーソーゲームに近い様相を呈した東京世界選手権代表の福田翔大(住友電工)との競り合いを中川が制した。
2投目まで福田がリードするも3、4投目と中川が逆転して記録を伸ばしていく。しかし、5投目で先に福田が72m77を投じる。
サークルが少しざらついた感覚があり、「思っているよりも自分の(回転)速度を上げ切れていませんでした。意識して3本目から修正をかけていきました」と中川。ライバルが先に記録を残したことに奮起する。
「行ったかなという感覚はありますた」と力強く放ったハンマーは、73m93の表示。声を上げて咆えた。
昨年はアジア選手権では福田を抑えて2位に入ったものの、2連覇を狙った日本選手権は2位。目の前で福田に東京世界選手権の開催国枠エントリー設定記録をクリアされていた。
「去年は悔しい思いをしたので、絶対に派遣設定を超えたいと思っていました。(福田と)お互いに記録を狙える状態で勝てたのでうれしいです」と笑顔で振り返る。
九州共立大大学院修了後、昨年度までサトウ食品アルビレックスRCに所属していたが、この春に地元・兵庫の山陽特殊製鋼へ入社した。
社会人4年目でつかんだ初のアジア大会。「まだまだ自分が思っている以上に試合で上げ切れていません。しっかり1投目から動画の感覚と自分の感覚が一致するように練習していきたいです」。大舞台へと胸を高鳴らせていた。
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