2026.06.06
滋賀インターハイ(7月30日~8月5日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げている。
京都府大会は6月6日、たけびしスタジアム京都で2日目が行われ、男子4×100mリレー決勝で洛南が39秒17の高校新記録を打ち立てて優勝した。従来の高校記録は同校が2022年11月にマークした39秒34。2012年に大瀬戸一馬(小倉東・福岡)、橋元晃志(川薩清修館・鹿児島)諏訪達郎(四日市工・三重)、金森和貴(松江北・島根)のメンバーで出した混成チームでの高校記録にもあと0.01秒に迫る快記録だった。
「出ると思っていなかったので、正直ビックリしています」と1走の福井裕月(3年)が話すようにこの大会での高校記録樹立は想定外。39秒4台を出せたらというのが当初の目標だった。
今大会で心掛けたのは「美しいリレー」。インターハイを勝ち上がるには都道府県大会、地区大会、インターハイの計9本で一つのバトンパスミスも許されない。その中でタイムを求めるのではなく、「誰が見ても美しいリレーをしよう」という言葉をかけて顧問の柴田博之先生は選手を送り出した。
予選と準決勝は福井、仁志月人(3年)、濱口彪峨(2年)、土井カハル(3年)のオーダーで挑み、初日(5日)午後の予選で39秒82、準決勝で同日夕方の準決勝で39秒75といずれも同校が2023年にマークした39秒97の大会記録を上回るタイムで走破した。
決勝では約1時間半前の200m決勝に出走した濱口に代えて、3走に後藤大樹(2年)を投入。1週間前に香港で行われたU20アジア選手権の400mハードルで高校歴代2位の49秒25をマークした金メダルを獲得したばかりだったが、「移動の疲れもあまり感じず、個人種目がなかったぶん、リレー種目に懸けることができました」と臨んだ。
後藤はバトンパスの練習をほとんどできていなかったそうだが、「しっかりつなげたという感覚はありました」(仁志)と2走から3走、そして3走から4走のバトンパスもスムーズに流れる。
「美しいリレー」を体現して高校新記録を樹立した洛南。「いろいろな人の支えがあっての記録なので、準決勝までつなげてくれた濱口や補欠の宮内(俊輔/1年)にはしっかり感謝を伝えたいです。基礎からバトンをしっかりできたのがこのタイムにつながったと思います」と主将の土井は語る。メンバーが代わっても、バトンパスのレベルの高さが変わらないのが洛南の強みだ。
京都府大会の段階でこれだけの記録を出したことは重圧になるかもしれない。だが、土井の言葉に心の揺れというものは一切感じない。
「プレッシャーになるかもしれないですけど、むしろそれをエネルギーに変えられる選手がそろっているので、近畿、全国へと焦らずにしっかりバトンをつないで、次のステップに進みたいと思います」
バトンはまだ近畿大会につながったばかり。インターハイという舞台にしっかりとつなぐべく、6月18日からの近畿大会に挑む。
文・写真/馬場 遼
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2026.06.06
-
2026.06.06
-
2026.06.01
2026.05.13
ユニクロ女子陸上競技部が新ユニフォームを発表! 東日本実業団選手権から着用予定
-
2026.05.09
-
2026.05.10
Latest articles 最新の記事
2026.06.06
志學館大が2年連続の全日本切符! エース・中村晃斗らの力走で第一工科大を逆転/全日本大学駅伝九州選考会
第58回全日本大学駅伝九州地区選考会が、6月6日に福岡市の博多の森陸上競技場で行われ、志學館大が総合4時間14分41秒52で優勝を果たし、2年連続2回目の本戦出場を決めた。 選考会は10000m3組のタイムレース方式で実 […]
2026.06.06
十種競技・初日は横内秀太がトップ「2日目は攻めたい」奥田、森口ら2日目巻き返しへ/日本選手権混成
◇第110回日本選手権・混成競技(6月6、7日/岐阜・ヒマラヤスタジアム岐阜:長良川)1日目 名古屋アジア大会代表選考を兼ねた混成競技の日本選手権の1日目が行われ、男子十種競技は横内秀太(四学クラブ)が3936点のトップ […]
2026.06.06
【男子800m】柵木快心(YRC/六ツ美北中3愛知) 1分53秒41=中学歴代6位
第42回東三河選手権の初日が、6月6日に愛知県の豊橋市陸上競技場で行われ、男子800m予選で中学3年生の柵木快心(YRC・愛知)が中学歴代6位の1分53秒41をマークした。 昨年の全中には1500mに出場している柵木は、 […]
2026.06.06
七種競技・田中友梨が日本新ペースで折り返す「思っていた以上の記録が出せた」女子初6000点超えも視野/日本選手権混成
◇第110回日本選手権・混成競技(6月6、7日/岐阜・ヒマラヤスタジアム岐阜:長良川)1日目 名古屋アジア大会代表選考を兼ねた混成競技の日本選手権の1日目が行われ、女子七種競技は田中友梨(スズキ)が3391点のトップで折 […]
Latest Issue
最新号
2026年6月号 (5月14日発売)
落合晃&丸山優真が日本新
26春 学生長距離勢力図