HOME 学生長距離

2023.12.08

【Playback箱根駅伝】第17回/日大が往路・復路とも制して2連覇達成 同年ベルリン五輪代表も疾走
【Playback箱根駅伝】第17回/日大が往路・復路とも制して2連覇達成 同年ベルリン五輪代表も疾走

第17回箱根駅伝/日大6区の矢萩丹治から7区の松永重へ

第17回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績
1位 日大 12時間54分22秒
2位 早大 13時間00分39秒
3位 中大 13時間21分49秒
4位 慶大 13時間23分23秒
5位 法大 13時間35分48秒
6位 東京文理科大 13時間37分44秒
7位 専大 13時間41分18秒
8位 明大 14時間11分11秒
8位 日本歯科医専 14時間27分11秒
10位 拓大 14時間38分04秒
11位 東洋大 14時間48分57秒
12位 立教大 14時間50分10秒
13位 東農大 14時間51分44秒
14位 横浜専門 15時間04分05秒
●区間賞
1区 朝倉充(早大) 1時間14分58秒
2区 栗本仁(中大) 1時間11分14秒
3区 村社講平(中大) 1時間12分46秒
4区 細川欽三(日大) 1時間10分47秒
5区 鈴木房重(日大) 1時間37分51秒
6区 大野正次(早大) 1時間22分51秒
7区 松永重(日大) 1時間10分53秒
8区 棚木大(日大) 1時間15分45秒
9区 鈴木勇(日大) 1時間08分00秒
10区 竹中正一郎(慶大) 1時間12分27秒

2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)

第17回(1936年/昭和11年) 日大が連覇達成!往路・復路とも2年連続完全 横浜専門学校初出場

前回出場の13校に初出場の横浜専門学校(現・神奈川大)を加えた14校が参加して行われた。 レース序盤にリードしたのは14、15回と連覇している早大。1区の朝倉充が区間賞を獲得すると、2区の島野信一も区間3位で先頭を死守した。 しかし、1区で9位と出遅れていた中大が、2区の栗本仁が区間賞の走りで4位に浮上。3区では、この年に行われたベルリン五輪の5000mと10000mで4位入賞を果たすことになる村社講平が区間賞の快走を見せて首位を奪った。 2連覇が懸かる日大は4区から反撃を開始。3位でタスキを受けた細川欽三が区間賞で、早大を抜いて2位に上がると、5区では2年連続の山上りとなった鈴木房重がこちらも区間賞の快走で中大をかわす。勝負を決めて往路2連覇を果たした。 鈴木は後にベルリン五輪のマラソン代表に選ばれるが、本番直前に現地で体調を崩して補欠に。不本意ながら10000mに回った不運の選手でもある。 日大がトップをひた走る復路。そこから5分10秒差の2位でスタートした早大は6区・大野正次の区間賞で3分6秒差まで追い上げるた。しかし、日大は7~9区の松永重、棚木大、鈴木勇が3区間連続で区間賞を獲得して勝負あり。早大を大きく突き放した。 前回同様に日大が往路、復路ともに制して総合2連覇を達成。2位の早大に6分17秒差をつける完勝だった。 この年に3区を走った森本一徳は第11回大会から連続7回(歯学部4年、法学部3年)で出場。後年、日大監督、関東学連会長などを歴任した。 ベルリン五輪マラソンは日本統治時代とあって日本代表として出場した朝鮮半島出身の孫基禎が金メダルに輝いたが、同じ朝鮮生まれで、同年に明大の3区を走った南昇竜が銅メダルを獲得している。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)

第17回箱根駅伝総合成績をチェック

●総合成績 1位 日大 12時間54分22秒 2位 早大 13時間00分39秒 3位 中大 13時間21分49秒 4位 慶大 13時間23分23秒 5位 法大 13時間35分48秒 6位 東京文理科大 13時間37分44秒 7位 専大 13時間41分18秒 8位 明大 14時間11分11秒 8位 日本歯科医専 14時間27分11秒 10位 拓大 14時間38分04秒 11位 東洋大 14時間48分57秒 12位 立教大 14時間50分10秒 13位 東農大 14時間51分44秒 14位 横浜専門 15時間04分05秒 ●区間賞 1区 朝倉充(早大) 1時間14分58秒 2区 栗本仁(中大) 1時間11分14秒 3区 村社講平(中大) 1時間12分46秒 4区 細川欽三(日大) 1時間10分47秒 5区 鈴木房重(日大) 1時間37分51秒 6区 大野正次(早大) 1時間22分51秒 7区 松永重(日大) 1時間10分53秒 8区 棚木大(日大) 1時間15分45秒 9区 鈴木勇(日大) 1時間08分00秒 10区 竹中正一郎(慶大) 1時間12分27秒

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.06

世界陸上新規内定は6人 山崎一彦強化委員長「見応えある勝負があった」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が3日間にわたって行われた。 広告の下にコンテンツが続きます 今大会で東京世界選手権の新規内定者は、男子200mの鵜 […]

NEWS 100mH福部真子は膝の痛み乗り越え3位死守 準決勝12秒75で「欲が出ました」/日本選手権

2025.07.06

100mH福部真子は膝の痛み乗り越え3位死守 準決勝12秒75で「欲が出ました」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で初優勝を飾った。 広告の下にコン […]

NEWS 100mH・田中佑美「本当に集中していた」悲願の初優勝に「不安を乗り越えられた」/日本選手権

2025.07.06

100mH・田中佑美「本当に集中していた」悲願の初優勝に「不安を乗り越えられた」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で大会初優勝を飾った。 広告の下に […]

NEWS 女子100mH 今村好花が中学新! 13秒28で従来記録を0.14秒も更新!

2025.07.06

女子100mH 今村好花が中学新! 13秒28で従来記録を0.14秒も更新!

女子100mH 中学歴代10傑 13.28  1.5 今村好花(太宰府東2福岡) 2025. 7. 6 13.42  1.4 香取奈摘(三和2茨城)   2022. 8.21 13.46  1.5 福田花奏(神河3兵庫) […]

NEWS 好調の山浦渓斗が走幅跳8m14の自己新で初優勝! 「1本目から良い流れを作れた」/日本選手権

2025.07.06

好調の山浦渓斗が走幅跳8m14の自己新で初優勝! 「1本目から良い流れを作れた」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子走幅跳は5月のアジア選手権銅メダリストの山浦渓斗(勝浦ゴルフ倶楽部)が8m14(+0.3)を跳 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top