2023.09.20
女子/福部、寺田、田中ら豪華100mH陣に注目
最も注目を集めるのは100mハードル。昨年のこの大会で12秒73の日本記録を樹立した福部真子(日本建設工業)のほか、ブダペスト世界選手権に出場した寺田明日香(ジャパンクリエイト)、田中佑美(富士通)が出場予定だ。さらに今季12秒台に突入した清山ちさと(いちご)も登録。なお、青木益未(七十七銀行)は100mと4×100mリレーに出場を予定している。
100m、200mは兒玉芽生(ミズノ)が登録。春はケガで日本選手権も欠場するなどしたが、9月に11秒67、200m23秒83と復調してきた。前回、100mで日本歴代2位となる11秒24をマーク。験の良い競技場で復活の走りが見られるか。
200mでブダペスト世界選手権にも出場した鶴田玲美(南九州ファミリーマート)、社会人ルーキーの青野朱李(NDソフト)、齋藤愛美(大阪成蹊AC)らも有力。200mと400mに出る久保山晴菜(今村病院)、松本奈菜子(東邦銀行)にも注目だ。
1500mと5000mの日本記録保持者・田中希実(New Balance)は800mにエントリー。5000mでブダペスト世界選手権、ダイヤモンドリーグと昨年までの日本記録を上回る快走を見せ、14分29秒18の日本新を樹立した。800mでは日本歴代5位の2分02秒36がベスト。日本人初の1分台も視野に入る。日本選手権優勝の池崎愛里(ダイソー)、川田朱夏(ニコニコのり)ら“本職”も黙ってはいられない。
1500mにはブダペスト世界選手権代表の後藤夢(ユニクロ)、ブダペスト世界選手権代表の卜部蘭(積水化学)らがエントリーしている。10000mにはオレゴン・ブダペストと2大会で世界選手権代表となった五島莉乃(資生堂)が出場する。
昨年のオレゴン世界選手権に3000m障害で出場した山中柚乃(愛媛銀行)が、久しぶりに3000m障害にエントリー。この種目での記録向上を見据えて前半シーズンはフラットレースに注力した。その成果がどう現われるか注目が集まる。
走高跳は今季好調の髙橋渚(メイスンワーク)の一強状態だが、津田シェリアイ(築地銀だこ)が復活すればさらに高くバーは上がるかもしれない。棒高跳は今年4m41の日本記録を樹立した諸田実咲(アットホーム)にさらなる記録更新が期待できる。
走幅跳は社会人ルーキーの髙良彩花(JAL)に注目。三段跳にはブダペスト世界選手権代表の髙島真織子(九電工)がエントリーしている。
円盤投で59m03の日本記録を持つ郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)は円盤投と砲丸投に登録。やり投にはブダペスト世界選手権代表の上田百寧(ゼンリン)、オレゴン代表の武本紗栄(Team SPP)、ドーハ世界選手権代表の佐藤友佳(ニコニコのり)と日本代表経験者がズラリ。61m10を持つ長麻尋(国士舘クラブ)も含めてビッグアーチが見られるか。
大会の模様は3日間ともYouTube「TBS陸上ちゃんねる」でライブ配信。観戦チケットはチケットぴあ、または当日券として購入できる。
来年のパリ五輪も見据えた重要な一戦。シーズンラストとも言える大一番に注目だ。
男子/100mに桐生、多田、山縣、飯塚が登録
100mにはアジア大会代表の桐生祥秀(日本生命)が5月のケガから本格復帰。復調してきた東京五輪代表の多田修平(住友電工)、予備予選からとなるが日本記録9秒95を持つ山縣亮太(セイコー)も出場を予定している。さらに200mでブダペスト世界選手権に出場した飯塚翔太(ミズノ)も100mへ。豪華な顔ぶれがそろう。 200mにはブダペストのリレー代表に選出された水久保漱至(第一酒造)のほか、山下潤(ANA)、デーデー・ブルーノ(セイコー)、そして山縣もエントリーしている。また、ブダペスト世界選手権400mで44秒77の日本記録を樹立した佐藤拳太郎(富士通)も200mに登録した。 110mハードルにはパリ五輪の参加標準記録(13秒27)を突破済みの野本周成(愛媛陸協)、オレゴン世界選手権代表の石川周平(富士通)らが登場。10000m競歩には20km競歩で東京五輪&オレゴン世界選手権銀メダルの池田向希(旭化成)が参戦する。同種目にはブダペスト世界選手権代表の古賀友太(大塚製薬)、丸尾知司(愛知製鋼)も登録。リオ五輪入賞の松永大介(富士通)は今大会がラストウォークとなる。 走高跳はオレゴン世界選手権8位でブダペストにも出場した真野友博(九電工)、同じくブダペスト世界選手権代表の長谷川直人(新潟アルビレックスRC)が参戦。棒高跳は5m60の資格記録を持つ澤慎吾(きらぼし銀行)、石川拓磨(東京海上日動CS)、江島雅紀(富士通)らがエントリー。江島が出場するれば昨年の日本選手権以来の復帰戦となる。 走幅跳にはブダペストに出場した吉田弘道(Gulliver/神崎郡陸協)、東京五輪代表の津波響樹(大塚製薬)、小田大樹(ヤマダホールディングス)らがエントリー。注目なのが110mハードルで世界選手権5位、ダイヤモンドリーグ・ファイナル4位の泉谷駿介(住友電工)が今年も参戦すること。昨年は久々の走幅跳ながら自己新となる8m00(+0.3)で優勝を飾った。1年ぶりのロングジャンプでどんなパフォーマンスを見せるか。 ブダペスト世界選手権に出場した三段跳の池畠旭佳瑠(駿河台大AC)も好調。砲丸投はアジア選手権代表の奥村仁志(センコー)、岩佐隆時(Team SPP)、円盤投は幸長慎一(四国大職)、堤雄司(ALSOK群馬)、湯上剛輝(トヨタ自動車)は好記録の可能性を秘める。 オレゴン世界選手権9位、ブダペスト世界選手権代表のディーン元気(ミズノ)が出場。両大会代表の小椋健司(エイジェックスポーツ)、ブダペストに出場の﨑山雄太(愛媛県陸協)と現役トップ3が出場するやり投も見逃せない。女子/福部、寺田、田中ら豪華100mH陣に注目
最も注目を集めるのは100mハードル。昨年のこの大会で12秒73の日本記録を樹立した福部真子(日本建設工業)のほか、ブダペスト世界選手権に出場した寺田明日香(ジャパンクリエイト)、田中佑美(富士通)が出場予定だ。さらに今季12秒台に突入した清山ちさと(いちご)も登録。なお、青木益未(七十七銀行)は100mと4×100mリレーに出場を予定している。 100m、200mは兒玉芽生(ミズノ)が登録。春はケガで日本選手権も欠場するなどしたが、9月に11秒67、200m23秒83と復調してきた。前回、100mで日本歴代2位となる11秒24をマーク。験の良い競技場で復活の走りが見られるか。 200mでブダペスト世界選手権にも出場した鶴田玲美(南九州ファミリーマート)、社会人ルーキーの青野朱李(NDソフト)、齋藤愛美(大阪成蹊AC)らも有力。200mと400mに出る久保山晴菜(今村病院)、松本奈菜子(東邦銀行)にも注目だ。 1500mと5000mの日本記録保持者・田中希実(New Balance)は800mにエントリー。5000mでブダペスト世界選手権、ダイヤモンドリーグと昨年までの日本記録を上回る快走を見せ、14分29秒18の日本新を樹立した。800mでは日本歴代5位の2分02秒36がベスト。日本人初の1分台も視野に入る。日本選手権優勝の池崎愛里(ダイソー)、川田朱夏(ニコニコのり)ら“本職”も黙ってはいられない。 1500mにはブダペスト世界選手権代表の後藤夢(ユニクロ)、ブダペスト世界選手権代表の卜部蘭(積水化学)らがエントリーしている。10000mにはオレゴン・ブダペストと2大会で世界選手権代表となった五島莉乃(資生堂)が出場する。 昨年のオレゴン世界選手権に3000m障害で出場した山中柚乃(愛媛銀行)が、久しぶりに3000m障害にエントリー。この種目での記録向上を見据えて前半シーズンはフラットレースに注力した。その成果がどう現われるか注目が集まる。 走高跳は今季好調の髙橋渚(メイスンワーク)の一強状態だが、津田シェリアイ(築地銀だこ)が復活すればさらに高くバーは上がるかもしれない。棒高跳は今年4m41の日本記録を樹立した諸田実咲(アットホーム)にさらなる記録更新が期待できる。 走幅跳は社会人ルーキーの髙良彩花(JAL)に注目。三段跳にはブダペスト世界選手権代表の髙島真織子(九電工)がエントリーしている。 円盤投で59m03の日本記録を持つ郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)は円盤投と砲丸投に登録。やり投にはブダペスト世界選手権代表の上田百寧(ゼンリン)、オレゴン代表の武本紗栄(Team SPP)、ドーハ世界選手権代表の佐藤友佳(ニコニコのり)と日本代表経験者がズラリ。61m10を持つ長麻尋(国士舘クラブ)も含めてビッグアーチが見られるか。 大会の模様は3日間ともYouTube「TBS陸上ちゃんねる」でライブ配信。観戦チケットはチケットぴあ、または当日券として購入できる。 来年のパリ五輪も見据えた重要な一戦。シーズンラストとも言える大一番に注目だ。 大会公式サイト youtube「TBS陸上ちゃんねる」
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