HOME 特集

2021.12.22

Playback2021日本記録/男子マイルが東京五輪で3分00秒76!日本記録に25年ぶりに並ぶ
Playback2021日本記録/男子マイルが東京五輪で3分00秒76!日本記録に25年ぶりに並ぶ


2021年は21個もの日本記録(タイ記録含む)が誕生した。東京五輪イヤーという特別な1年に樹立された日本記録を振り返っていく。

25年ぶりの日本タイ記録

男子4×400mリレーは5月にポーランド・シレジアで行われた世界リレーで、3分04秒45の2位。五輪、世界選手権、世界リレーという主要国際大会で初めて表彰台に上り、東京五輪出場権を獲得した。ウォルシュ・ジュリアン(富士通)ら、有力選手に故障が相次いだ中でつかみとった切符。その結果に五輪での期待も高まった。

夏の本番では、伊東利来也(三菱マテリアル)、川端魁人(三重県教員AC)、佐藤拳太郎(富士通)、鈴木碧斗(東洋大)という世界リレー決勝と同じオーダーで予選に出場した日本は、3分00秒76をマークし予選2組5着でフィニッシュ。1996年アトランタ五輪での日本記録に25年ぶりに並ぶ日本タイ記録を樹立した。

広告の下にコンテンツが続きます

だが、日本タイ記録にもメンバーたちは「記録を見るとうれしいですが、2分台を出さないと決勝に行けない。それが世界との差」(伊東)、「何年も前に出された記録をずっと超えられなかった」(佐藤)と冷静に振り返る。

ファイナル出場にはあと一歩届かなかった。だが、男子マイルが東京五輪という大きな舞台で日本タイ記録をマークしたことは、男子マイル復活の兆しだった。

◇男子4×400mリレー日本歴代10傑
3.00.76 五輪代表(アトランタ) 1996. 8. 3
(苅部,伊東浩,小坂田,大森)
3.00.76 五輪代表(東京) 2021. 8. 6
(伊東利,川端,佐藤拳,鈴木)
3.00.99 五輪代表(アテネ)   2004. 8.28
(山口,小坂田,伊藤,佐藤光)
3.01.04 日本代表(テグ国際)  2012. 5.16
(高瀬,金丸,石塚,中野)
3.01.26 世界選手権代表(東京) 1991. 8.31
(小中冨,高野,渡邉,伊東)
3.01.35 五輪代表(バルセロナ) 1992. 8. 7
(簡,高野,齋藤,渡辺)
3.01.46 世界選手権代表(イエテボリ) 1995. 8.12
(苅部,齋藤,山崎,簡)
3.01.70 アジア大会代表(バンコク) 1998.12.19
(小坂田,田端,簡,苅部)
3.01.70 日本代表A(国際GP大阪) 2004. 5. 8
(小坂田,山口,伊藤,田端)
3.01.94 アジア大会代表(ジャカルタ) 2018. 8.30
(ウォルシュ,小池,安部,飯塚)

2021年は21個もの日本記録(タイ記録含む)が誕生した。東京五輪イヤーという特別な1年に樹立された日本記録を振り返っていく。

25年ぶりの日本タイ記録

男子4×400mリレーは5月にポーランド・シレジアで行われた世界リレーで、3分04秒45の2位。五輪、世界選手権、世界リレーという主要国際大会で初めて表彰台に上り、東京五輪出場権を獲得した。ウォルシュ・ジュリアン(富士通)ら、有力選手に故障が相次いだ中でつかみとった切符。その結果に五輪での期待も高まった。 夏の本番では、伊東利来也(三菱マテリアル)、川端魁人(三重県教員AC)、佐藤拳太郎(富士通)、鈴木碧斗(東洋大)という世界リレー決勝と同じオーダーで予選に出場した日本は、3分00秒76をマークし予選2組5着でフィニッシュ。1996年アトランタ五輪での日本記録に25年ぶりに並ぶ日本タイ記録を樹立した。 だが、日本タイ記録にもメンバーたちは「記録を見るとうれしいですが、2分台を出さないと決勝に行けない。それが世界との差」(伊東)、「何年も前に出された記録をずっと超えられなかった」(佐藤)と冷静に振り返る。 ファイナル出場にはあと一歩届かなかった。だが、男子マイルが東京五輪という大きな舞台で日本タイ記録をマークしたことは、男子マイル復活の兆しだった。 ◇男子4×400mリレー日本歴代10傑 3.00.76 五輪代表(アトランタ) 1996. 8. 3 (苅部,伊東浩,小坂田,大森) 3.00.76 五輪代表(東京) 2021. 8. 6 (伊東利,川端,佐藤拳,鈴木) 3.00.99 五輪代表(アテネ)   2004. 8.28 (山口,小坂田,伊藤,佐藤光) 3.01.04 日本代表(テグ国際)  2012. 5.16 (高瀬,金丸,石塚,中野) 3.01.26 世界選手権代表(東京) 1991. 8.31 (小中冨,高野,渡邉,伊東) 3.01.35 五輪代表(バルセロナ) 1992. 8. 7 (簡,高野,齋藤,渡辺) 3.01.46 世界選手権代表(イエテボリ) 1995. 8.12 (苅部,齋藤,山崎,簡) 3.01.70 アジア大会代表(バンコク) 1998.12.19 (小坂田,田端,簡,苅部) 3.01.70 日本代表A(国際GP大阪) 2004. 5. 8 (小坂田,山口,伊藤,田端) 3.01.94 アジア大会代表(ジャカルタ) 2018. 8.30 (ウォルシュ,小池,安部,飯塚)

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.16

中央学大がTKK株式会社とスポンサー契約 同大卒業生が代表取締役

中央学大駅伝部が「TKK株式会社」とスポンサー契約を結んだことを発表した。 同社は千葉県八千代市に本社を構え、主にプレキャストコンクリート鋼製型枠を取り扱うメーカー。中央学大卒業の安保誠司氏が代表取締役を務めており、「未 […]

NEWS 今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【前編】 大学3・4年時はトラックと駅伝の両立に挑戦したが「バランスを取るのが難しかった」

2025.12.16

今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【前編】 大学3・4年時はトラックと駅伝の両立に挑戦したが「バランスを取るのが難しかった」

全国高校駅伝で日本一に輝き、箱根駅伝は花の2区で快走。日本選手権10000mでも上位に食い込んだのが、村澤明伸(SGホールディングス、34歳)だ。紆余曲折を経て、今年度限りでの「引退」を表明したが、どんな競技生活を過ごし […]

NEWS ニューイヤー駅伝エントリー発表! トヨタ自動車は鈴木芽吹が登録も太田智樹が外れる 連覇目指す旭化成は葛西潤、Honda・小山直城、GMO・吉田祐也らエントリー!

2025.12.16

ニューイヤー駅伝エントリー発表! トヨタ自動車は鈴木芽吹が登録も太田智樹が外れる 連覇目指す旭化成は葛西潤、Honda・小山直城、GMO・吉田祐也らエントリー!

12月16日、日本実業団陸上競技連合は第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝/2026年1月1日)のエントリー選手を発表した。70回記念大会の今回は、例年より3チーム多い、40チームがエントリーした。 前回、5年 […]

NEWS 赤﨑優花が自身の思いと感謝綴る 移籍は「前向きな決断」「この道を正解にします」

2025.12.16

赤﨑優花が自身の思いと感謝綴る 移籍は「前向きな決断」「この道を正解にします」

12月15日で第一生命グループを退社し、夫の赤﨑暁も所属するクラフティア(前・九電工)へ移籍加入した赤﨑優花(旧姓・鈴木)が自身のSNSを更新し、改めて思いを綴った。 昨年のパリ五輪女子マラソン6位入賞の赤﨑。「決して悲 […]

NEWS お詫びと訂正(月刊陸上競技2026年1月号)

2025.12.16

お詫びと訂正(月刊陸上競技2026年1月号)

月刊陸上競技2026年1月号別冊付録「全国高校駅伝総展望」に掲載したデータに誤りがございました。 正しいデータの情報を掲載するとともに、関係者の皆様にお詫びをし、訂正いたします。 男子 今治北(愛媛) 誤 都大路学校最高 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top