2025.05.18
◇セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが5月18日に行われ、男子走幅跳は津波響樹(大塚製薬)がセカンドベストの8m15(+1.0)をジャンプして2位に入った。優勝はリアム・アドコック(豪州)で8m20(+1.3)だった。
「あまり覚えていない」というが、持ち味のスピードあふれる助走を生かしたジャンプに、「いつもはスピードはあるけどそれを踏み切りでブレーキをかけてしまっていた。今日は踏み切りまでつなげられました」。東洋大4年だった2019年に出した自己ベスト(8m23)以来となる8m10オーバーに、笑顔がこぼれる。
ただ、東京世界選手権の参加標準記録(8m27)が見えたことで、「欲が出てしまいました」と津波。だが、ハムストリングスにケイレンが出たため5回目をパスし、6回目も「出だしからつり出して」全力を出し切れずに7m90(+0.6)。それでも、大事には至らずに競技を終えた。何よりも国内の勝負はもちろん、世界大会の予選などでも重要な「3回目に出せたことが良かった」と胸を張る。
19年ドーハ世界選手権、21年東京五輪に出場してきたが、その後も8mジャンプは毎年繰り出しているものの、世界に届ていない。身体も技術も年々上がっている手応えはあるが、「なんでそれが出せないんだろうという疑問があった」と言う。
それでも、積み重ねてきたものは裏切らない。「いつでも出せるという自信はあったので、それが実った」と津波。あとはこのジャンプを「どんどん積み重ねていきたい」。
5月27日からのアジア選手権(韓国・クミ)、その後には台湾での試合を予定。「標準記録と言えば欲になるけど、それを視野に入れながら、いつでもこのパフォーマンスができるようにやっていきたい」と津波。4年ぶりの世界を目指し、さらなる飛躍を期す。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.10.13
-
2025.10.13
-
2025.10.13
2025.10.07
桐生祥秀の凱旋に、800m落合、円盤投・湯上がV 44年ぶり湖国開催/滋賀国スポ
2025.10.13
【テキスト速報】第37回出雲駅伝
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.13
十種競技・丸山優真が8054点の自己新 2度目の8000点オーバー!アクシデント乗り越え来季のステップに
10月12日、13日の2日間、長野市の長野市営陸上競技場で長野県選手権混成競技兼長野オータム・トライアル2025が行われ、男子十種競技で丸山優真(住友電工)が8054点で優勝を飾り、日本歴代3位の自己記録(8021点)を […]
2025.10.13
サニブラウン主催のDAWN GAMES決勝大会開催「横のつながりを大切にしてほしい」子どもたちの走りに興奮
男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が主宰する「DAWN GAMES FINAL Powered by TORAY」が10月13日、東京・大蔵運動公園陸上競技場で行われた。 「陸上人口を増やし、層を厚くし […]
2025.10.13
國學院大が初の2連覇! 混戦予想にも主将・上原琉翔「自分たちのレースをするだけだった」/出雲駅伝
◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ) 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たし […]
2025.10.13
東京五輪4×100mR金メンバーの兄に資格停止処分 ジェイコブスへのスパイ行為で
イタリア陸連は、元男子短距離選手のジャコモ・トルトゥ氏に対し、3年間の資格停止処分を科したと発表した。 トルトゥ氏は21年東京五輪男子4×100mリレーで金メダルを獲得したフィリッポ・トルトゥ(イタリア)の兄。東京五輪男 […]
Latest Issue
最新号

2025年10月号 (9月9日発売)
【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/