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2025.05.18

100mH日本記録保持者・福部真子が今季初戦 高熱で2試合欠場「出られて良かった」/セイコーGGP
100mH日本記録保持者・福部真子が今季初戦 高熱で2試合欠場「出られて良かった」/セイコーGGP

25年セイコーGGP女子100mハードルで7位だった福部真子

◇セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが5月18日に行われ、女子100mハードルはトニー・マーシャル(米国)が12秒54(+0.8)で優勝した。日本勢トップは3位の田中佑美(富士通)だった。

12秒69の日本記録保持者・福部真子(日本建設工業)は13秒12で7位。昨年のパリ五輪代表の福部だが、秋に原因不明の高熱が出る難病「菊池病」を発症した。

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今年は4月29日の織田記念(広島)、5月11日の木南記念(大阪)を欠場。「3月に38度5分くらいまで熱が出て、4月に入ってからは37度8分くらいでした」と状態を明かす。トレーニングも「1ヵ月走れていなかった」とし、2試合スルーに「もしかしたら日本選手権まで出られないかも」と不安だったという。

そうした中でレースを迎えると「やっぱり欲が出た」と苦笑い。途中、バランスを崩してあわや転倒しかけたが持ちこたえ、「13秒1ならまずまずですね」といつものスマイルを見せた。

フィニッシュ後はともに走ったハードラーたちから「おかえり」と声をかけられ、自然と輪ができた。「ハードラーで良かったなって。1本走っただけで褒めてくれて、私に甘い人たちばかり」とはにかむ。

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「まだ練習は4割」。この後のアジア選手権、そして日本選手権と向かうが「標準記録しか狙っていない。日本選手権に向けて上げていければ」と、東京世界選手権の参加標準記録(12秒73)を見据えていく。

◇セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが5月18日に行われ、女子100mハードルはトニー・マーシャル(米国)が12秒54(+0.8)で優勝した。日本勢トップは3位の田中佑美(富士通)だった。 12秒69の日本記録保持者・福部真子(日本建設工業)は13秒12で7位。昨年のパリ五輪代表の福部だが、秋に原因不明の高熱が出る難病「菊池病」を発症した。 今年は4月29日の織田記念(広島)、5月11日の木南記念(大阪)を欠場。「3月に38度5分くらいまで熱が出て、4月に入ってからは37度8分くらいでした」と状態を明かす。トレーニングも「1ヵ月走れていなかった」とし、2試合スルーに「もしかしたら日本選手権まで出られないかも」と不安だったという。 そうした中でレースを迎えると「やっぱり欲が出た」と苦笑い。途中、バランスを崩してあわや転倒しかけたが持ちこたえ、「13秒1ならまずまずですね」といつものスマイルを見せた。 フィニッシュ後はともに走ったハードラーたちから「おかえり」と声をかけられ、自然と輪ができた。「ハードラーで良かったなって。1本走っただけで褒めてくれて、私に甘い人たちばかり」とはにかむ。 「まだ練習は4割」。この後のアジア選手権、そして日本選手権と向かうが「標準記録しか狙っていない。日本選手権に向けて上げていければ」と、東京世界選手権の参加標準記録(12秒73)を見据えていく。

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