2023.04.24
◇第71回兵庫リレーカーニバル(4月22日~23日/兵庫・神戸総合)
日本グランプリシリーズG2の兵庫リレーカーニバルが行われ、2日間で男女合わせて12のグランプリ種目で熱戦が繰り広げられた。
なかでも、キレのあるジャンプで会場を沸かせたのが、地元企業に所属する昨年のオレゴン世界選手権女子走幅跳代表・秦澄美鈴(シバタ工業)だ。
2月のアジア室内選手権で6m64の室内日本記録を樹立するなど、着実に力をつけている。この日も、1回目にわずかなファウルとなったものの、追い風に乗ったスムーズな助走から力強く踏み切ると、6m80~90付近に着地するビッグジャンプを披露した。
「記録には残りませんでしたが、動きが小さくなることなく最後までしっかり走れ、これまでにないほど滞空時間も長く感じた跳躍でした。ずっと取り組んでいる助走から踏み切りがハマった感覚がありました」
2回目以降は終始2m前後の向かい風基調に変わり、優勝記録は6m35(-0.9)にとどまった。それでも、6m21(+0.7)で2位の竹内真弥(ミズノ)、6m14(+0.5)で3位だった地元出身の社会人ルーキー・高良彩花(JAL)らを圧倒。「向かい風の中でもしっかり走れたのは収穫。今回は1本いい感覚の跳躍が出たので、これを次の試合でも再現できるよう取り組んでいきたい」と目を輝かせた。
このほか、男子投てきで好記録が誕生。砲丸投では社会人2年目の岩佐隆時(チーム佐賀スポーツピラミッド)が史上14人目の18m台となる18m01を投げ、シニアの大会では初のタイトルを獲得。「狙っていたので正直うれしい」と笑顔で話す。
福井・北陸高ではインターハイに優勝、東海大では3年時に日本インカレを制した。大学卒業後は佐賀に渡り、1人でトレーニングを積んでいるという。「ファーストターンをしっかり脚を使って回れるようになったことが大きい」と岩佐。目標の日本選手権優勝と日本記録(18m85)の更新に向け、「セカンドターンの精度を上げていきたい」と飛躍を誓った。
円盤投では日本記録(62m59)を持つ堤雄司(ALSOK群馬)が、大会記録に38㎝と迫る58m28で快勝した。
文/花木 雫
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 広告の下にコンテンツが続きます 攻め(?)のアンダーハンドリレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃 […]
2025.06.15
NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会
第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会