HOME 国内、大学

2023.04.24

400mH女王の山本亜美が貫禄V 57秒32でユニバ代表入りへ「アピールできたかな」学生記録も視野/学生個人
400mH女王の山本亜美が貫禄V 57秒32でユニバ代表入りへ「アピールできたかな」学生記録も視野/学生個人

山本亜美(日本学生個人選手権400mH)

◇2023日本学生個人選手権(2023年4月21~23日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)

ワールドユニバーシティゲームズの代表選考会を兼ねた日本学生個人選手権の3日目が行われ、女子400mハードルは日本選手権2連覇中の山本亜美(立命大)が貫禄を見せた。

「前回負けていたこともあって、緊張からなかなか気持ちが乗らなかったんです」と山本。だが、予選、準決勝と2本走った上に、400mを後輩の児島柚月が制したことなど仲間の活躍に「刺激を受けました」。この日の朝は「優勝する夢を見たんです」。そのイメージ通り、決勝は動きにキレ味が増した。

前半は日本インカレで後塵を拝している青木穂花(青学大)がスピードを生かして先行。「なかなか穂花さんに近づけなくて、8台目くらいまで必死で追いかけました」。だが、日本選手権をはじめ、何度も見せてきたラストの猛追で一気にかわしてトップへ。「130%くらい出しました」と、笑顔でフィニッシュラインを駆け抜けた。

すでにワールドユニバーシティゲームズの派遣設定記録(57秒60)をクリアする56秒38(学生歴代4位)を持つが、今大会は勝つことに加えてパフォーマンスでも「この記録でアピールできたかな」と笑う。

冬はハムストリングスや臀部を強化してスピードもアップ。6台目まで16歩で行くが、やや詰まり気味になっており「7台目まで行ったり、1台目までのアプローチを1歩減らしたり、考えています」と次のステージを見据える。

広告の下にコンテンツが続きます

今季は「学生記録を出す」。青木沙弥佳が持つ55秒94の学生記録は2008年のもの。来年のパリ五輪をターゲットにするだけに、日本選手権でしっかり結果を出してアジア大会やアジア選手権代表もつかみ取るつもりだ。

◇2023日本学生個人選手権(2023年4月21~23日/神奈川・レモンガススタジアム平塚) ワールドユニバーシティゲームズの代表選考会を兼ねた日本学生個人選手権の3日目が行われ、女子400mハードルは日本選手権2連覇中の山本亜美(立命大)が貫禄を見せた。 「前回負けていたこともあって、緊張からなかなか気持ちが乗らなかったんです」と山本。だが、予選、準決勝と2本走った上に、400mを後輩の児島柚月が制したことなど仲間の活躍に「刺激を受けました」。この日の朝は「優勝する夢を見たんです」。そのイメージ通り、決勝は動きにキレ味が増した。 前半は日本インカレで後塵を拝している青木穂花(青学大)がスピードを生かして先行。「なかなか穂花さんに近づけなくて、8台目くらいまで必死で追いかけました」。だが、日本選手権をはじめ、何度も見せてきたラストの猛追で一気にかわしてトップへ。「130%くらい出しました」と、笑顔でフィニッシュラインを駆け抜けた。 すでにワールドユニバーシティゲームズの派遣設定記録(57秒60)をクリアする56秒38(学生歴代4位)を持つが、今大会は勝つことに加えてパフォーマンスでも「この記録でアピールできたかな」と笑う。 冬はハムストリングスや臀部を強化してスピードもアップ。6台目まで16歩で行くが、やや詰まり気味になっており「7台目まで行ったり、1台目までのアプローチを1歩減らしたり、考えています」と次のステージを見据える。 今季は「学生記録を出す」。青木沙弥佳が持つ55秒94の学生記録は2008年のもの。来年のパリ五輪をターゲットにするだけに、日本選手権でしっかり結果を出してアジア大会やアジア選手権代表もつかみ取るつもりだ。

【動画】400mH山本亜美が終盤で逆転V!

https://youtu.be/EaJsK4FRzaM ライブ配信は「あすリートチャンネル」の日本学生個人選手権特設ページ

【動画】日本学生個人選手権3日目のハイライトをチェック!

https://youtu.be/-rd2zohCDW4 ライブ配信は「あすリートチャンネル」の日本学生個人選手権特設ページ

次ページ:

ページ: 1 2 3

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.18

富士北麓ワールドトライアル 100mに栁田大輝、桐生祥秀 ハードルに泉谷駿介、田中佑美がエントリー!

日本陸連は7月18日、日本グランプリシリーズの富士北麓ワールドトライアル2025のエントリーリストを発表した。 男子100mには日本選手権で優勝した桐生祥秀(日本生命)を筆頭に、関口裕太(早大)、小池祐貴(住友電工)、多 […]

NEWS 【世界陸上プレイバック】―13年モスクワ―棒高跳イシンバエワが地元で有終の美 福士加代子がマラソンで笑顔の銅メダル、桐生祥秀が世界デビュー

2025.07.18

【世界陸上プレイバック】―13年モスクワ―棒高跳イシンバエワが地元で有終の美 福士加代子がマラソンで笑顔の銅メダル、桐生祥秀が世界デビュー

今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]

NEWS 100m栁田大輝60年ぶり“世界一”なるか!?落合晃、阿部竜希、柳井綾音らがドイツで勝負/ユニバ

2025.07.18

100m栁田大輝60年ぶり“世界一”なるか!?落合晃、阿部竜希、柳井綾音らがドイツで勝負/ユニバ

学生世界一を決めるFISUワールドユニバーシティゲームズの陸上競技が7月21日から27日まで、ドイツのライン・ルールで行われる。若き日本代表の注目選手を紹介する。 男子100mには栁田大輝(東洋大)が出場する。自己記録は […]

NEWS 王者・キプチョゲに加え、レゲセ、ウォルデらがエントリー! 日本から川内優輝、聞谷賢人らも出場予定/シドニーマラソン

2025.07.18

王者・キプチョゲに加え、レゲセ、ウォルデらがエントリー! 日本から川内優輝、聞谷賢人らも出場予定/シドニーマラソン

8月31日に豪州で開催されるシドニーマラソンの主催者は、男子エリート選手のエントリーを発表した。 すでに、前世界記録のE.キプチョゲ(ケニア)の参戦が3月中に発表されているが、新たに19年、20年の東京を制しているB.レ […]

NEWS チェプンゲティチ暫定的資格停止!女子マラソン初2時間10分切り、3月のドーピング検査陽性

2025.07.18

チェプンゲティチ暫定的資格停止!女子マラソン初2時間10分切り、3月のドーピング検査陽性

世界陸連の独立不正監査機関「アスリート・インテグリティー・ユニット」(AIU)は7月17日、女子マラソン世界記録(2時間9分56秒)保持者のルース・チェプンゲティチ(ケニア)に暫定的資格停止処分を科したことを発表した。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年8月号 (7月14日発売)

2025年8月号 (7月14日発売)

詳報!日本選手権
IH地区大会

page top