HOME 国内

2023.02.27

実業団4年目の吉岡幸輝が大幅自己新でMGCへ 大塚祥平や柏優吾も好走/大阪マラソン
実業団4年目の吉岡幸輝が大幅自己新でMGCへ 大塚祥平や柏優吾も好走/大阪マラソン

23年大阪マラソンで自己新を出した吉岡幸輝(中央発條)

吉岡 自己ベストを3分近く更新

順大出身で社会人4年目の吉岡幸輝(中央発條)がこれまでの自己ベストを3分近く更新する2時間7分25秒をマークして11位。日本人5番手に食い込み新たにMGCの出場権を獲得した。

大学は塩尻和也(富士通)と同期で、箱根駅伝では4年時に9区を走って区間11位。実業団に進み、マラソンでは2020年の福岡で2時間10分13秒をマークしていた。「MGC獲得が目標だったので達成できてうれしい。5回目のマラソンで、練習過程を含め、これまでの経験を生かすことができた」と満面の笑みを浮かべた。

広告の下にコンテンツが続きます

ニューイヤー駅伝では4区で区間31位に終わっていたが、1月末の大阪ハーフで優勝した池田耀平(Kao)ら相手に粘って1時間1分40秒の自己ベストで3位に食い込んだ。

「ニューイヤー後は3部練などをしてしっかり距離を踏んできた」と話し、「トラックよりロードで長い距離を淡々と走るのが得意」と持ち味を生かすレースを見せた。

大塚は初の2時間6分台

すでにマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を持ち、レース前の会見で「タイムより順位にこだわりたい」と話していた招待選手の大塚祥平(九電工)が、後半粘りを見せて2時間6分57秒で8位。自己ベストを41秒更新し日本人3番手と力のあるところを見せた。

特に40㎞から動きを切り替え、2.195kmを6分31秒でカバー。「6分台を出せたことは自信になります」と力を込めた。

広告の下にコンテンツが続きます

ただ、反省もある。レースが動き出した35㎞手前で「少し脚にきており、残り5㎞が向かい風になると予測していたので、自重してしまった」と守りに入ってしまったことを悔やみ、「MGCでは、今回見誤った勝負どころをしっかり見極めたい」と前を向いた。

東洋大・柏は学生歴代2位

昨夏の北海道で初マラソンながら2位(2時間11分41秒)に入り、MGC出場権を獲得している柏優吾(東洋大)が2時間8分11秒をマーク(20位)。3週間前の別府大分毎日で横田俊吾(青学大)が打ち立てた学生記録2時間7分47秒に次ぐ、歴代2位のタイムで駆け抜けた。

「2時間10分切りが目標だったので、後半も粘れ、8分台で学生歴代2位をマークできたので及第点です」と語った。

この春からコニカミノルタへの入社が決まっており「大学の集大成」として臨んだレース。「30㎞まではリズムよく走れて余裕を持っていくことができたので今後につながります」と手応えをつかんでいた。

広告の下にコンテンツが続きます

文/花木 雫

吉岡 自己ベストを3分近く更新

順大出身で社会人4年目の吉岡幸輝(中央発條)がこれまでの自己ベストを3分近く更新する2時間7分25秒をマークして11位。日本人5番手に食い込み新たにMGCの出場権を獲得した。 大学は塩尻和也(富士通)と同期で、箱根駅伝では4年時に9区を走って区間11位。実業団に進み、マラソンでは2020年の福岡で2時間10分13秒をマークしていた。「MGC獲得が目標だったので達成できてうれしい。5回目のマラソンで、練習過程を含め、これまでの経験を生かすことができた」と満面の笑みを浮かべた。 ニューイヤー駅伝では4区で区間31位に終わっていたが、1月末の大阪ハーフで優勝した池田耀平(Kao)ら相手に粘って1時間1分40秒の自己ベストで3位に食い込んだ。 「ニューイヤー後は3部練などをしてしっかり距離を踏んできた」と話し、「トラックよりロードで長い距離を淡々と走るのが得意」と持ち味を生かすレースを見せた。

大塚は初の2時間6分台

すでにマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を持ち、レース前の会見で「タイムより順位にこだわりたい」と話していた招待選手の大塚祥平(九電工)が、後半粘りを見せて2時間6分57秒で8位。自己ベストを41秒更新し日本人3番手と力のあるところを見せた。 特に40㎞から動きを切り替え、2.195kmを6分31秒でカバー。「6分台を出せたことは自信になります」と力を込めた。 ただ、反省もある。レースが動き出した35㎞手前で「少し脚にきており、残り5㎞が向かい風になると予測していたので、自重してしまった」と守りに入ってしまったことを悔やみ、「MGCでは、今回見誤った勝負どころをしっかり見極めたい」と前を向いた。

東洋大・柏は学生歴代2位

昨夏の北海道で初マラソンながら2位(2時間11分41秒)に入り、MGC出場権を獲得している柏優吾(東洋大)が2時間8分11秒をマーク(20位)。3週間前の別府大分毎日で横田俊吾(青学大)が打ち立てた学生記録2時間7分47秒に次ぐ、歴代2位のタイムで駆け抜けた。 「2時間10分切りが目標だったので、後半も粘れ、8分台で学生歴代2位をマークできたので及第点です」と語った。 この春からコニカミノルタへの入社が決まっており「大学の集大成」として臨んだレース。「30㎞まではリズムよく走れて余裕を持っていくことができたので今後につながります」と手応えをつかんでいた。 文/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.03

パリ五輪へ!日本選手権10000m、今日静岡で号砲 男子は塩尻、太田、相澤の三つ巴か

◇第108回日本選手権10000m(5月3日/小笠山総合運動公園静岡スタジアム) パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・エコパで行われる。日本GPシリーズの静岡国際の後に開催となるのは […]

NEWS 関西インカレに五輪代表・柳井綾音が10000m競歩にエントリー! 藏重みうは100m、200mの2種目登録 男子走高跳・山中駿、女子400mH山本亜美も出場

2024.05.02

関西インカレに五輪代表・柳井綾音が10000m競歩にエントリー! 藏重みうは100m、200mの2種目登録 男子走高跳・山中駿、女子400mH山本亜美も出場

関西学連は5月2日、第101回関西インカレ(T&Fの部/5月22日~25日)のエントリーを発表した。 今年の日本選手権女子20km競歩で3位に入り、パリ五輪の男女混合競歩リレーの代表にも選出された柳井綾音(立命 […]

NEWS 栗原啓吾が富士山の銘水に加入 「新たな環境で陸上を続けられる感謝を忘れず」 3月にSUBARUを退社

2024.05.02

栗原啓吾が富士山の銘水に加入 「新たな環境で陸上を続けられる感謝を忘れず」 3月にSUBARUを退社

富士山の銘水は、5月1日付で栗原啓吾が入社したことを発表した。 栗原は群馬県出身。東農大二高時代に3年連続で全国高校駅伝の4区を走るなど活躍し、中央学大では1、2、4年時に箱根駅伝に出場。2年時には1区でトップと13秒差 […]

NEWS 単独インタビュー「私は田中希実ですと自信を持って言えるようになった」プロ1年目の総括と思い描くパリでのレース

2024.05.02

単独インタビュー「私は田中希実ですと自信を持って言えるようになった」プロ1年目の総括と思い描くパリでのレース

昨年4月、田中希実は実業団チームを離れて「New Balance」所属の“プロランナー”としてのキャリアをスタートさせた。 プロとして駆け抜けた1年。ブダペスト世界選手権では5000m8位入賞し、ダイヤモンドリーグ(DL […]

NEWS 塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤が欠場、次の勢力は!?/日本選手権10000m

2024.05.02

塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤が欠場、次の勢力は!?/日本選手権10000m

パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。男子の有力選手を見ていこう。 【女子のみどころ】3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top