HOME 国内

2023.02.27

和田有菜が8km制す!「1、2ヵ月を大切にして世界選手権へ」慣れ親しんだコース攻略で弾み/日本選手権クロカン
和田有菜が8km制す!「1、2ヵ月を大切にして世界選手権へ」慣れ親しんだコース攻略で弾み/日本選手権クロカン

23年日本選手権クロカンを制した和田有菜

◇日本選手権クロカン(2月26日/福岡・海の中道海浜公園)

第106回日本選手権大会クロスカントリーが、2月26日に福岡市の海の中道海浜公園クロスカントリーコース(1周2km)で行われ、49人が出場したシニア女子8kmは、和田有菜(日本郵政グループ)が27分22秒で制した。

中学時代から全国大会で活躍してきた和田が、実業団でも存在感を見せはじめた。社会人1年目の今季は、春先と夏の合宿後にシンスプリントを発症。思ったように練習が積めず、先月の都道府県対抗女子駅伝はアンカーで区間19 位と、実力とは程遠い結果に。「波に乗れない部分があった」と苦しんでいた。

広告の下にコンテンツが続きます

今大会も合宿から1週間しか経っておらず、コンディションに不安があったが、集団の中で力をためて、ラストで抜け出すという得意のレース展開へ。和田は高校1年から日本選手権クロスカントリーの前身の福岡クロカントリーで、このコースに慣れており、シニアになった2020年に2位、2021年に3位と、連続でメダルを獲得。その時のいいイメージを思い出しながら、優勝をつかみ取った。

「結果として、日本選手権の出場権(5000mまたは10000m)を得られたので、これから1、2ヵ月を大切に、確実に世界選手権の切符をつかめるような練習をしたいです」と和田。慣れ親しんだ大会を初めて制し「成長させてもらっている大会で、初めての優勝ができてうれしいです」と笑みがこぼれた。

文/田端慶子

◇日本選手権クロカン(2月26日/福岡・海の中道海浜公園) 第106回日本選手権大会クロスカントリーが、2月26日に福岡市の海の中道海浜公園クロスカントリーコース(1周2km)で行われ、49人が出場したシニア女子8kmは、和田有菜(日本郵政グループ)が27分22秒で制した。 中学時代から全国大会で活躍してきた和田が、実業団でも存在感を見せはじめた。社会人1年目の今季は、春先と夏の合宿後にシンスプリントを発症。思ったように練習が積めず、先月の都道府県対抗女子駅伝はアンカーで区間19 位と、実力とは程遠い結果に。「波に乗れない部分があった」と苦しんでいた。 今大会も合宿から1週間しか経っておらず、コンディションに不安があったが、集団の中で力をためて、ラストで抜け出すという得意のレース展開へ。和田は高校1年から日本選手権クロスカントリーの前身の福岡クロカントリーで、このコースに慣れており、シニアになった2020年に2位、2021年に3位と、連続でメダルを獲得。その時のいいイメージを思い出しながら、優勝をつかみ取った。 「結果として、日本選手権の出場権(5000mまたは10000m)を得られたので、これから1、2ヵ月を大切に、確実に世界選手権の切符をつかめるような練習をしたいです」と和田。慣れ親しんだ大会を初めて制し「成長させてもらっている大会で、初めての優勝ができてうれしいです」と笑みがこぼれた。 文/田端慶子

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.08

福岡国際と防府読売、2つのマラソンは2人の「西山」が2時間7分台でロス五輪MGC切符つかむ

MGCシリーズ2025-26男子G1の福岡国際マラソンと防府読売マラソンの2大会が12月7日に行われた。 福岡国際はバイエリン・イエグゾー(エチオピア)が2時間7分51秒で優勝。2位には西山雄介(トヨタ自動車)が2時間7 […]

NEWS 大迫傑が4年9ヵ月ぶりにマラソン日本記録奪還「とんでもなくデカイ1秒」進化する驚異の34歳、自身3度目の日本新

2025.12.08

大迫傑が4年9ヵ月ぶりにマラソン日本記録奪還「とんでもなくデカイ1秒」進化する驚異の34歳、自身3度目の日本新

バレンシア・マラソンが12月7日、スペインの当地で行われ34歳の大迫傑(リーニン)が2時間4分55秒の日本新記録を樹立した。2021年3月のびわ湖毎日で鈴木健吾が作った日本記録(2時間4分56秒)を1秒更新。自身3度目の […]

NEWS パリ五輪トライアスロン金のイーが2時間6分38秒! ファラーに次ぐ英国歴代2位/バレンシアマラソン

2025.12.07

パリ五輪トライアスロン金のイーが2時間6分38秒! ファラーに次ぐ英国歴代2位/バレンシアマラソン

バレンシアマラソンが12月7日、スペインの同地で行われ、男子ではアレックス・イー(英国)が2時間6分38秒の7位に入った。 27歳のイーは、2024年パリ五輪トライアスロンの金メダリストで、2021年の東京五輪でも銀メダ […]

NEWS 女子・ジェプコスゲイが歴代4位の2時間14分00秒 男子はコリルが2時間2分24秒でV/バレンシアマラソン

2025.12.07

女子・ジェプコスゲイが歴代4位の2時間14分00秒 男子はコリルが2時間2分24秒でV/バレンシアマラソン

バレンシアマラソンが12月7日、スペインの同地で行われ、女子はJ.ジェプコスゲイ(ケニア)が世界歴代4位の2時間14分00秒で優勝を飾った。 女子にはジェプコスゲイのほか、9月の東京世界選手権金メダリストのP.ジェプチル […]

NEWS 大迫傑、34歳で自身3度目のマラソン日本新!プロ活動、五輪後引退表明から復帰、メーカー契約変更と独自路線歩む

2025.12.07

大迫傑、34歳で自身3度目のマラソン日本新!プロ活動、五輪後引退表明から復帰、メーカー契約変更と独自路線歩む

男子マラソンの大迫傑(リーニン)が、12月7日のバレンシアマラソンで2時間4分55秒(速報値)で4位となり、鈴木健吾(富士通)が21年に出した2時間4分56秒の日本記録を1秒上回った。 1991年5月23日生まれの大迫は […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top