第99回箱根駅伝にオープン出場として編成された関東学生連合チームの合同取材が11月20日に国立競技場で行われた。
主将を務めるのは箱根駅伝予選会でチーム内最上位(33位)だった新田颯(育英大4)。「喜んで引き受けました」。すでにZoomを用いてミーティングをしており、「自分が引っ張っていくけど、みんなでチームを作っていこうと話しました」と言う。各校のエース格が集まっているということもあり「みんなが発言してくれて意欲が高いです」と雰囲気は良さそうだ。
中学時代はハンドボール部に所属しながら「体力作り」が目的で駅伝の練習をするようになった新田。その走りを見た中学、高校の顧問に導かれ、「記録として表れる」陸上の道へ。「箱根駅伝は見ていましたが、まさか自分が出られるようになるとは想像していませんでした」と当時を振り返る。
市熊本千原台高から育英大に進んだのは「イチから箱根駅伝を目指そう」と当時の総監督に誘われたから。「無名だった自分が箱根駅伝に出ることで、今、箱根駅伝に出たいと思っている多くの人に『無名からでも出られる』ということを伝えたい」と熱い思いを持つ。
2年前にも関東学連チームに選出されたものの、12月上旬に膝の半月板を痛めて走ることができなかった新田。「今でも消化できていない」。その舞台に立って初めて心のもやは晴れる。
「全員がベストの走りをして15位以内で」というのがチームの目標。「ハイペースになると思いますが、2分50秒を切るような対策はできています。あとは体調を合わせるだけ」。競技生活は大学で終わり。卒業後は群馬で就職する。競技人生の集大成で、すべてをぶつける。
関東学連チームは10月15日に行われた予選会で敗退した大学のうち、外国籍選手を除く個人成績上位で箱根駅伝に出場経験のない選手の中から選考・編成。スタッフは連合チーム入りした大学の予選会上位から選考されている。
https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/83896 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.16
橋岡優輝が家族での初教室「楽しみながら陸上に触れて」
-
2025.11.14
-
2025.11.13
-
2025.11.15
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.19
マラソン日本記録保持者・鈴木健吾が神奈川大のアンバサダー就任 「刺激や勇気を届けられる存在でありたい」
神奈川大は11月19日、男子マラソン日本記録保持者でOBの鈴木健吾が陸上部のアンバサダーに就任したと発表した。 鈴木は箱根駅伝では3年連続で2区を担い、3年時に区間賞を獲得。4年時には東京マラソンで2時間10分21秒で走 […]
2025.11.19
岡山・京山が今年も男女ともに全国出場! 全中1500m優勝・是枝愛香を擁する内部は26年ぶり/中学駅伝
12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝の出場を懸けた県大会が、11月14日から16日にかけて、全国10県で行われた。 14日の岡山県大会では、2年前に全国男女優勝、女子は昨年も連覇を飾った京山が圧倒的な継走を披露。 […]
2025.11.19
世界陸連フェアプレー賞最終候補者発表 棒高跳・カラリス、1500m・カー、3000m障害のヴァン・デ・ベルデの3名
世界陸連(WA)は11月18日、ワールド・アスレティクス・アワード2025のフェアプレー賞の最終候補者を発表した。 男子棒高跳のE.カラリス(ギリシャ)は東京世界選手権の銀メダリスト。自身の試技に臨むだけでなく、同種目の […]
2025.11.19
エディオンDCエントリー 田中希実3年8ヵ月ぶりのトラック1万m 五島莉乃、樺沢和佳奈、高島由香、不破聖衣来も
日本実業団連合は11月18日夜、エディオンディスタンスチャレンジin大阪2025(12月6日/大阪・ヤンマースタジアム長居)のエントリー選手を発表した。 女子10000mには田中希実(New Balance)がエントリー […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025