ダイヤモンドリーグ(DL)のファイナルが、日本時間の今日、明日の深夜(8、9日)に、スイス・チューリッヒでいよいよ行われる。選ばれた者しか立てないファイナルの舞台に、なんと今年は日本人が2人も出場。これまで以上に大きな注目が集まっている。
その舞台に挑むのは、女子やり投でオレゴン世界選手権銅メダリストの北口榛花(JAL)と、男子3000m障害で東京五輪7位の三浦龍司(順大)だ。ダイヤモンドリーグのファイナルに日本人が進むのは男子走高跳の戸邉直人(JAL)以来。北口は女子種目初、三浦は中長距離種目で初となる。
北口は6月のパリ大会で日本史上初の優勝。オレゴン後のシレジア大会では連勝を飾った。さらにモナコ大会2位、ブリュッセル大会2位と4大会連続で表彰台に上り、満を持してファイナルへ。今季は自身の持つ日本記録(66m00)こそ更新していないものの、65m10を筆頭にハイアベレージを誇る。堂々、優勝候補の一人として臨む。ライバルになるのはオレゴン世界選手権金メダルのK.L.バーバー(豪州)は同銀メダルのK.ウィンガー(米国)か。
三浦は3000m障害の日本記録(8分09秒92)を持つ。今季は1500mで3分36秒59をマークするなどスピードに磨きをかけた。3000m障害は実戦が少なかったこともあり納得のいくレースが少なかったようで、日本選手権を優勝したもののオレゴン世界選手権では予選敗退。しかし、その後のDLローザンヌ大会でシーズンベストの8分13秒06をマークして4位に入ってファイナルを決めた。東京五輪&世界選手権金メダルのS.エル・バッカリ(モロッコ)らがいるハイレベルな中でどんなレースを仕掛けるか、そして自己ベスト更新なるか。
2人はともに2日目となる9日に登場。日本時間で深夜3時20分からやり投がスタートし、3000m障害は3時31分に行われる。同時間帯に競演しそうだ。
棒高跳のA.デュプランティス(スウェーデン)らを筆頭に、世界のトップアスリートたちが集結。日本人の活躍とともに、白熱のパフォーマンスが見られそうだ。
◇ダイヤモンドリーグとは?賞金30,000ドル、世界選手権出場権も
ダイヤモンドリーグは世界最高峰のリーグ戦。男女計32種目で、欧米やアジア各都市で開催される各大会の上位選手に入るとポイントを獲得し、その上位選手のみがファイナルに進出できる。ファイナルに進めるのは100m~800mが上位8人、1500m以上は上位10人、フィールド種目は6人。一発勝負のファイナルを制した選手が年間チャンピオンとなる。
年間王者にはダイヤモンドトロフィーと、賞金30,000ドルが贈られ、来年のブダペスト世界選手権の出場権(ワイルドカード)も与えられる。なお賞金は2位が12,000ドル、3位は7,000ドル。
同大会は2009年まで行われていたIAAFゴールデンリーグとスーパーグランプリが統合されて2010年に創設。今年は5月の第1戦ドーハを皮切りに、今回のファイナルまで14戦で構成されていた(※中国開催2大会は中止)。

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