HOME 国内

2025.12.08

NEWS
大迫傑が4年9ヵ月ぶりにマラソン日本記録奪還「とんでもなくデカイ1秒」進化する驚異の34歳、自身3度目の日本新
大迫傑が4年9ヵ月ぶりにマラソン日本記録奪還「とんでもなくデカイ1秒」進化する驚異の34歳、自身3度目の日本新

バレンシアマラソンで日本新を樹立した大迫傑(リーニン) PHOTO:chencolleen2003

バレンシア・マラソンが12月7日、スペインの当地で行われ34歳の大迫傑(リーニン)が2時間4分55秒の日本新記録を樹立した。2021年3月のびわ湖毎日で鈴木健吾が作った日本記録(2時間4分56秒)を1秒更新。自身3度目の日本新で、4年9ヵ月ぶりにマラソン日本記録を奪還した。

気温も15度前後とやや高めのコンディション。大迫は第2集団でレースを進めると、5kmを14分48秒で通過した。中間点は1時間2分41秒。25kmから30kmを14分35秒とペースアップして見せた。ラスト2.195kmも表情が湯上ながらも美しいフォームが崩れず6分19秒でまとめた。

1991年5月23日生まれの大迫。トラックでは14年に3000mで7分40秒09、15年に5000mで13分08秒40と今も残る日本記録を樹立。17年のボストンでマラソンデビューすると、18年のシカゴで日本人初の2時間6分切りとなる2時間5分50秒の日本新を樹立して3位に入った。

広告の下にコンテンツが続きます

20年3月の東京で、自身の日本記録を更新する2時間5分29秒をマークし、トラックで出場した16年リオ五輪に続いて、マラソンで東京五輪代表を手にした。「ラストラン」と表明して臨んだ本番では6位入賞。22年7月に引退を撤回して現役復帰すると、23年の東京で2時間6分13秒をマーク。昨年はパリ五輪にも出場した。

長く契約を結んでいたナイキから、中国のスポーツメーカーである「リーニン」と所属契約を結び、新体制初レースだった10月レガシーハーフマラソンで1時間1分45秒の日本人トップ。「自己記録を狙いたい」と語っていたバレンシアで有限実行を果たした。今回の結果で、ロサンゼルス五輪選考会のMGC(27年開催)の出場権も獲得している。

レース後、自身のSNSを更新した大迫は、マネージャーを務めている西川雄一朗とのツーショットを添え、「たくさんの疑念、不安、迷い。そして気づき、たくさんのものを削って」「たった1秒だけど、僕らにはとんでもなくデカイ1秒だった」と綴った。

バレンシア・マラソンが12月7日、スペインの当地で行われ34歳の大迫傑(リーニン)が2時間4分55秒の日本新記録を樹立した。2021年3月のびわ湖毎日で鈴木健吾が作った日本記録(2時間4分56秒)を1秒更新。自身3度目の日本新で、4年9ヵ月ぶりにマラソン日本記録を奪還した。 気温も15度前後とやや高めのコンディション。大迫は第2集団でレースを進めると、5kmを14分48秒で通過した。中間点は1時間2分41秒。25kmから30kmを14分35秒とペースアップして見せた。ラスト2.195kmも表情が湯上ながらも美しいフォームが崩れず6分19秒でまとめた。 1991年5月23日生まれの大迫。トラックでは14年に3000mで7分40秒09、15年に5000mで13分08秒40と今も残る日本記録を樹立。17年のボストンでマラソンデビューすると、18年のシカゴで日本人初の2時間6分切りとなる2時間5分50秒の日本新を樹立して3位に入った。 20年3月の東京で、自身の日本記録を更新する2時間5分29秒をマークし、トラックで出場した16年リオ五輪に続いて、マラソンで東京五輪代表を手にした。「ラストラン」と表明して臨んだ本番では6位入賞。22年7月に引退を撤回して現役復帰すると、23年の東京で2時間6分13秒をマーク。昨年はパリ五輪にも出場した。 長く契約を結んでいたナイキから、中国のスポーツメーカーである「リーニン」と所属契約を結び、新体制初レースだった10月レガシーハーフマラソンで1時間1分45秒の日本人トップ。「自己記録を狙いたい」と語っていたバレンシアで有限実行を果たした。今回の結果で、ロサンゼルス五輪選考会のMGC(27年開催)の出場権も獲得している。 レース後、自身のSNSを更新した大迫は、マネージャーを務めている西川雄一朗とのツーショットを添え、「たくさんの疑念、不安、迷い。そして気づき、たくさんのものを削って」「たった1秒だけど、僕らにはとんでもなくデカイ1秒だった」と綴った。

男子マラソン日本歴代10傑+パフォーマンス10をチェック!

2.04.55 大迫  傑(リーニン) 2025.12.7 2.04.56 鈴木 健吾(富士通) 2021.2.28 2.05.12 池田 耀平(Kao) 2024.9.29 2.05.16 吉田 祐也(GMOインターネットグループ) 2024.12.1 2.05.28 鈴木 2 2022.3.8 2.05.29 大迫 2 2020.3.1 2.05.39 近藤 亮太(三菱重工) 2025.2.24 2.05.50 大迫 3 2018.10. 7 2.05.51 山下 一貴(三菱重工) 2023.3.5 2.05.58 細谷 恭平(黒崎播磨) 2025.2.24 2.05.59 其田 健也(JR東日本) 2023.3.5 <10> 2.06.00 市山  翼(サンベルクス)2025.3.2 2.06.05 黒田 朝日(青学大3) 2025.2.24

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.08

福岡国際と防府読売、2つのマラソンは2人の「西山」が2時間7分台でロス五輪MGC切符つかむ

MGCシリーズ2025-26男子G1の福岡国際マラソンと防府読売マラソンの2大会が12月7日に行われた。 福岡国際はバイエリン・イエグゾー(エチオピア)が2時間7分51秒で優勝。2位には西山雄介(トヨタ自動車)が2時間7 […]

NEWS 大迫傑が4年9ヵ月ぶりにマラソン日本記録奪還「とんでもなくデカイ1秒」進化する驚異の34歳、自身3度目の日本新

2025.12.08

大迫傑が4年9ヵ月ぶりにマラソン日本記録奪還「とんでもなくデカイ1秒」進化する驚異の34歳、自身3度目の日本新

バレンシア・マラソンが12月7日、スペインの当地で行われ34歳の大迫傑(リーニン)が2時間4分55秒の日本新記録を樹立した。2021年3月のびわ湖毎日で鈴木健吾が作った日本記録(2時間4分56秒)を1秒更新。自身3度目の […]

NEWS パリ五輪トライアスロン金のイーが2時間6分38秒! ファラーに次ぐ英国歴代2位/バレンシアマラソン

2025.12.07

パリ五輪トライアスロン金のイーが2時間6分38秒! ファラーに次ぐ英国歴代2位/バレンシアマラソン

バレンシアマラソンが12月7日、スペインの同地で行われ、男子ではアレックス・イー(英国)が2時間6分38秒の7位に入った。 27歳のイーは、2024年パリ五輪トライアスロンの金メダリストで、2021年の東京五輪でも銀メダ […]

NEWS 女子・ジェプコスゲイが歴代4位の2時間14分00秒 男子はコリルが2時間2分24秒でV/バレンシアマラソン

2025.12.07

女子・ジェプコスゲイが歴代4位の2時間14分00秒 男子はコリルが2時間2分24秒でV/バレンシアマラソン

バレンシアマラソンが12月7日、スペインの同地で行われ、女子はJ.ジェプコスゲイ(ケニア)が世界歴代4位の2時間14分00秒で優勝を飾った。 女子にはジェプコスゲイのほか、9月の東京世界選手権金メダリストのP.ジェプチル […]

NEWS 大迫傑、34歳で自身3度目のマラソン日本新!プロ活動、五輪後引退表明から復帰、メーカー契約変更と独自路線歩む

2025.12.07

大迫傑、34歳で自身3度目のマラソン日本新!プロ活動、五輪後引退表明から復帰、メーカー契約変更と独自路線歩む

男子マラソンの大迫傑(リーニン)が、12月7日のバレンシアマラソンで2時間4分55秒(速報値)で4位となり、鈴木健吾(富士通)が21年に出した2時間4分56秒の日本記録を1秒上回った。 1991年5月23日生まれの大迫は […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top