オレゴン世界選手権の男子4×100mリレーでメダルに向けて、エースの起用プランが明かされた。
7月2日に公開された男子短距離リレー合宿。フレッシュな顔ぶれが並ぶなか、東京五輪代表の小池祐貴(住友電工)が若手たちにアドバイスを送るなど和やかなムードも見られた。
練習公開のあとに行われたメディア対応で、土江寛裕ディレクターが男子100m日本選手権優勝のサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)を2走に起用するプランを検討していることを明かした。
小池、サニブラウンの他には、坂井隆一郎(大阪ガス)、栁田大輝(東洋大)、上山紘輝(住友電工)、鈴木涼太(スズキ)と初出場が並ぶ。「新しいメンバーでいろんなチャレンジができる」と土江ディレクターや高平慎士ヘッドコーチらと共有。それでも坂井、栁田、鈴木は昨年の世界リレーで3位に入ったメンバーでもあり「ノウハウは伝えられている」と土江ディレクター。「最初からスムーズ」と不安はない。
前日にはミーティングして「メダルを狙う」と意識を統一。すでに渡米しているサニブラウンもオンラインで参加し、その場で「サニブラウン・2走」を検討していることを共有し、本人も前向きのようだ。9秒97のベストを持ち、今回が4回目の世界選手権となるサニブラウン。土江ディレクターは「サニブラウン選手が中心になる。彼を一番生かせる走順」と狙いを明かす。
1走にはロケットスタートを決める坂井が有力。小池は2~4走までどこでも対応可能で、コーナーが持ち味の上山は3走を得意とする。「自分がやるつもりで」というホープの栁田が起用されるとすれば4走か。昨年の東京五輪で途中棄権に終わった日本の男子4継。パリ五輪に向けてどんなリスタートを切るか。
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