HOME ニュース、国内

2022.06.10

復調のサニブラウンが3位以内で代表内定 小池、栁田らが上位うかがう桐生は苦戦、多田は敗退/日本選手権
復調のサニブラウンが3位以内で代表内定 小池、栁田らが上位うかがう桐生は苦戦、多田は敗退/日本選手権


◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の2日目に男子100m決勝が行われる。

広告の下にコンテンツが続きます

初日に行われた予選、準決勝は波乱も含めた展開となった。好調ぶりを発揮したのはサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)。準決勝3組では一人次元の違う走りで10秒04(+0.8)をマークしてトップ通過し、オレゴン世界選手権の参加標準記録10秒05を突破した。優勝となれば17、19年以来3度目。3位以内に入れば代表に内定する。

続いて調子を上げているのが小池祐貴(住友電工)。準決勝1組では10秒13(+0.5)をマークしてトップ。「(10秒05が)出るかなと思ったけど」と首をかしげたが、決勝に向けて「気持ちは勝手に入る」と気合を入れていた。

高2、3と2年連続で7位に入っている栁田大輝(東洋大)が2組で自らのU20日本歴代3位の記録(10秒19)を塗り替える10秒16(±0)をマークして堂々の1着。決勝では10秒05を「出します」と語った。

一方、桐生祥秀(日本生命)は1組で10秒24の4着。全3組を終えてタイムで拾われるプラスのギリギリ2人目で決勝に進んだ。また、前回王者の多田修平(住友電工)は春に負った肉離れから回復途上ということも影響し、2組で10秒41の6着。準決勝で敗退となった。

広告の下にコンテンツが続きます

決勝はサニブラウンが頭一つ、二つリードするかたち。スタートが得意の坂井隆一郎(大阪ガス)や東田旺洋(栃木県スポ協)を、中盤以降でサニブラウン、小池、栁田らが迫る展開となりそうだ。サニブラウン以外は決勝で10秒05を突破して3着以内に入らなければ、世界選手権即時内定とはならない。

運命の決勝は20時30分に号砲が鳴る。

■男子100m決勝のスタートリスト
1 桐生 祥秀(日本生命)
2 鈴木 涼太(スズキ)
3 栁田 大輝(東洋大)
4 サニブラウン・A・ハキーム(タンブルウィードTC)
5 坂井隆一郎(大阪ガス)
6 小池 祐貴(住友電工)
7 東田 旺洋(栃木県スポ協)
8 伊藤孝太郎(東京ガスコスモ)

◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居) オレゴン世界選手権代表選考会を兼ねた日本選手権の2日目に男子100m決勝が行われる。 初日に行われた予選、準決勝は波乱も含めた展開となった。好調ぶりを発揮したのはサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)。準決勝3組では一人次元の違う走りで10秒04(+0.8)をマークしてトップ通過し、オレゴン世界選手権の参加標準記録10秒05を突破した。優勝となれば17、19年以来3度目。3位以内に入れば代表に内定する。 続いて調子を上げているのが小池祐貴(住友電工)。準決勝1組では10秒13(+0.5)をマークしてトップ。「(10秒05が)出るかなと思ったけど」と首をかしげたが、決勝に向けて「気持ちは勝手に入る」と気合を入れていた。 高2、3と2年連続で7位に入っている栁田大輝(東洋大)が2組で自らのU20日本歴代3位の記録(10秒19)を塗り替える10秒16(±0)をマークして堂々の1着。決勝では10秒05を「出します」と語った。 一方、桐生祥秀(日本生命)は1組で10秒24の4着。全3組を終えてタイムで拾われるプラスのギリギリ2人目で決勝に進んだ。また、前回王者の多田修平(住友電工)は春に負った肉離れから回復途上ということも影響し、2組で10秒41の6着。準決勝で敗退となった。 決勝はサニブラウンが頭一つ、二つリードするかたち。スタートが得意の坂井隆一郎(大阪ガス)や東田旺洋(栃木県スポ協)を、中盤以降でサニブラウン、小池、栁田らが迫る展開となりそうだ。サニブラウン以外は決勝で10秒05を突破して3着以内に入らなければ、世界選手権即時内定とはならない。 運命の決勝は20時30分に号砲が鳴る。 ■男子100m決勝のスタートリスト 1 桐生 祥秀(日本生命) 2 鈴木 涼太(スズキ) 3 栁田 大輝(東洋大) 4 サニブラウン・A・ハキーム(タンブルウィードTC) 5 坂井隆一郎(大阪ガス) 6 小池 祐貴(住友電工) 7 東田 旺洋(栃木県スポ協) 8 伊藤孝太郎(東京ガスコスモ)

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.24

箱根駅伝Stories/4年生4人が強力な駒大は前回復路新記録に光明 「優勝に貢献することを第一に」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 「チームのために走る」 駒大は3年前の学生駅伝3冠達成を区切りに大八 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/4年生3本柱が牽引する日体大 創部100周年の年に「シード権前後で粘りに粘ってほしい」

2025.12.24

箱根駅伝Stories/4年生3本柱が牽引する日体大 創部100周年の年に「シード権前後で粘りに粘ってほしい」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 競い合い力を伸ばす 今季の日体大は平島龍斗、田島駿介、山崎丞の4年生 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/学生トップクラスに成長した國學院大・野中恒亨 山以外の区間で「自分の強さを出すだけ」

2025.12.24

箱根駅伝Stories/学生トップクラスに成長した國學院大・野中恒亨 山以外の区間で「自分の強さを出すだけ」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 出雲の快走が飛躍のきっかけ 國學院大OBで、現在も同大を練習の拠点と […]

NEWS セイコーが小学生に「時」と「走り」の特別授業、「時育®セイコーわくわくスポーツ教室」を開催!

2025.12.24

セイコーが小学生に「時」と「走り」の特別授業、「時育®セイコーわくわくスポーツ教室」を開催!

セイコーグループは12月下旬、Team Seikoアスリートでセイコースマイルアンバサダーの福島千里さん(女子100m日本記録保持者)を講師に迎えた「時育®セイコーわくわくスポーツ教室」を東京都目黒区の油面小学校で実施し […]

NEWS 神奈川大が26年度新入部員を発表!学法石川・佐藤柊斗、倉敷・北村海智、西脇工・新妻昂己ら高校駅伝上位校の主力ずらり

2025.12.24

神奈川大が26年度新入部員を発表!学法石川・佐藤柊斗、倉敷・北村海智、西脇工・新妻昂己ら高校駅伝上位校の主力ずらり

神奈川大学陸上競技部駅伝チームは12月24日、2026年度入部予定者を15名を発表した。 12月21日に行われた全国高校駅伝上位校の主力クラスの名が並び、優勝の学法石川(福島)からは4区区間3位と好走した佐藤柊斗が決まっ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top