HOME ニュース、国内

2022.06.08

連覇狙う多田「チャレンジャー」桐生「初戦くらいの気持ち」田中は1500mで確実に代表を狙う/日本選手権前日会見
連覇狙う多田「チャレンジャー」桐生「初戦くらいの気持ち」田中は1500mで確実に代表を狙う/日本選手権前日会見


写真は代表取材

第106回日本選手権を控える6月8日、舞台となるヤンマースタジアム長居で前日会見が行われ、有力選手たちが登壇。大会への意気込みや現状を語った。

広告の下にコンテンツが続きます

まずは男子短距離陣。100mで地元での連覇の懸かる多田修平(住友電工)は、「ケガ明けで少し不安な面はありますが、今季一番の出来にあるので、連覇を目指して頑張ります」と言う。肉離れの影響で5月のセイコーゴールデングランプリを棄権。その前後は走ることができない状態だったようだ。

まだオレゴン世界選手権の参加標準記録(10秒05)を切っていないことから、「優先は勝つこと」とし、「その上で10秒05を切れれば笑顔でフィニッシュできます」と語った。ケガの要因については「接地の感覚が少し前にズレていた」と振り返る。その改善に取り組み日本選手権に向けて調子を戻してきた。「昨年もチャレンジャーとして臨んだ。今年も同じ気持ちで挑みたい」と気合を入れていた。

前回5位で個人での東京五輪代表を逃している桐生祥秀(日本生命)。「出雲から2カ月ほど間隔が開いたので今季初戦ぐらいの気持ちで臨みたい」と言う。出雲で脚に違和感を覚えてその後は試合に出ず調整。「まずは10秒05を切れるよう頑張りたい」と淡々と話す。ケガ後も焦らず、ここに絞って練習を積んできたと言い状態に関しては問題なさそう。

前回200mを制し100m4位の小池祐貴(住友電工)は、「今季の中ではいい状態。代表選考のある日本選手権は代表権をもぎ取る気持ちで毎回臨んでいます。100m・200mともに標準を切っていない。100mは決勝の日が雨予報なので準決勝で一発狙っていければ」と意気込んでいる。

サニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)は前回大会で左ハムストリングスの違和感もあって100mで五輪代表を逃し、200mで出場した東京五輪も予選敗退に終わっている。今シーズンは好調で4月に米国フロリダ州・ジャクソンヴィルで行われたノースフロリダ大招待100mでは追い風参考ながら10秒08(+2.1)をマーク。その後も順調にトレーニングを積んできたと言い、今回は100mに絞ってエントリーした。「時差もあるので1週間前には帰国し、レースに備えてきました。あとは気合だけかなと思います。練習でやってきたことを試合で出せるようにしたい。4月のレース時と比べても状態は上がっています。普通に走ればタイムも狙えると思う」と3年ぶりの優勝を目指す。

◇田中は3種目エントリー「すっきりできるレースを」、5000m遠藤は「連覇目指す」

女子中長距離陣からは田中希実(豊田自動織機)が登壇。昨年に引き続き800m・1500m・5000mの3種目にエントリーした。「調子が上がってきているところ」で、「どちらかといえば世界選手権にピークを持っていきたいので、今できる最大限のパフォーマンスができれば」と話す。今季は「まだ自分の中でもスッキリとしたレースができていません。自分の中でスッキリできるレースをして、まずは1500mで確実に権利を取ること」を目指す。

前回、5000mで初優勝を果たすも五輪標準に届かず悔し涙を流した遠藤日向(住友電工)は、5月のゴールデンゲームズinのべおかで日本歴代2位の13秒10秒69をマークして、オレゴン世界選手権参加標準記録(13分13秒50)をクリア。「順調にトレーニングが積めています。標準を突破しているので、今回は気持ち的にも余裕があります。3番以内で代表が決まりますが連覇を目指して頑張りたい」と力強い。

女子走幅跳で初の連覇を目指す秦澄美鈴(シバタ工業)は、「スムーズに脚が回る感覚があり、かなりいい感じで、自分自身に期待してしまうぐらい」と、前日練習を終えて笑顔を見せる。日本選手権に向けてもう一段階レベルを上げたウエイトトレーニングやスピード練習に取り組んできたと言い、「世界選手権に出場するために、標準記録(6m82)を切って代表権を勝ち取りたい。試合に集中し力を出し切れば、記録的にも届く位置にあると思うので、最後まであきらめずにチャレンジしたい」と語った。

オレゴン世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権は6月9日から12日まで、大阪・ヤンマースタジアム長居で開催される。

文/花木 雫

写真は代表取材第106回日本選手権を控える6月8日、舞台となるヤンマースタジアム長居で前日会見が行われ、有力選手たちが登壇。大会への意気込みや現状を語った。まずは男子短距離陣。100mで地元での連覇の懸かる多田修平(住友電工)は、「ケガ明けで少し不安な面はありますが、今季一番の出来にあるので、連覇を目指して頑張ります」と言う。肉離れの影響で5月のセイコーゴールデングランプリを棄権。その前後は走ることができない状態だったようだ。まだオレゴン世界選手権の参加標準記録(10秒05)を切っていないことから、「優先は勝つこと」とし、「その上で10秒05を切れれば笑顔でフィニッシュできます」と語った。ケガの要因については「接地の感覚が少し前にズレていた」と振り返る。その改善に取り組み日本選手権に向けて調子を戻してきた。「昨年もチャレンジャーとして臨んだ。今年も同じ気持ちで挑みたい」と気合を入れていた。前回5位で個人での東京五輪代表を逃している桐生祥秀(日本生命)。「出雲から2カ月ほど間隔が開いたので今季初戦ぐらいの気持ちで臨みたい」と言う。出雲で脚に違和感を覚えてその後は試合に出ず調整。「まずは10秒05を切れるよう頑張りたい」と淡々と話す。ケガ後も焦らず、ここに絞って練習を積んできたと言い状態に関しては問題なさそう。前回200mを制し100m4位の小池祐貴(住友電工)は、「今季の中ではいい状態。代表選考のある日本選手権は代表権をもぎ取る気持ちで毎回臨んでいます。100m・200mともに標準を切っていない。100mは決勝の日が雨予報なので準決勝で一発狙っていければ」と意気込んでいる。サニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)は前回大会で左ハムストリングスの違和感もあって100mで五輪代表を逃し、200mで出場した東京五輪も予選敗退に終わっている。今シーズンは好調で4月に米国フロリダ州・ジャクソンヴィルで行われたノースフロリダ大招待100mでは追い風参考ながら10秒08(+2.1)をマーク。その後も順調にトレーニングを積んできたと言い、今回は100mに絞ってエントリーした。「時差もあるので1週間前には帰国し、レースに備えてきました。あとは気合だけかなと思います。練習でやってきたことを試合で出せるようにしたい。4月のレース時と比べても状態は上がっています。普通に走ればタイムも狙えると思う」と3年ぶりの優勝を目指す。◇田中は3種目エントリー「すっきりできるレースを」、5000m遠藤は「連覇目指す」女子中長距離陣からは田中希実(豊田自動織機)が登壇。昨年に引き続き800m・1500m・5000mの3種目にエントリーした。「調子が上がってきているところ」で、「どちらかといえば世界選手権にピークを持っていきたいので、今できる最大限のパフォーマンスができれば」と話す。今季は「まだ自分の中でもスッキリとしたレースができていません。自分の中でスッキリできるレースをして、まずは1500mで確実に権利を取ること」を目指す。前回、5000mで初優勝を果たすも五輪標準に届かず悔し涙を流した遠藤日向(住友電工)は、5月のゴールデンゲームズinのべおかで日本歴代2位の13秒10秒69をマークして、オレゴン世界選手権参加標準記録(13分13秒50)をクリア。「順調にトレーニングが積めています。標準を突破しているので、今回は気持ち的にも余裕があります。3番以内で代表が決まりますが連覇を目指して頑張りたい」と力強い。女子走幅跳で初の連覇を目指す秦澄美鈴(シバタ工業)は、「スムーズに脚が回る感覚があり、かなりいい感じで、自分自身に期待してしまうぐらい」と、前日練習を終えて笑顔を見せる。日本選手権に向けてもう一段階レベルを上げたウエイトトレーニングやスピード練習に取り組んできたと言い、「世界選手権に出場するために、標準記録(6m82)を切って代表権を勝ち取りたい。試合に集中し力を出し切れば、記録的にも届く位置にあると思うので、最後まであきらめずにチャレンジしたい」と語った。オレゴン世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権は6月9日から12日まで、大阪・ヤンマースタジアム長居で開催される。文/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2026.11.03

広島は西条農が男女優勝 倉敷、鳥取城北、平田も男女V 山口は高川学園初都大路、女子は西京/高校駅伝都道府県大会

全国高校駅伝の出場権を懸けた鳥取県と島根県の両高校駅伝が10月31日に、岡山県、広島県、山口県の各高校駅伝が11月1日に男子7区間42.195km、女子5区間21.0975kmで行われた。 みよし運動公園陸上競技場付設駅 […]

NEWS 学法石川が全国連覇へ発進!11年連続男女Vも達成 青森山田、浜松日体、浜松市立、美濃加茂が名乗り/高校駅伝都道府県大会

2026.11.03

学法石川が全国連覇へ発進!11年連続男女Vも達成 青森山田、浜松日体、浜松市立、美濃加茂が名乗り/高校駅伝都道府県大会

全国高校駅伝の出場権を懸けた青森県高校駅伝が10月29日、福島県高校駅伝が10月31日、静岡県、岐阜県高校駅伝が11月1日に、男子7区間42.195km、女子5区間21.0975kmでそれぞれ行われた。 猪苗代町総合体育 […]

NEWS 怪物・後藤大樹が400m45秒33!「楽しもうと臨んだ」金丸超え21年ぶり高校新 アクシデントも「何か起こせる」

2026.11.03

怪物・後藤大樹が400m45秒33!「楽しもうと臨んだ」金丸超え21年ぶり高校新 アクシデントも「何か起こせる」

エコパトラックゲームズ2026が11月3日、静岡・小笠山スタジアムで行われ、男子400mで後藤大樹(洛南高2京都)が45秒33をマークした。この記録は金丸祐三(当時・大阪高)が2005年に作った高校記録(45秒47)を2 […]

NEWS 女子4×100mR・市柏高が45秒32のU18日本新!IH200mV山田奈央ら1、2年生オーダーで自校の記録1年ぶり更新/エコパトラックゲームズ

2026.11.03

女子4×100mR・市柏高が45秒32のU18日本新!IH200mV山田奈央ら1、2年生オーダーで自校の記録1年ぶり更新/エコパトラックゲームズ

第17回エコパトラックゲームズが11月3日、静岡県掛川市の小笠山総合運動公園エコパスタジアムで行われ、女子4×100mリレーで市柏高(千葉)がU18日本新の45秒32をマークした。 6組タイムレースの最終組に入った市柏高 […]

NEWS ニューイヤーの王座奪還へ!王者・旭化成が2年ぶり九州制覇で弾み「万全の状態でニューイヤーへ」/九州実業団駅伝

2026.11.03

ニューイヤーの王座奪還へ!王者・旭化成が2年ぶり九州制覇で弾み「万全の状態でニューイヤーへ」/九州実業団駅伝

◇第63回九州実業団毎日駅伝(11月3日/大分・佐伯中央病院陸上競技場~佐伯市屋内運動広場特設コース:7区間89.3km) ニューイヤー駅伝の出場権を懸けた第63回九州実業団毎日駅伝が行われ、旭化成が4時間18分46秒の […]

    SNS

    Latest Issue 最新号最新号

    2026年11月号 (10月14日発売)

    2026年11月号 (10月14日発売)

    アジア大会総特集
    駅伝プレビュー

    page top