HOME ニュース、国内

2022.05.22

國學院大・伊地知賢造が強さ見せるハーフV!「地道に努力してきた」/関東IC
國學院大・伊地知賢造が強さ見せるハーフV!「地道に努力してきた」/関東IC

◇第101回関東インカレ(5月19日〜22日/東京・国立競技場)4日目

関東インカレ4日目、男子ハーフマラソンが国立競技場をスタート・フィニッシュとし、神宮外苑周回コースで行われた。

広告の下にコンテンツが続きます

2部は8時15分にスタート。序盤は、ルカ・ムセンビ(東京国際大4年)を先頭に、大集団のまま、5kmを14分51秒とややスローな展開で進んだ。その後もルカがたびたび集団を抜け出すも、決定的な差が付くことはなかった。レースが大きく動いたのは15km過ぎ。それまで集団の中で目立たない位置に付けていた伊地知賢造(國學院大3年)が仕掛けた。

「トラックに入ってからのスパートはあまり自信がないので、15kmで1回仕掛けて、ある程度集団を絞りたかった。(後続も)付いてくると思ったんですけど、思ったより離れてくれて、そのまま自分のペースを刻むことができました。集団の中でのポジションは前に行ったり、後ろに行ったりしていたんですけど、(ペースの上げ下げに惑わされず)自分のペースを刻んで走れていたので、他の選手よりも力を溜められていたのかなと思います」

レースプラン通り。満を持して先頭に立つと、前回優勝の西久保遼 (青学大4年)、同2位の花尾恭輔 (駒澤大3年)らをじわりじわりと引き離し始めた。そして、1時間2分50秒で初優勝を飾った。國學院大の優勝は土方英和(現・Honda)以来となる。

3月の日本学生ハーフは8位入賞を果たしたものの、伊地知には悔しさが残った。後輩の平林清澄(2年)が優勝、主将の中西大翔(4年)が2位に入り、チームメイト2人がワールドユニバーシティゲームズ(2023年に再延期)の日本代表に内定したのに対し、3人目の代表枠を逃したからだ。

「今シーズンに入ってから、上半期は思うように走れていなかったので、1つ形にできて、少し自信が付きました。素直に勝ててうれしいです。(学生ハーフ後に)もう1回作り直そうと思って、地道に努力してきた。それがこうやって実を結んだのかなと思います」

3月に味わった悔しさをも晴らす快走だった。國學院大勢は、鶴元太(2年)も8位入賞。坂本健悟 (4年)も10位と上位だった。

◇青学大勢と駒澤大勢も奮闘

駒大勢は、花尾が昨年に続く2位に入り、ハーフマラソンの日本人学生最高記録を持つ主将の山野力 (4年)が4位だった。青学大勢は、西久保が3位、横田俊吾(4年)が5位、田中悠登 (2年)が7位と、1500mに続き、箱根駅伝未出場の選手がトリプル入賞を果たしている。

【関連記事】
関東インカレ2部ハーフマラソン上位成績

◇第101回関東インカレ(5月19日〜22日/東京・国立競技場)4日目 関東インカレ4日目、男子ハーフマラソンが国立競技場をスタート・フィニッシュとし、神宮外苑周回コースで行われた。 2部は8時15分にスタート。序盤は、ルカ・ムセンビ(東京国際大4年)を先頭に、大集団のまま、5kmを14分51秒とややスローな展開で進んだ。その後もルカがたびたび集団を抜け出すも、決定的な差が付くことはなかった。レースが大きく動いたのは15km過ぎ。それまで集団の中で目立たない位置に付けていた伊地知賢造(國學院大3年)が仕掛けた。 「トラックに入ってからのスパートはあまり自信がないので、15kmで1回仕掛けて、ある程度集団を絞りたかった。(後続も)付いてくると思ったんですけど、思ったより離れてくれて、そのまま自分のペースを刻むことができました。集団の中でのポジションは前に行ったり、後ろに行ったりしていたんですけど、(ペースの上げ下げに惑わされず)自分のペースを刻んで走れていたので、他の選手よりも力を溜められていたのかなと思います」 レースプラン通り。満を持して先頭に立つと、前回優勝の西久保遼 (青学大4年)、同2位の花尾恭輔 (駒澤大3年)らをじわりじわりと引き離し始めた。そして、1時間2分50秒で初優勝を飾った。國學院大の優勝は土方英和(現・Honda)以来となる。 3月の日本学生ハーフは8位入賞を果たしたものの、伊地知には悔しさが残った。後輩の平林清澄(2年)が優勝、主将の中西大翔(4年)が2位に入り、チームメイト2人がワールドユニバーシティゲームズ(2023年に再延期)の日本代表に内定したのに対し、3人目の代表枠を逃したからだ。 「今シーズンに入ってから、上半期は思うように走れていなかったので、1つ形にできて、少し自信が付きました。素直に勝ててうれしいです。(学生ハーフ後に)もう1回作り直そうと思って、地道に努力してきた。それがこうやって実を結んだのかなと思います」 3月に味わった悔しさをも晴らす快走だった。國學院大勢は、鶴元太(2年)も8位入賞。坂本健悟 (4年)も10位と上位だった。 ◇青学大勢と駒澤大勢も奮闘 駒大勢は、花尾が昨年に続く2位に入り、ハーフマラソンの日本人学生最高記録を持つ主将の山野力 (4年)が4位だった。青学大勢は、西久保が3位、横田俊吾(4年)が5位、田中悠登 (2年)が7位と、1500mに続き、箱根駅伝未出場の選手がトリプル入賞を果たしている。 【関連記事】 関東インカレ2部ハーフマラソン上位成績

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.13

男子20km競歩は張俊、女子20km競歩は楊家玉が連覇 中国全国運動会が開幕

中国の総合スポーツ競技会の第15回全国運動会が広州市を中心に11月9日から開幕している。陸上競技は12日の20km競歩を皮切りに、15日からマラソンを含め、トラック&フィールド種目がスタートする。 同大会は日本の国民スポ […]

NEWS 全中3000mVの出田隆之助擁する中京が県大会連覇 熊本・松橋、栃木・三島など名門校も全国へ/中学駅伝

2025.11.13

全中3000mVの出田隆之助擁する中京が県大会連覇 熊本・松橋、栃木・三島など名門校も全国へ/中学駅伝

12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝への出場権を懸けた都道府県大会が佳境を迎えている。11月5日から10日までに、21都府県で代表校が決定した。 関東では5都県で代表が決定。埼玉男子は男衾が1区から主導権を握り、 […]

NEWS やり投・北口榛花  世界一奪還へ向け始動「山を登ったり、ローラースケートをしたり…」右肘も順調に回復

2025.11.13

やり投・北口榛花 世界一奪還へ向け始動「山を登ったり、ローラースケートをしたり…」右肘も順調に回復

一般社団法人 服部真二 文化・スポーツ財団は11月13日、都内で「第8回服部真二賞」の受賞式を開き、女子やり投の北口榛花(JAL)が受賞し、200万円と江戸切子とクオーツ時計を組み合わせたオリジナルトロフィーが贈呈された […]

NEWS やり投・北口榛花に服部真二賞 陸上では初「チャレンジしてみようという気持ちを届けられたら」

2025.11.13

やり投・北口榛花に服部真二賞 陸上では初「チャレンジしてみようという気持ちを届けられたら」

一般社団法人 服部真二 文化・スポーツ財団は11月13日、都内で「第8回服部真二賞」の受賞式を開き、女子やり投の北口榛花(JAL)が受賞した。 同賞は「音楽やスポーツなどの分野において、発展、改革に挑むリーダー、世界に向 […]

NEWS 福岡国際マラソン 招待選手は22年世界陸上代表の西山雄介 日本歴代7位の細谷恭平 同10位の菊地駿弥ら

2025.11.13

福岡国際マラソン 招待選手は22年世界陸上代表の西山雄介 日本歴代7位の細谷恭平 同10位の菊地駿弥ら

日本陸連は11月13日、福岡国際マラソン2025(12月7日/平和台陸上競技場発着)のエントリー選手を発表した。 大会は2028年ロサンゼルス五輪代表につながるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)シリーズ2025 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top