写真/Mochizuki Jiro(Agence SHOT)
第106回日本選手権35km競歩・第61回全日本競歩輪島大会は4月17日、石川県輪島市の道の駅輪島ふらっと訪夢前往復コースで行われ、男子35kmは昨年の東京五輪50km6位の川野将虎(旭化成)が、オレゴン世界選手権派遣設定記録(2時間30分00秒)を突破する2時間26分40秒で優勝。世界選手権代表に内定した。
昨年まで実施されていた50kmの日本記録(3時間36分45秒)保持者・川野が最終盤でレースをひっくり返した。序盤から20kmで世界選手権代表に内定している松永大介(富士通)が飛び出し、最初の1kmは3分53秒と20km並みのスピードで突っ込む。その後も派遣設定記録(1km平均4分17秒)を上回るペースで展開。一方の川野は、丸尾知司(愛知製鋼)や野田明宏(自衛隊体育学校)とともに2位集団で進めた。
20km時点で先頭の松永と1分34秒差まで開いた2位集団だったが、ここから徐々に追い上げる。25kmで1分16秒差だったが、ここから川野が一気に差を詰めて、野田を振り切り、30kmでは18秒差。32kmあたりでついに松永をとらえて抜き去った。
川野は「最低限の目標は達成した。(酒井)瑞穂コーチや(練習拠点の)東洋大、所属先の旭化成と多くの方のおかげで世界選手権代表をつかむことができた」と話した。
2位の松永は2時間27分09秒、3位には野田が2時間27分18秒で入り、4位は丸尾で2時間29分19秒と、上位4人が派遣設定記録を突破した。
国内で初めて35kmが実施された今大会。最も良い記録は今後日本記録の可能性があるものの、すぐには日本記録にはならず、ルール上「日本最高記録」の扱いとなる。競技会規則では「新しい種目が加わった時、および記録の扱い方が変更になった場合には、その年に出されたもっともよい記録を日本記録として扱う」となっている。
■男子35km上位成績
川野 将虎(旭化成) 2.26.40
松永 大介(富士通) 2.27.09
野田 明宏(自衛隊体育学校) 2.27.18
丸尾 知司(愛知製鋼) 2.29.19
勝木 隼人(自衛隊体育学校) 2.30.41
高橋 和生(ADワークスグループ) 2.31.26
伊藤 佑樹(サーベイリサーチセンター) 2.31.38
荒井 広宙(富士通) 2.32.51

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.09.18
-
2025.09.18
2025.09.12
前夜祭イベントでギネス“世界新” 寺田明日香が高速道路KK線でリレー参加/東京世界陸上
2025.09.13
明日午前開催の女子マラソン 鈴木優花の補欠登録を解除/東京世界陸上
-
2025.09.14
-
2025.09.13
-
2025.09.15
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
-
2025.08.19
-
2025.08.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.18
マクローリン・レヴロン47秒78!!降りしきる雨のなか女子400m世界歴代2位、大会新の激走/東京世界陸上
◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目 東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、女子400mはシドニー・マクローリン・レヴロン(米国)が世界歴代2位、大会新の47秒78でこの種目初優勝を飾った。 […]
Latest Issue
最新号

2025年10月号 (9月9日発売)
【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/