HOME ニュース、国内

2021.12.05

福岡第一高出身ギザエが最後の福岡制す「日本のふるさと、大好きな街」/福岡国際マラソン
福岡第一高出身ギザエが最後の福岡制す「日本のふるさと、大好きな街」/福岡国際マラソン

◇第75回福岡国際マラソン(12月5日/福岡市・平和台陸上競技場発着)

これまで数々の歴史を作ってきた福岡国際マラソン。最後のレースを制したのはマイケル・ギザエ(スズキ)だった。

ギザエはジェームス・ルンガル(中央発條)、高久龍(ヤクルト)、細谷恭平(黒崎播磨)、定方俊樹(三菱重工)、大塚祥平(九電工)らとともに先頭集団を形成。ペースメーカーが離れてギザエ、高久、ルンガルの3人になると、ギザエは35kmで一気にペースを上げて後続を引き離し、最後は苦しみながら逃げ切った。

広告の下にコンテンツが続きます

「暑さもあってチャレンジのレースでしたが、ペースメーカーがいいペースを作ってくれて、30km以降もペースを維持できました」とギザエ。「最後の4kmでスパートをしようと考えていました。いいレースができてとてもうれしいです」と喜びを語る。スズキの藤原新コーチは「終始、冷静なレース運びをしてくれました。最後は苦しみましたが、逃げ切れてよかった。今回は自信を持ってスタートに立ってくれました」と称える。

ケニア出身のギザエは高校時代に来日し、地元・福岡第一高に留学して部活動で走っていた。福岡については「日本のふるさと。大好きな街」。15年から福岡国際に出場し、「毎年大きな挑戦で、失敗もしてきました」と言う。それでも、「今年は秋以降、日本でトレーニングして、100%の状態で迎えられた」と順調にスタートを切った。

福岡国際マラソン最後のチャンピオンが、福岡育ちの留学生というのも何かの縁か。「ケニアから来て、福岡第一高校に通って、スズキで走っている私が、優勝者として歴史に刻まれる。将来、自分の子供にも伝えられると思うとうれしいです」とギザエは誇らしげに語った。

◇第75回福岡国際マラソン(12月5日/福岡市・平和台陸上競技場発着) これまで数々の歴史を作ってきた福岡国際マラソン。最後のレースを制したのはマイケル・ギザエ(スズキ)だった。 ギザエはジェームス・ルンガル(中央発條)、高久龍(ヤクルト)、細谷恭平(黒崎播磨)、定方俊樹(三菱重工)、大塚祥平(九電工)らとともに先頭集団を形成。ペースメーカーが離れてギザエ、高久、ルンガルの3人になると、ギザエは35kmで一気にペースを上げて後続を引き離し、最後は苦しみながら逃げ切った。 「暑さもあってチャレンジのレースでしたが、ペースメーカーがいいペースを作ってくれて、30km以降もペースを維持できました」とギザエ。「最後の4kmでスパートをしようと考えていました。いいレースができてとてもうれしいです」と喜びを語る。スズキの藤原新コーチは「終始、冷静なレース運びをしてくれました。最後は苦しみましたが、逃げ切れてよかった。今回は自信を持ってスタートに立ってくれました」と称える。 ケニア出身のギザエは高校時代に来日し、地元・福岡第一高に留学して部活動で走っていた。福岡については「日本のふるさと。大好きな街」。15年から福岡国際に出場し、「毎年大きな挑戦で、失敗もしてきました」と言う。それでも、「今年は秋以降、日本でトレーニングして、100%の状態で迎えられた」と順調にスタートを切った。 福岡国際マラソン最後のチャンピオンが、福岡育ちの留学生というのも何かの縁か。「ケニアから来て、福岡第一高校に通って、スズキで走っている私が、優勝者として歴史に刻まれる。将来、自分の子供にも伝えられると思うとうれしいです」とギザエは誇らしげに語った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.05

エディオン・古木愛莉が10月末で退部・退社 ルーテル学院高時代に全国高校駅伝1区5位

エディオン女子陸上競技部は11月4日、古木愛莉の退部、退社を発表した。 古木は熊本・ルーテル学院高出身で、今年4月に入社。昨年のインターハイ3000mで13位と力走し、2年時には全国高校駅伝の1区で5位の活躍を見せている […]

NEWS 26年WA室内ツアーの日程が発表 ゴールドは欧州中心に8大会を実施

2025.11.05

26年WA室内ツアーの日程が発表 ゴールドは欧州中心に8大会を実施

世界陸連(WA)は11月3日、26年のWA室内ツアーの日程を発表した。12月から3月にかけて約80大会が開催される。 ツアーでは大会の規模により、ゴールド、シルバー、ブロンズ、チャレンジャーと4つのカテゴリーに分類。ゴー […]

NEWS オランダ・アメルスフォールトに「フェムケ・ボル・ホール」がオープン! 地元の英雄の名を冠した体育施設

2025.11.05

オランダ・アメルスフォールトに「フェムケ・ボル・ホール」がオープン! 地元の英雄の名を冠した体育施設

オランダ・アーメルスフォールト市に、同市出身で女子400mハードル東京世界選手権金メダリスト・F.ボルの名前を冠した体育施設がオープンした。 「フェムケ・ボル・ホール」と名付けられたホールは同市内の体育施設で、小学校の体 […]

NEWS 富士通に駒大・伊藤蒼唯、國學院大・上原琉翔が加入! 今季はともに学生三大駅伝優勝

2025.11.05

富士通に駒大・伊藤蒼唯、國學院大・上原琉翔が加入! 今季はともに学生三大駅伝優勝

富士通は11月5日、2026年の新加入選手を発表した。 長距離ブロックには、駒大の伊藤蒼唯、國學院大の主将・上原琉翔が加入する。 伊藤は島根県出身で出雲工高卒。1年時の箱根駅伝では6区区間賞で総合優勝に貢献すると、その後 […]

NEWS 富士通に400mH小川大輝、競歩・柳井綾音が新加入!ともに五輪、世界陸上代表

2025.11.05

富士通に400mH小川大輝、競歩・柳井綾音が新加入!ともに五輪、世界陸上代表

富士通は11月5日、2026年度の新加入選手を発表した。 パリ五輪、東京世界選手権代表である、男子400ハードルの小川大輝(東洋大)と女子20km競歩の柳井綾音(立命大)が加入する。 愛知県出身の小川は、石巻中から豊橋南 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top