◇第75回福岡国際マラソン(12月5日/福岡市・平和台陸上競技場発着)
今大会で長い歴史に幕を下ろすことが決まった福岡国際マラソン。日本陸連のプロジェクトJMCシリーズの一つで、来年のオレゴン世界選手権選考会、そして2024年パリ五輪選考会となるマラソングランドチャンプピオンシップ(MGC)の出場権獲得を目指す対象大会でもあった。
MGC出場の条件は(1)2時間8分以内、(2)対象大会で日本人1~3位+2時間10分以内、(3)
対象大会で日本人4~6位+2時間9分以内。今回、2位・細谷恭平(黒崎播磨/2時間8分16秒)、4位・大塚祥平(九電工/2時間8分33秒)、5位・高久龍(ヤクルト/2時間8分38秒)、6位・上門大祐(大塚製薬/2時間8分56秒)の4人が条件をクリアしてMGC出場権を獲得した。
■MGC出場権獲得者のコメント
2位・細谷恭平(黒崎播磨)
「一番の目標は優勝でしたが、日本人トップにはこだわっていたのでとりあえずは良かったです。(優勝した)ギザエ選手にスパートをかけられたところで対応できればよかったですが反応できませんでした。1km2分58秒ペースも初めてで、3レース目で経験不足。集団の中でうろうろしてしまったことで、後半、脚が動かなかったのは反省点。マラソンは深いなと思いました。日の丸を背負うという意識で取り組んでいるので、パリ五輪の予選(MGC)が決まってよかった」
4位・大塚祥平(九電工)
「ハーフ通過時点では(上位が)狙えるかなと思っていましたが、35km以降からの5kmが16分20秒かかってしまって、ジョグに近いペースになった。だいぶ落ちてしまった。初めて3分を切るペースで進めたのはいい経験になりました。東京五輪補欠という立場、延期もあって、緊張感を持って取り組めたのはプラスになっていると思います」
5位・高久龍(ヤクルト)
「25km付近で差し込み(脇腹痛)がきてやばいと思いましたが、最後の福岡で、招待選手だったので気合で先頭集団で走りました。途中、思ったよりも汗が出ていて、脱水症状で手足にしびれがきていました。最後は大塚選手が来ているのはわかっていましたが、焦りが出てケイレンして転んでしまいました。悪くても2時間7分10秒~20秒くらいで走りたかったので満足はできません。30kmまで2分58秒ペースでいけたのは力がついていると感じました。練習を見直して2時間5分台を目指したい」
6位・上門大祐(大塚製薬/2時間8分56秒)
「30kmまでしっかり先頭集団につければ2時間6~7分くらいが出ると思いましたし、一番は優勝が目標。順調にきていたのでMGCラインには入るだろうと思ったのですが、ギリギリになってヒヤリとしました。前半はペースメーカーが安定してくれて余裕を持って走れましたが、後半は風も出てきて、単独走になってからは苦しいレースになりました」

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.02.08
住友電工の中村祐紀が現役引退を表明 地元大阪がラストラン 青学大時代に箱根駅伝V
2025.02.08
複数のケニア人選手が年齢詐称の疑い ケニア陸連がAIUから調査を受けたことを明かす
-
2025.02.07
2025.02.02
【大会結果】第77回香川丸亀国際ハーフマラソン(2025年2月2日)
2025.02.02
大迫傑は1時間1分28秒でフィニッシュ 3月2日の東京マラソンに出場予定/丸亀ハーフ
-
2025.02.02
-
2025.02.04
-
2025.02.02
-
2025.02.06
2025.02.02
【大会結果】第77回香川丸亀国際ハーフマラソン(2025年2月2日)
-
2025.01.14
-
2025.02.02
-
2025.01.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.02.08
住友電工の中村祐紀が現役引退を表明 地元大阪がラストラン 青学大時代に箱根駅伝V
住友電工の中村祐紀が自身のSNSを更新し、現役引退を表明した。 中村は1995年生まれの29歳。大阪出身で大阪桐蔭高3年時のインターハイでは1500mで2位に入り、全国高校駅伝でも1区区間6位と力走した。青学大に進学し、 […]
2025.02.08
青学大・新主将の黒田朝日を10km区間に配置! 國學院大は3区田中愛睦に注目/宮古島大学駅伝
◇宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2025(2月9日/沖縄県宮古島市・宮古島市陸上競技競技場発着6区間:82km) 2月9日に沖縄県宮古島市で行われる「宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2025」の各校・チームの登録選手が2月8日 […]
2025.02.08
複数のケニア人選手が年齢詐称の疑い ケニア陸連がAIUから調査を受けたことを明かす
多くの長距離ランナーを輩出するケニアで、複数のオリンピック選手や、ジュニア選手が年齢詐称の疑いで調査を受けていることがわかった。ケニア陸連ジュニア育成担当のバルナバ・コリル氏が地元メディアのインタビューで明かしたもの。 […]
2025.02.08
ミハンボが今季世界最高の7m07 女子砲丸投・ミトンは20m68の自己タイ/WA室内ツアー
2月7日、ドイツ・カールスルーエで世界陸連(WA)室内ツアー・ゴールド第5戦のINIT室内競技会カールスルーエが行われた。女子走幅跳では東京五輪金、パリ五輪銀のM.ミハンボ(ドイツ)が出場し、今季世界最高となる7m07で […]
2025.02.08
2月9日開催予定の全国U17/U16/U15クロカン、全日本びわ湖クロカンが中止 会場は10cmほどの積雪
2月8日、BIWAKOクロカンの大会事務局ならびに日本陸連は、9日に滋賀県で開催予定だった第10回全国U17/U16/U15クロカンと第36回全日本びわ湖クロカンの中止を発表した。 BIWAKOクロカンは毎年、滋賀県の野 […]
Latest Issue
最新号

2025年2月号 (1月14日発売)
駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝