HOME 国内、大学

2021.03.14

名城大・小林成美 勝因は「ユニバに行きたいという気持ち」/第24回日本学生女子ハーフマラソン
名城大・小林成美 勝因は「ユニバに行きたいという気持ち」/第24回日本学生女子ハーフマラソン

◇第24回日本学生女子ハーフマラソン選手権(3月14日/東京・立川市・陸上自衛隊立川駐屯地内周回コース)

2年前の前回大会を制し、同年のユニバーシアード覇者である大東大の鈴木優花(3年)がレースをけん引するなか、名城大の小林成美(2年)は先頭集団の後方で体力を温存していた。11時のスタート時で18℃近くまで上昇し、強風が吹き荒れる悪コンディション。「焦らず周りの流れに沿って走っていこうと思っていました」。

広告の下にコンテンツが続きます

小林は10kmを通過しても鈴木を中心とした4人の先頭集団につかず、15km付近で集団が15人程度に拡大したところでようやく追いついた。そこから徐々にペースが上がり、残り3kmを過ぎて鈴木、小林、名城大の荒井優奈(2年)の3人の争いへ。そして最後の直線で小林と鈴木の一騎打ちになった。

「最後は気持ち」

わずかに小林が胸ひとつの差で先着し、1時間14分36秒の同タイムながら初優勝を飾った。

「ユニバーシアード(ワールドユニバーシティゲームズ)に行きたいという気持ちが勝てた要因だと思います。ずっとこのユニバの選考レースを目標にしてきて、練習をがんばってきましたから」(小林)

小林は長野東高で頭角を現し、全国高校駅伝では2年時からアンカーとして2年連続準優勝に貢献、3年時には全国都道府県対抗女子駅伝4区区間賞など主に駅伝で活躍した。名城大では1年時から駅伝メンバーとして全日本大学女子駅伝、全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)に出走し、昨年は7月に10000mで学生歴代8位の32分08秒67をマークするなどトラックでも実力をつけてきている。

3位に入ったチームメイトの荒井とともに挑むユニバでの目標は「優勝を目指したい」ときっぱり。4年間の大学生活も折り返しを迎え、新たな意気込みを口にした。

連覇を逃した鈴木は「最後の勝負のところで胸の差で負けてしまったのは自分の甘さ。最後のスパートで課題が残るレースでした」と反省を口にしつつ、「(ユニバの代表を)決めることが大前提の大会だったので、そこは1つ達成できたので良かった」と安堵の表情を見せた。

8月のユニバでは「一番は優勝すること。2連覇した方が今までにいないということなので、自分が新しく歴史を作りたい」と史上初の快挙に胸を高鳴らせていた。

■日本学生女子ハーフ
1位 小林成美(名城大2) 1.14.36
2位 鈴木優花(大東大3) 1.14.36
3位 荒井優奈(名城大2) 1.14.45
4位 矢尾桃子(関西外大2)1.15.14
5位 黒田 澪(日体大2) 1.15.22
6位 小松優衣(松山大2) 1.15.24
7位 高橋ひより(東農大3)1.15.52
8位 北川星瑠(大阪芸大1)1.16.00

◇第24回日本学生女子ハーフマラソン選手権(3月14日/東京・立川市・陸上自衛隊立川駐屯地内周回コース) 2年前の前回大会を制し、同年のユニバーシアード覇者である大東大の鈴木優花(3年)がレースをけん引するなか、名城大の小林成美(2年)は先頭集団の後方で体力を温存していた。11時のスタート時で18℃近くまで上昇し、強風が吹き荒れる悪コンディション。「焦らず周りの流れに沿って走っていこうと思っていました」。 小林は10kmを通過しても鈴木を中心とした4人の先頭集団につかず、15km付近で集団が15人程度に拡大したところでようやく追いついた。そこから徐々にペースが上がり、残り3kmを過ぎて鈴木、小林、名城大の荒井優奈(2年)の3人の争いへ。そして最後の直線で小林と鈴木の一騎打ちになった。 「最後は気持ち」 わずかに小林が胸ひとつの差で先着し、1時間14分36秒の同タイムながら初優勝を飾った。 「ユニバーシアード(ワールドユニバーシティゲームズ)に行きたいという気持ちが勝てた要因だと思います。ずっとこのユニバの選考レースを目標にしてきて、練習をがんばってきましたから」(小林) 小林は長野東高で頭角を現し、全国高校駅伝では2年時からアンカーとして2年連続準優勝に貢献、3年時には全国都道府県対抗女子駅伝4区区間賞など主に駅伝で活躍した。名城大では1年時から駅伝メンバーとして全日本大学女子駅伝、全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)に出走し、昨年は7月に10000mで学生歴代8位の32分08秒67をマークするなどトラックでも実力をつけてきている。 3位に入ったチームメイトの荒井とともに挑むユニバでの目標は「優勝を目指したい」ときっぱり。4年間の大学生活も折り返しを迎え、新たな意気込みを口にした。 連覇を逃した鈴木は「最後の勝負のところで胸の差で負けてしまったのは自分の甘さ。最後のスパートで課題が残るレースでした」と反省を口にしつつ、「(ユニバの代表を)決めることが大前提の大会だったので、そこは1つ達成できたので良かった」と安堵の表情を見せた。 8月のユニバでは「一番は優勝すること。2連覇した方が今までにいないということなので、自分が新しく歴史を作りたい」と史上初の快挙に胸を高鳴らせていた。 ■日本学生女子ハーフ 1位 小林成美(名城大2) 1.14.36 2位 鈴木優花(大東大3) 1.14.36 3位 荒井優奈(名城大2) 1.14.45 4位 矢尾桃子(関西外大2)1.15.14 5位 黒田 澪(日体大2) 1.15.22 6位 小松優衣(松山大2) 1.15.24 7位 高橋ひより(東農大3)1.15.52 8位 北川星瑠(大阪芸大1)1.16.00

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.25

アディダス新シューズ発売イベントに箱根駅伝を沸かせた太田蒼生と平林清澄が登壇!

アディダス ジャパンは11月25日、「ADIDAS EKIDEN DAY」を都内で開き、ゲストトークセッションにGMOインターネットグループで青学大出身の太田蒼生、ロジスティードで國學院大出身の平林清澄が一緒に登壇した。 […]

NEWS 正月の駅伝へ意気込み!GMO・嶋津雄大「勝ち抜いてニューイヤーを」東京国際大・菅野裕二郎「雰囲気良くトレーニングができている」

2025.11.25

正月の駅伝へ意気込み!GMO・嶋津雄大「勝ち抜いてニューイヤーを」東京国際大・菅野裕二郎「雰囲気良くトレーニングができている」

ミズノの新シューズ発表イベントが11月25日に行われ、嶋津雄大(GMOインターネットグループ)、髙久龍(ヤクルト)、東京国際大の菅野裕二郎(4年)と小柴裕士郎(2年)が出席した。 実業団勢はニューイヤー駅伝、東京国際大勢 […]

NEWS 2025年最も輝きを放ったCrystalAthleteは中島佑気ジョセフ!選手、ファン、メディア投票の「GetsurikuAwards2025」発表

2025.11.25

2025年最も輝きを放ったCrystalAthleteは中島佑気ジョセフ!選手、ファン、メディア投票の「GetsurikuAwards2025」発表

月陸Onlineが2022年に創設した「Getsuriku Awards」。選手やファン、メディアからの投票によって、そのシーズンで『最も輝きを放った選手=Crystal Athlete』として表彰しています。 期間内に […]

NEWS 大学女子駅伝2冠へ!城西大の主将・金子陽向「10年間の集大成の走りを」本間香「優勝へ区間賞・区間新を」

2025.11.25

大学女子駅伝2冠へ!城西大の主将・金子陽向「10年間の集大成の走りを」本間香「優勝へ区間賞・区間新を」

ミズノの新シューズ発表イベントが11月25日に行われ、10月の全日本大学女子駅伝で優勝した城西大の主将・金子陽向(4年)と本間香(1年)が参加した。 1区区間新で優勝への流れを作った本間と、アンカーとして1分以上の差を跳 […]

NEWS 日本選手権混成競技は6月6日、7日 木南記念は5月10日開催 2026年競技日程の一部が発表

2025.11.25

日本選手権混成競技は6月6日、7日 木南記念は5月10日開催 2026年競技日程の一部が発表

日本陸連は、ホームページで2026年度の主催競技会日程の一部を発表した。 日本選手権混成競技(岐阜・長良川)は6月6日、7日の両日に開催されることが新たに判明した。日本選手権(愛知・瑞穂)はすでに6月12日~14日に行わ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top