
◇大阪国際女子マラソン(1月31日/大阪・長居公園内周回コース)
大阪国際女子マラソンが長居公園内周回コースで行われ、東京五輪マラソン代表の一山麻緒(ワコール)が2時間21分10秒の大会新記録(男女混合)で優勝した。昨年3月の名古屋ウィメンズでマークした2時間20分29秒の自己記録にはわずかに届かなかったが、自己2番目のこの記録はパフォーマンス日本歴代5位の好記録だった。
2時間19分12秒――野口みずきが持つ日本記録の12年ぶり更新を目指すレースとして、川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)ら男子選手をペースメーカーに採用。さらに、コロナ禍により長居公園内周回コースに変更となり、より「記録への挑戦」にフォーカスが当たる中でスタートした。
東京五輪のマラソン代表に内定している前田穂南(天満屋)と一山の2人が、日本記録ペースとなる1km3分18秒で設定されたペースメーカーにつく。最初の1kmは3分13秒、3kmまでは3分21秒、3分21秒と安定しなかったが、その後は3分17~18秒で進み、5kmを16分32秒、10kmを33分00秒。この間に、年末に左脚に違和感が出るなどしたことが影響した前田が遅れ始めた。
10km以降はペースメーカー2人に引っ張られて一山が“独走”。20km通過は1時間5分58秒で通過するなど、ほぼ日本記録ペースで進んだ。だが、24~25kmで3分23秒にペースが落ちると、その後は3分20秒以上かかり、25kmから30kmも17分02秒かかり、日本記録は厳しいものに。
それでも最後まで粘りの走りを見せた一山が2時間21分11秒で優勝し、野口みずきの持つ大会記録2時間21分18秒を18年ぶりに上回った(※男女混合としての記録)。一山は開催されたことに感謝を述べ「日本記録を更新できず期待に応えらなかった。日本記録のために練習してきたので悔しい。サポートしてくれるワコールのみんなと喜びたかった」と涙を浮かべ、「もっともっと強くなれるように頑張りたい」と決意を語った。また、15km立て直してペースを守った2位前田も2時間23分30秒の自己新。異例ずくめのマラソンは、五輪代表の2人がチャレンジを見せて好記録をマークした。
■一山麻緒の5kmごとのラップ
5km 16分32秒
10km 33分00秒(16分28秒)
15km 49分27秒(16分27秒)
20km 1時間5分58秒(16分31秒)
ハーフ 1時間9分35秒
25km 1時間22分38秒(16分40秒)
30km 1時間39分40秒(17分02秒)
35km 1時間56分48秒(17分08秒)
40km 2時間13分47秒(16分59秒)
■女子マラソン日本歴代10傑
2.19.12 野口みずき(グローバリー) 2005. 9.25
2.19.41 渋井 陽子(三井住友海上) 2004. 9.26
2.19.46 高橋 尚子(積水化学) 2001. 9.30
2.20.29 一山 麻緒(ワコール) 2020. 3. 8
2.21.11 一山2 21年
2.21.18 野口2 03年
2.21.22 渋井2 02年
2.21.36 安藤 友香(スズキ浜松AC) 2017. 3.12
2.21.37 野口3 07年
2.21.45 千葉 真子(豊田自動織機) 2003. 1.26
2.21.47 松田 瑞生(ダイハツ) 2020. 1.26
2.21.49 高橋2 02年
2.21.51 坂本 直子(天満屋) 2003. 1.26
2.22.12 山口 衛里(天満屋) 1999.11.21
2.22.17 福士加代子(ワコール) 2016. 1.31
◇大阪国際女子マラソン(1月31日/大阪・長居公園内周回コース)
大阪国際女子マラソンが長居公園内周回コースで行われ、東京五輪マラソン代表の一山麻緒(ワコール)が2時間21分10秒の大会新記録(男女混合)で優勝した。昨年3月の名古屋ウィメンズでマークした2時間20分29秒の自己記録にはわずかに届かなかったが、自己2番目のこの記録はパフォーマンス日本歴代5位の好記録だった。
2時間19分12秒――野口みずきが持つ日本記録の12年ぶり更新を目指すレースとして、川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)ら男子選手をペースメーカーに採用。さらに、コロナ禍により長居公園内周回コースに変更となり、より「記録への挑戦」にフォーカスが当たる中でスタートした。
東京五輪のマラソン代表に内定している前田穂南(天満屋)と一山の2人が、日本記録ペースとなる1km3分18秒で設定されたペースメーカーにつく。最初の1kmは3分13秒、3kmまでは3分21秒、3分21秒と安定しなかったが、その後は3分17~18秒で進み、5kmを16分32秒、10kmを33分00秒。この間に、年末に左脚に違和感が出るなどしたことが影響した前田が遅れ始めた。
10km以降はペースメーカー2人に引っ張られて一山が“独走”。20km通過は1時間5分58秒で通過するなど、ほぼ日本記録ペースで進んだ。だが、24~25kmで3分23秒にペースが落ちると、その後は3分20秒以上かかり、25kmから30kmも17分02秒かかり、日本記録は厳しいものに。
それでも最後まで粘りの走りを見せた一山が2時間21分11秒で優勝し、野口みずきの持つ大会記録2時間21分18秒を18年ぶりに上回った(※男女混合としての記録)。一山は開催されたことに感謝を述べ「日本記録を更新できず期待に応えらなかった。日本記録のために練習してきたので悔しい。サポートしてくれるワコールのみんなと喜びたかった」と涙を浮かべ、「もっともっと強くなれるように頑張りたい」と決意を語った。また、15km立て直してペースを守った2位前田も2時間23分30秒の自己新。異例ずくめのマラソンは、五輪代表の2人がチャレンジを見せて好記録をマークした。
■一山麻緒の5kmごとのラップ
5km 16分32秒
10km 33分00秒(16分28秒)
15km 49分27秒(16分27秒)
20km 1時間5分58秒(16分31秒)
ハーフ 1時間9分35秒
25km 1時間22分38秒(16分40秒)
30km 1時間39分40秒(17分02秒)
35km 1時間56分48秒(17分08秒)
40km 2時間13分47秒(16分59秒)
■女子マラソン日本歴代10傑
2.19.12 野口みずき(グローバリー) 2005. 9.25
2.19.41 渋井 陽子(三井住友海上) 2004. 9.26
2.19.46 高橋 尚子(積水化学) 2001. 9.30
2.20.29 一山 麻緒(ワコール) 2020. 3. 8
2.21.11 一山2 21年
2.21.18 野口2 03年
2.21.22 渋井2 02年
2.21.36 安藤 友香(スズキ浜松AC) 2017. 3.12
2.21.37 野口3 07年
2.21.45 千葉 真子(豊田自動織機) 2003. 1.26
2.21.47 松田 瑞生(ダイハツ) 2020. 1.26
2.21.49 高橋2 02年
2.21.51 坂本 直子(天満屋) 2003. 1.26
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