2020.12.02
立ち幅跳びなど測定の様子
日本スポーツ協会がスポーツ庁など関連5団体と連携し、世界で輝く未来のアスリートを発掘する国家プロジェクトである「J-STARプロジェクト」(ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト)が、2020年度の募集を11月1日からスタートさせ、2021年1月31日まで受け付けている。
このプロジェクトは「アスリートの発掘」を目的とし、日本スポーツ協会が2017年度から「競技力向上事業」の一環として実施。「いざ、世界へ きみの可能性は、きみの創造以上だ。」のキャッチフレーズのもと、全国の将来性豊かなアスリートを発掘するため、全国各地でプログラムを展開し、世界レベルの指導者を招いての合宿などトレーニングを行っている。2020年度が4期生となり、これまで対象種目だったウエイトリフティングや7人制ラグビー、ハンドボールなどに加え、今回新たに陸上競技が加わった。
対象年齢は11歳から20歳の「オリンピック出場に向けて意欲がある者」。エントリー段階では競技を選ぶ必要はなく、身体データや動画などを添えてエントリーし、審査の後に測定会を実施し、その身体的な特徴や能力、適正などから各競技団体からオファーを受ける仕組みとなっている。そのため、これまでもソフトボール経験者がハンドボールに転向して年代別の日本代表にまで成長したり、フェンシングからウエイトリフティングへのトランスファーなど、このプロジェクトを機に他競技に転向して活躍するなど、種目の枠にとらわれることなくさまざまな可能性を広げるチャンスがある。オファーを受けた選手はトップレベルの指導者により1年間のトレーニングプログラムに参加。終了後、有望視される選手はさらに上のステージへと進む。
前スポーツ庁長官でプロジェクトのスタートに携わった鈴木大地氏は「トップレベルに届かなかった選手の中にも、運動能力が高い子、強い精神力を持った子、まったく別の資質を持った子がいます。そうした『眠れる才能』を呼び起こし、実力を発揮してもらえたら」と、プロジェクトの意義を伝えている。
自分の可能性に懸けてみたい、新しい競技に挑戦してみたい、身体能力はあるけど球技が苦手、集団スポーツより個人競技をやってみたい。そんな若きアスリートにとっては大きなチャンス。ぜひチャレンジしてほしい。
■J-STARプロジェクト
エントリーなど詳細はHPへ
Webエントリー期間:2020年11月1日~2021年1月31日
運営:公益財団法人日本スポーツ協会
関係団体:スポーツ庁、日本スポーツ振興センター、日本スポーツ協会、日本オリンピック委員会、日本障がい者スポーツ協会
後援団体:日本中体連、全国高体連、日本高野連

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.09.16
8位入賞の三浦龍司「世界一が目標」金メダルのビーミッシュと対談/東京世界陸上
2025.09.16
男子走幅跳世界記録保持者マイク・パウエル氏に資格停止処分
-
2025.09.16
2025.09.12
前夜祭イベントでギネス“世界新” 寺田明日香が高速道路KK線でリレー参加/東京世界陸上
-
2025.09.11
-
2025.09.13
-
2025.09.14
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
-
2025.08.19
-
2025.08.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.09.16
男子走幅跳世界記録保持者マイク・パウエル氏に資格停止処分
9月12日、アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU、世界陸連の独立不正監査機関)は、男子走幅跳世界記録保持者のM.パウエル氏(米国)が暫定的な資格停止処分を受けることを発表した。 AIUは処分の理由を安全確保上の […]
Latest Issue
最新号

2025年10月号 (9月9日発売)
【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/