HOME ニュース、国内

2020.11.28

【短距離】山縣亮太 五輪へ向け「質を上げたい」膝の治療と並行してトレーニング再開
【短距離】山縣亮太 五輪へ向け「質を上げたい」膝の治療と並行してトレーニング再開


男子短距離で、16年リオ五輪4×100mリレー銀メダリストの山縣亮太(セイコー)がオンライントークイベント「DREAM AS ONE. × 父子チャレンジアカデミーSPECIAL FES.」にゲストとして参加。ライバルであり、リレーの仲間でもある桐生祥秀(日本生命)、飯塚翔太(ミズノ)、多田修平(住友電工)らとトークを繰り広げた。

昨シーズンは日本選手権直前に肺気胸を患い欠場。その後は回復に努めたものの、11月には足首を痛めた。冬季は米国に渡ってトレーニングを積んできたものの、今度はコロナ禍で実戦から遠ざかる。復帰戦となった8月23日のセイコー・ゴールデングランプリでは10秒42(-0.3)でまさかの予選敗退。さらに右膝を痛め、2年連続で日本選手権の舞台に立てなかった。

イベントのアンバサダーを務めた為末大氏(400m日本記録保持者)とのトークでは、「勉強の1年だった」と山縣。「練習の強弱のつけ方や身体の使い方を見直すきっかけになりました」と振り返る。それでも、ライブ配信を視聴する子供たちに向けて、「ケガやしんどい時期など、苦しいことはありましたが、それも楽しい」と言い、勝負強さの秘訣を聞かれ、「ギリギリまでネガティブなことを考えますが、スタートラインに立った時に『勝っても負けてもいいじゃん。頑張ったんだから』と開き直る」と明かした。

トークを終えた後の取材では「忘れかけていた陸上を楽しむということを思い出せた。それが伝わればいい」と山縣。コロナ禍にあって、「アスリート、スポーツの価値というものを改めて考えさせられた」とも。現在も膝の違和感は残っており、「治療をしながらトレーニングを並行して行っています。まだ走練習はしていません」と現状を明かす。東京五輪に向けて、「まずは参加標準記録(10秒05)を突破すること。焦らず身体作りをしてから質を上げていきたい。春は国内のグランプリからシーズンインできれば」と見据えている。

このイベントは、NPO法人幼児教育従事者研究開発機構が主催。為末氏がアンバサダーを務め、スポーツの楽しさを知ったり、障がいのあるなしに関係なくスポーツを体験したりすることを目的に、毎年、親子で参加できるスポーツイベントとして実施されている。今回は新型コロナウイルスの影響により、オンラインで公開され、500人の親子が視聴した。

男子短距離で、16年リオ五輪4×100mリレー銀メダリストの山縣亮太(セイコー)がオンライントークイベント「DREAM AS ONE. × 父子チャレンジアカデミーSPECIAL FES.」にゲストとして参加。ライバルであり、リレーの仲間でもある桐生祥秀(日本生命)、飯塚翔太(ミズノ)、多田修平(住友電工)らとトークを繰り広げた。 昨シーズンは日本選手権直前に肺気胸を患い欠場。その後は回復に努めたものの、11月には足首を痛めた。冬季は米国に渡ってトレーニングを積んできたものの、今度はコロナ禍で実戦から遠ざかる。復帰戦となった8月23日のセイコー・ゴールデングランプリでは10秒42(-0.3)でまさかの予選敗退。さらに右膝を痛め、2年連続で日本選手権の舞台に立てなかった。 イベントのアンバサダーを務めた為末大氏(400m日本記録保持者)とのトークでは、「勉強の1年だった」と山縣。「練習の強弱のつけ方や身体の使い方を見直すきっかけになりました」と振り返る。それでも、ライブ配信を視聴する子供たちに向けて、「ケガやしんどい時期など、苦しいことはありましたが、それも楽しい」と言い、勝負強さの秘訣を聞かれ、「ギリギリまでネガティブなことを考えますが、スタートラインに立った時に『勝っても負けてもいいじゃん。頑張ったんだから』と開き直る」と明かした。 トークを終えた後の取材では「忘れかけていた陸上を楽しむということを思い出せた。それが伝わればいい」と山縣。コロナ禍にあって、「アスリート、スポーツの価値というものを改めて考えさせられた」とも。現在も膝の違和感は残っており、「治療をしながらトレーニングを並行して行っています。まだ走練習はしていません」と現状を明かす。東京五輪に向けて、「まずは参加標準記録(10秒05)を突破すること。焦らず身体作りをしてから質を上げていきたい。春は国内のグランプリからシーズンインできれば」と見据えている。 このイベントは、NPO法人幼児教育従事者研究開発機構が主催。為末氏がアンバサダーを務め、スポーツの楽しさを知ったり、障がいのあるなしに関係なくスポーツを体験したりすることを目的に、毎年、親子で参加できるスポーツイベントとして実施されている。今回は新型コロナウイルスの影響により、オンラインで公開され、500人の親子が視聴した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.07.27

女子競歩の岡田久美子は調整順調「メダルを狙える位置。新たな挑戦でワクワクしている」/パリ五輪

パリ五輪・陸上競技に向けて日本代表選手団が7月27日午前、出国前に羽田空港で会見を行い、意気込みを語った。 2016年リオ、21年東京に続く3大会連続の五輪代表となる女子競歩の岡田久美子(富士通)は「いよいよだなという気 […]

NEWS 女子走幅跳日本記録保持者・秦澄美鈴 目標は決勝進出「自己ベストを狙っていきたい」/パリ五輪

2024.07.27

女子走幅跳日本記録保持者・秦澄美鈴 目標は決勝進出「自己ベストを狙っていきたい」/パリ五輪

パリ五輪・陸上競技に向けて日本代表選手団が7月27日午前、出国前に羽田空港で会見を行い、意気込みを語った。 女子走幅跳に出場する秦澄美鈴(住友電工)は「緊張しています」と言いながらも「シーズン初めに比べて調子が上がってい […]

NEWS 混合競歩代表の川野将虎「自分らしい粘り強い歩きで上位を目指したい」/パリ五輪

2024.07.27

混合競歩代表の川野将虎「自分らしい粘り強い歩きで上位を目指したい」/パリ五輪

パリ五輪・陸上競技に向けて日本代表選手団が7月27日午前、出国前に羽田空港で会見を行い、意気込みを語った。 男女混合競歩リレー代表の川野将虎(旭化成)は前回の東京大会に続くオリンピック。「前回から3年間。一つの集大成」と […]

NEWS 北口榛花「新たな歴史を作れるよう」田中希実「それではみんなで、よーいどん!」日本代表コメント集/パリ五輪

2024.07.27

北口榛花「新たな歴史を作れるよう」田中希実「それではみんなで、よーいどん!」日本代表コメント集/パリ五輪

100年ぶりにフランス・パリを舞台に五輪が開幕した。陸上競技は8月1日から11日までの日程で行われる。開幕に合わせて日本オリンピック委員会(JOC)は日本代表の意気込みコメントを発表した。 2大会連続出場で女子主将を務め […]

NEWS 中大ルーキー・岡田開成が3000m7分55秒41! U20歴代4位の好タイム

2024.07.27

中大ルーキー・岡田開成が3000m7分55秒41! U20歴代4位の好タイム

7月26日、中大多摩キャンパス競技場で「Summer Night Run Festival in CHUO」が行われ、男子3000mで岡田開成(中大1)が7分55秒41とU20歴代4位のタイムをマークした。 同大会はこれ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年8月号 (7月12日発売)

2024年8月号 (7月12日発売)

W別冊付録
パリ五輪観戦ガイド&福岡インターハイ完全ガイド

page top