男子マラソンのホープ・平林清澄(ロジスティード)が5月29日、山梨県の河口湖畔で行われた「ADIZERO BOSTON 13 TOUR」にゲスト参加し、6月4日にニューカラーが発売となる「ADIZERO BOSTON 13」のレビューと合わせ、近況を語った。
昨年2月の大阪マラソンに初マラソン日本最高記録(当時)、日本学生新記録(当時)の2時間6分18秒(当時日本歴代7位)で優勝を飾り、一躍、脚光を浴びた平林。國學院大4年目はキャプテンとしてチームを牽引し、10月の出雲駅伝ではアンカーで区間賞も獲得してチームを5年ぶり2回目の栄冠に導き、11月の全日本大学駅伝でもエース区間の7区を務めて初優勝に貢献した。
しかし、正月の箱根駅伝は2区で区間8位にとどまってチームは3位。2月の別府大分毎日マラソンでは2時間9分13秒で9位に終わる悔しさも味わった。
その後はレースに出場しておらず、「今は(次の目標に向けた)立ち上げの段階」。卒業後も母校を拠点に練習しており、恩師の前田康弘監督やロジスティードの別府健至監督と相談しながらトレーニングメニューを決めているが、「自分でこういうことをやりたい、という案をまず出してからメニューを立てさせてもらっているので、そういう点では、(学生時代より)自分で考えてやることがより多くなったと思う」と話す。
キャプテンとして全力でチームを率いてきた時より少し肩の力を抜き、「プレッシャーのない中で自分のためのトレーニングをしている」状況だ。
当面は、実業団駅伝が主なターゲットになり、4位に入った2021年以来、入賞から遠ざかっているニューイヤー駅伝でチームに貢献すべく準備をしている。また、冬場に出場予定のマラソンに向けては、「MGCシリーズが始まるので、2年後のMGC(の出場資格)がしっかり取れるように」と気負いはない。
2028年ロサンゼルス五輪代表入りを見据え、しばしの充電期間を経た平林が、駅伝やマラソンでどんな走りを見せてくれるか楽しみだ。
新モデル「ADIZERO BOSTON 13」は ポイント練習で愛用
一方、今年4月のボストンマラソンに先駆けて発売されたアディダスのランニングシューズ新モデル「ADIZERO BOSTON 13」について、「僕は(ADIZERO BOSTON)10から愛用しているのですが、13になったところが一気に進化している感じがする。12に比べてミッドソール、アウトソールの幅が厚くなって、中は変わっていないのですが、安定感が増している」と感想を述べた。 前モデル「ADIZERO BOSTON 12」で採用されたフルレングスのグラスファイバー製5本指ロッド「ENERGYRODS 2.0」を引き続き搭載。また、アディダス独自の低密度高反発素材「LIGHTSTRIKE PRO」を前モデルと比較して13.8%増量していることが大きなアップデート部分で、平林は「踏んでいる感じが柔らかさもありつつ、地面をとらえている感じもある」とお気に入り。 「ADIZERO BOSTON」シリーズは、距離走やペース走といったポイント練習、20㎞以上のロング走で使っているという平林だが、「スピード的にキロ2分45秒ペースや、400m60秒とかもいける」ときっぱり。 一気にバージョンアップした「ADIZERO BOSTON 13」が、平林の走りのバージョンアップにも貢献しそうだ。
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