HOME 国内、世界陸上

2025.02.06

東京世界陸上アンバサダーの織田裕二さん「貴重な大会を満喫したい」思い出は選手からの胴上げ
東京世界陸上アンバサダーの織田裕二さん「貴重な大会を満喫したい」思い出は選手からの胴上げ

東京世界陸上アンバサダーの織田裕二さん

今年9月に行われる東京世界選手権のスペシャルアンバサダーを務める織田裕二さんが都内で取材会を開き、キャスター時代の思い出などを振り返りつつ、東京大会に向けた意気込みなどを語った。

冒頭で「『今年やるんだってね』と言われますが、以前までのキャスターではないので、仕事は変わります。これがあまり伝わっていない。(キャスターは)体力的に無理です。違ったかたちになります」と高まる期待値を抑えつつ、「34年ぶりの東京大会。私にとってはこれが最後だと思っているので、貴重な東京大会を満喫したい」と語る。

先日、発表された大会ポスターにも織田さん表情があり、「喜んだりしているところがテレビで映っていたようで、印象に残っているようで再現してほしいということ。恥ずかしいです」とはにかんだ。

メインキャスターは25年にわたって務めたが、2015年北京大会では「高熱を出して残り2日間へろへろだった」と明かし、その頃から「体力的にもたない。スタッフに、辞めるときは一緒にと伝えていた」。22年オレゴン大会でその役を終えた時は「寂しいけどホッとした。これでビールを飲みながら大好きな陸上を観られる」と思ったそうだ。

ただ、東京五輪がコロナ禍だったこともあり、今回の再オファーがあった時は「即答でした。大好きな“させられた”陸上にまた携われる。何か力になれれば」。

思い出に残っているシーンは「2時間くらいかかります」と笑いを誘い、2007年大阪大会では「ほとんど(忙しくて)覚えいてないのですが、最後に選手のみなさんに胴上げされたのはすごく覚えています」と振り返る。

広告の下にコンテンツが続きます

ちなみに、注目選手を聞かれ「日本人はみなさんと同じです」と北口榛花(JAL)やサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)らの名を挙げ、推している選手には女子400mハードルのシドニー・マクローリン・レブロン(米国)や女子長距離のシファン・ハッサン(オランダ)だという。

世界陸上の魅力について「2年に一度というのはちょうどいい。感動や選手のことも忘れない。陸上ほど多くの国を巻き込んでいるスポーツはない。ここで一番になるのはすごいこと。100mで10秒を切る世界、走幅跳で8mを跳ぶ。これはテレビでは伝わらない部分もある」とアピール。「一度は生で陸上をみてほしい。これ以上の陸上の大会はない」と力強く語った。

東京世界選手権は9月13日から21日までの9日間、東京・国立競技場をメイン会場に開催。東京開催は1991年以来2度目、国内では2007年大阪以来で通算3度目となる。

今年9月に行われる東京世界選手権のスペシャルアンバサダーを務める織田裕二さんが都内で取材会を開き、キャスター時代の思い出などを振り返りつつ、東京大会に向けた意気込みなどを語った。 冒頭で「『今年やるんだってね』と言われますが、以前までのキャスターではないので、仕事は変わります。これがあまり伝わっていない。(キャスターは)体力的に無理です。違ったかたちになります」と高まる期待値を抑えつつ、「34年ぶりの東京大会。私にとってはこれが最後だと思っているので、貴重な東京大会を満喫したい」と語る。 先日、発表された大会ポスターにも織田さん表情があり、「喜んだりしているところがテレビで映っていたようで、印象に残っているようで再現してほしいということ。恥ずかしいです」とはにかんだ。 メインキャスターは25年にわたって務めたが、2015年北京大会では「高熱を出して残り2日間へろへろだった」と明かし、その頃から「体力的にもたない。スタッフに、辞めるときは一緒にと伝えていた」。22年オレゴン大会でその役を終えた時は「寂しいけどホッとした。これでビールを飲みながら大好きな陸上を観られる」と思ったそうだ。 ただ、東京五輪がコロナ禍だったこともあり、今回の再オファーがあった時は「即答でした。大好きな“させられた”陸上にまた携われる。何か力になれれば」。 思い出に残っているシーンは「2時間くらいかかります」と笑いを誘い、2007年大阪大会では「ほとんど(忙しくて)覚えいてないのですが、最後に選手のみなさんに胴上げされたのはすごく覚えています」と振り返る。 ちなみに、注目選手を聞かれ「日本人はみなさんと同じです」と北口榛花(JAL)やサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)らの名を挙げ、推している選手には女子400mハードルのシドニー・マクローリン・レブロン(米国)や女子長距離のシファン・ハッサン(オランダ)だという。 世界陸上の魅力について「2年に一度というのはちょうどいい。感動や選手のことも忘れない。陸上ほど多くの国を巻き込んでいるスポーツはない。ここで一番になるのはすごいこと。100mで10秒を切る世界、走幅跳で8mを跳ぶ。これはテレビでは伝わらない部分もある」とアピール。「一度は生で陸上をみてほしい。これ以上の陸上の大会はない」と力強く語った。 東京世界選手権は9月13日から21日までの9日間、東京・国立競技場をメイン会場に開催。東京開催は1991年以来2度目、国内では2007年大阪以来で通算3度目となる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

中村宏之氏が79歳で死去 福島千里、寺田明日香、伊藤佳奈恵ら女子短距離日本記録保持者を育成

女子短距離で数々のトップ選手を育成した北海道ハイテクアスリートクラブ前監督の中村宏之氏が4月29日に逝去した。享年79歳。 中村氏は1945年6月9日生まれ。北海道・札幌東高,日体大で三段跳、走幅跳選手として活躍し、卒業 […]

NEWS 女子七種競技・アラウホが今季世界最高6396点で優勝 男子100mはバルディが9秒99/南米選手権

2025.04.30

女子七種競技・アラウホが今季世界最高6396点で優勝 男子100mはバルディが9秒99/南米選手権

4月25日から27日まで、アルゼンチンのマル・デル・プラタで南米選手権が開催され、女子七種競技ではM.アラウホ(コロンビア)が6396点(13秒13、1m73、13m55、24秒43/6m55、47m62、2分17秒38 […]

NEWS 【高平慎士の視点】自信持って走り切った井上直紀の強さ光る 選手層に厚み“標準突破”へ期待持てるレース/織田記念

2025.04.30

【高平慎士の視点】自信持って走り切った井上直紀の強さ光る 選手層に厚み“標準突破”へ期待持てるレース/織田記念

4月29日に広島・ホットスタッフフィールド広島で行われた織田記念。その男子100mは上位5人が10秒1台、それも0.03秒差以内にひしめく大熱戦となり、大学4年の井上直紀(早大)が自己新の10秒12(+0.4)で制した。 […]

NEWS 廣中璃梨佳が5000m日本人トップ!熱戦の男子100mは井上直紀 女子100mH中島が12秒93/織田記念

2025.04.30

廣中璃梨佳が5000m日本人トップ!熱戦の男子100mは井上直紀 女子100mH中島が12秒93/織田記念

◇織田記念(4月29日/広島・ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリシリーズの織田記念が行われ、女子5000mは序盤から積極的なレース運びをした廣中璃梨佳(JP日本郵政G)が日本人トップの15分19秒23で3位に […]

NEWS 中大・吉居駿恭が5000m連覇!圧巻スパートで13分26秒71「一歩一歩前進できるように」/織田記念

2025.04.29

中大・吉居駿恭が5000m連覇!圧巻スパートで13分26秒71「一歩一歩前進できるように」/織田記念

◇織田記念(4月29日/広島・ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリシリーズの織田記念が行われ、最終種目となった男子5000mは残り250mから仕掛けた吉居駿恭(中大)が13分26秒31で混成を制し、大会連覇を果 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top