HOME 国内、日本代表、海外、五輪
女子最速はアルフレッド クルーザー砲丸投で史上初の3連覇 ロートがノルウェー104年ぶり十種王者 混合マイルはオランダ/パリ五輪Day3
女子最速はアルフレッド クルーザー砲丸投で史上初の3連覇 ロートがノルウェー104年ぶり十種王者 混合マイルはオランダ/パリ五輪Day3

パリ五輪男子砲丸投を22m90で制したクルーザー

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)3日目

大会3日目は5種目(男子十種競技後半を含む)で決勝が行われた。

ジャマイカ勢が五輪で4連覇中だった女子100mはパリ五輪で引退を表明しているシェリーアン・フレイザー・プライスが準決勝を棄権した。決勝は23歳のジュリアン・アルフレッド(セントルシア)が中盤で抜け出すと、そのまま歓喜のフォニッシュへ。セントルシアのナショナルレコードを更新する10秒72(-0.1)で同国初の金メダルに輝いた。

広告の下にコンテンツが続きます

2位と3位は米国勢が続き、シャカリ・リチャードソンが10秒87、・メリッサ・ジェファーソンが10秒92。ジャマイカ勢はS.ジャクソンが200mに絞ったこともあり、T.クレイトンの7位が最高だった。また予選を全体トップの10秒87(+0.8)で通過したマリー・ジョゼ・タルー(コートジボワール)はレース中に右ハムストリングスを痛めて8位に沈み、悲願のメダルに届かなかった。

男子砲丸投決勝は、雨でサークルが滑る難しいコンディションで行われ、選手たちは大苦戦した。そのなかで五輪3連覇を目指すライアン・クルーザー(米国)が22m台を連発。3回目にシーズンベストとなる22m90をプットして、史上初の快挙を成し遂げた。2位はジョー・コヴァクス(米国)、3位は・ラジンドラ・キャンベル(ジャマイカ)でともに記録は22m15だった。

女子三段跳決勝は、オレゴンとブダペストの両世界選手権で5位に入ったシーア・ラフォン(ドミニカ)が躍動した。雨の中で2回目に15m02(-0.4)をジャンプ。今年の世界室内選手権(優勝)でマークしたナショナルレコードを1cm更新してトップに立った。そして、すべての競技を通じてドミニカ勢初となるメダルを〝最高の輝き〟でゲットした。2位はシャニエカ・リケッツ(ジャマイカ)で14m87(-0.7)、3位はジャスミン・ムーア(米国)で14m67(+0.7)だった。

前日の予選で米国が3分07秒41の世界記録を樹立した男女混合4×400mリレーの決勝は、壮絶なアンカー決戦が待っていた。

米国、ベルギー、英国、オランダの順で4走にバトンが渡ると、オランダのフェムケ・ボルが爆走する。バックストレートでベルギーを抜き去り、最後の直線で英国をかわして、残り約10mで米国を大逆転。オランダが3分07秒43の欧州記録で金メダルを獲得した。2位は3分07秒74で米国、3位は3分08秒01のナショナルレコードをマークした英国だった。

男子十種競技はブダペスト世界選手権5位のレオ・ノイゲバウアー(ドイツ)が初日を4650点のトップで折り返したが、同8位のマーカス・ロート(ノルウェー)が猛追する。初日7位(4459点)から円盤投で49m80の自己新を投げると、棒高跳で自己ベストを20cm更新する5m30をクリア。66m87をマークしたやり投で逆転に成功した。

22歳のロートは最終種目の1500mで16点差を逃げ切り、自己ベスト(8608点)を大きく塗り替える8796点で金メダルを獲得。この種目のノルウェー勢の栄冠は104年ぶりの快挙だった。24歳のノイゲバウアーが8748点で2位。31歳のリンドン・ヴィクター(グレナダ)が6種目終了時の10位から8711点まで記録を伸ばして、ブダペスト世界選手権に続く、銅メダルを手にした。

このほか、男子100m予選が行われ、日本勢では4組に登場したサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が10秒02(±0)で2着に入り、Day4夜の準決勝に進んだ。

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)3日目 大会3日目は5種目(男子十種競技後半を含む)で決勝が行われた。 ジャマイカ勢が五輪で4連覇中だった女子100mはパリ五輪で引退を表明しているシェリーアン・フレイザー・プライスが準決勝を棄権した。決勝は23歳のジュリアン・アルフレッド(セントルシア)が中盤で抜け出すと、そのまま歓喜のフォニッシュへ。セントルシアのナショナルレコードを更新する10秒72(-0.1)で同国初の金メダルに輝いた。 2位と3位は米国勢が続き、シャカリ・リチャードソンが10秒87、・メリッサ・ジェファーソンが10秒92。ジャマイカ勢はS.ジャクソンが200mに絞ったこともあり、T.クレイトンの7位が最高だった。また予選を全体トップの10秒87(+0.8)で通過したマリー・ジョゼ・タルー(コートジボワール)はレース中に右ハムストリングスを痛めて8位に沈み、悲願のメダルに届かなかった。 男子砲丸投決勝は、雨でサークルが滑る難しいコンディションで行われ、選手たちは大苦戦した。そのなかで五輪3連覇を目指すライアン・クルーザー(米国)が22m台を連発。3回目にシーズンベストとなる22m90をプットして、史上初の快挙を成し遂げた。2位はジョー・コヴァクス(米国)、3位は・ラジンドラ・キャンベル(ジャマイカ)でともに記録は22m15だった。 女子三段跳決勝は、オレゴンとブダペストの両世界選手権で5位に入ったシーア・ラフォン(ドミニカ)が躍動した。雨の中で2回目に15m02(-0.4)をジャンプ。今年の世界室内選手権(優勝)でマークしたナショナルレコードを1cm更新してトップに立った。そして、すべての競技を通じてドミニカ勢初となるメダルを〝最高の輝き〟でゲットした。2位はシャニエカ・リケッツ(ジャマイカ)で14m87(-0.7)、3位はジャスミン・ムーア(米国)で14m67(+0.7)だった。 前日の予選で米国が3分07秒41の世界記録を樹立した男女混合4×400mリレーの決勝は、壮絶なアンカー決戦が待っていた。 米国、ベルギー、英国、オランダの順で4走にバトンが渡ると、オランダのフェムケ・ボルが爆走する。バックストレートでベルギーを抜き去り、最後の直線で英国をかわして、残り約10mで米国を大逆転。オランダが3分07秒43の欧州記録で金メダルを獲得した。2位は3分07秒74で米国、3位は3分08秒01のナショナルレコードをマークした英国だった。 男子十種競技はブダペスト世界選手権5位のレオ・ノイゲバウアー(ドイツ)が初日を4650点のトップで折り返したが、同8位のマーカス・ロート(ノルウェー)が猛追する。初日7位(4459点)から円盤投で49m80の自己新を投げると、棒高跳で自己ベストを20cm更新する5m30をクリア。66m87をマークしたやり投で逆転に成功した。 22歳のロートは最終種目の1500mで16点差を逃げ切り、自己ベスト(8608点)を大きく塗り替える8796点で金メダルを獲得。この種目のノルウェー勢の栄冠は104年ぶりの快挙だった。24歳のノイゲバウアーが8748点で2位。31歳のリンドン・ヴィクター(グレナダ)が6種目終了時の10位から8711点まで記録を伸ばして、ブダペスト世界選手権に続く、銅メダルを手にした。 このほか、男子100m予選が行われ、日本勢では4組に登場したサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が10秒02(±0)で2着に入り、Day4夜の準決勝に進んだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.09

中大が来春の新入生を発表!長距離は栗村凌、簡子傑ら U20東アジア選手権代表・後藤大輔も進学

中大男子陸上部は12月9日、来春入学となるスポーツ推薦試験の合格者20人を発表した。 長距離ブロックでは広島インターハイ5000m3位で、高校歴代歴代8位の13分34秒38を持つ栗村凌(学法石川高・福島)が合格。栗村は昨 […]

NEWS 富士山女子駅伝のエントリー発表! 2冠目指す城西大は兼子心晴、金子陽向らが登録 大東大は野田真理耶がメンバー外

2025.12.09

富士山女子駅伝のエントリー発表! 2冠目指す城西大は兼子心晴、金子陽向らが登録 大東大は野田真理耶がメンバー外

全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の主催者は、12月30日に行われる大会のエントリー選手を発表した。 10月の全日本で25年ぶりの優勝を果たした城西大は、区間賞を獲得した兼子心晴(4年)、金子陽向(4年)、本間香( […]

NEWS 鹿児島銀行・宇都ひなたと坂口日菜子が退部 「応援のお陰で苦しいときも乗り越えられた」

2025.12.09

鹿児島銀行・宇都ひなたと坂口日菜子が退部 「応援のお陰で苦しいときも乗り越えられた」

鹿児島銀行は12月8日、宇都ひなたと坂口日菜子が10月末に退部したことを発表した。 宇都は鹿児島・伊敷中から鹿児島高に進学し、3年時には1500mでインターハイに出場。卒業後はワコールに進み、1年目からクイーンズ駅伝に出 […]

NEWS ユニクロ女子陸上競技部が選手公募「日本一、そして世界へ羽ばたくランナーを募集」

2025.12.09

ユニクロ女子陸上競技部が選手公募「日本一、そして世界へ羽ばたくランナーを募集」

ユニクロ女子陸上競技部が、選手の一般公募を12月5日に開始した。 同社女子陸上競技部は1997年に創部。全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)には2003年に初出場。14年には7位に入った。 その後は浮き沈みを繰り返 […]

NEWS パロマ瑞穂スタジアムが2026年4月22日供用開始 6月には日本選手権開催、秋は名古屋アジア大会の会場

2025.12.09

パロマ瑞穂スタジアムが2026年4月22日供用開始 6月には日本選手権開催、秋は名古屋アジア大会の会場

愛知県名古屋市の瑞穂公園を管理する株式会社瑞穂LOOP-PFIは12月9日、建て替えを進めていたパロマ瑞穂スタジアム(瑞穂公園陸上競技場)が2026年4月22日に一般供用を開始すると発表した。 発表によると、約30000 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top