◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)3日目
パリ五輪・陸上競技の3日目のモーニングセッションで行われた男子100m予選に登場したサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)は、4組を10秒02(±0)で2着通過を果たした。
同じ組の中で全体トップタイとなるリアクションタイム(0.138秒)で飛び出すと、今季手応えをつかんだ加速部分でしっかり前に出る。最後は9秒82を持つオブリク・セヴィル(ジャマイカ)にかわされたものの、最後は横を見ながら流してフィニッシュした。
調子は「今年一番良い」と笑顔を見せるサニブラウン。調整について「レイナ(・レイダー・コーチ)の言ったことをやってきただけ」といつも通りを強調する。
レースについて「70mまでしっかり出て、あとはスムーズに流す」ことをイメージし、その通りの走りができた。シーズン序盤は「身体がしっかり上がってこなくて60mから“たれる感じ”でしたが、しっかり加速しきれるようになってきた」と手応えを口にする。
10秒02は、山縣亮太(セイコー)がリオ五輪で出した10秒05の日本人最高記録を上回るもの。それについては「気にしていません。もっとどんどん上がっていくので」と準決勝、決勝を見据える。
「今日は緊張しなかったのですが、明日はしっかり集中しないといけない」。大勢の観客に「ブダペスト世界選手権の2、3倍くらい多い。むちゃくちゃ楽しい」とサニブラウン。東京五輪はケガのため力を発揮できず200mで予選落ちに終わっただけに「今回が1回目(みたいなもの)」。
準決勝は3組に入り、同組には9秒77を持つキシェーン・トンプソン(ジャマイカ)、オレゴン世界選手権金のフレッド・カーリー(米国)、アフリカ記録(9秒77)保持者ののフェルディナンド・オマニャラ(ケニア)、東京五輪銅のアンドレ・デグラス(カナダ)、ブダペスト世界選手権3位のザーネル・ヒューズ(英国)らと競り合い、2着に入るか、全3組ある準決勝の3着以下記録上位2人に入れば決勝に進む。1932年ロス五輪の吉岡隆徳以来、92年ぶりの偉業に挑むこととなる。
「自分自身の走りをして、しっかり決勝につなげ、そこで勝負できれば」
目指してきた『世界最高のかけっこ』まで、あと一本。「世界一しか興味がない」と言うサニブラウンが、夢の舞台へ王手をかけた。
準決勝は日本時間の8月5日深夜3時05分から行われ、決勝は同4時50分にスタートする。
【動画】サニブラウンの100m予選の走りをチェック
🇫🇷#パリ五輪 TBS系列放送中
— TBS S☆1 (@TBS_TV_S1) August 3, 2024
このあと 陸上男子100m予選 🇯🇵坂井隆一郎 登場#サニブラウン 予選から10.02‼️
準決勝進出 🏃♀️男子100m予選#パリオリンピック
競技のライブ・ハイライト・見逃しを #TVer で無料配信! pic.twitter.com/cGBLJQCqgi
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 広告の下にコンテンツが続きます 攻め(?)のアンダーハンドリレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃 […]
2025.06.15
NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会
第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会