HOME 駅伝、箱根駅伝

2024.01.04

國學院大は5位で目標達成ならず「次回は自信を持って優勝を目指すチームに」新主将は平林清澄/箱根駅伝
國學院大は5位で目標達成ならず「次回は自信を持って優勝を目指すチームに」新主将は平林清澄/箱根駅伝

24年箱根駅伝の1区、2区でタスキをつないだ國學院大の伊地知賢造(左)と平林清澄

◇第100回箱根駅伝(東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km)

「表彰台(3位以内)」を目指しながら、頂点も視野に入れて臨んだ100回大会だった。

広告の下にコンテンツが続きます

前回4位の國學院大は、1区17位スタートから一度も3位以内に絡めず総合5位。12月にインフルエンザの集団感染があり、ベストコンディションで臨めない悔しさが残った。

前田康弘監督は「目標は達成できませんでしたが、数字に表れていない逆境を乗り越えたことは価値があるものだと思う」と選手を称えつつ、「結果として出ていない部分に関しては、優勝した青山学院さんとの差を感じました。選手だけでなく、我々スタッフにも改善点はある」と厳しい目線で見ている。

決して満足のいく結果ではなかったが、来季に向けての収穫はあった。2区の平林清澄(3年)は8人抜きの区間3位と好走すると、3区の青木瑠郁(2年)と4区の辻原輝(1年)は区間4位。復路でも2年生2人、1年生3人というオーダーながら全員が区間10位以内で走り切った。

来季は新主将に平林清澄(3年)を置き、本格的に「てっぺん」を狙いにいく年になる。

広告の下にコンテンツが続きます

「今季の4年生は主将の伊地知(賢造)を中心にとても頑張ってくれましたが、入学当初は箱根駅伝を『走る』ことが目標だった世代。3年生以下の学年は入学当時から優勝を目指して入って世代なので、全体的に意識の高い選手が多いです。来季の1年生も野心を持った選手がたくさん入る予定なので、本当の意味で優勝を狙えるフェーズに入ると思います」と前田監督は言う。

今回の結果で、昨年度の学生駅伝から6大会連続で5位以内と死守したことになる。かつて新興大学と呼ばれた面影はもうない。強豪校として、堂々の優勝宣言ができるチーム作りを目指す。

◇第100回箱根駅伝(東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km) 「表彰台(3位以内)」を目指しながら、頂点も視野に入れて臨んだ100回大会だった。 前回4位の國學院大は、1区17位スタートから一度も3位以内に絡めず総合5位。12月にインフルエンザの集団感染があり、ベストコンディションで臨めない悔しさが残った。 前田康弘監督は「目標は達成できませんでしたが、数字に表れていない逆境を乗り越えたことは価値があるものだと思う」と選手を称えつつ、「結果として出ていない部分に関しては、優勝した青山学院さんとの差を感じました。選手だけでなく、我々スタッフにも改善点はある」と厳しい目線で見ている。 決して満足のいく結果ではなかったが、来季に向けての収穫はあった。2区の平林清澄(3年)は8人抜きの区間3位と好走すると、3区の青木瑠郁(2年)と4区の辻原輝(1年)は区間4位。復路でも2年生2人、1年生3人というオーダーながら全員が区間10位以内で走り切った。 来季は新主将に平林清澄(3年)を置き、本格的に「てっぺん」を狙いにいく年になる。 「今季の4年生は主将の伊地知(賢造)を中心にとても頑張ってくれましたが、入学当初は箱根駅伝を『走る』ことが目標だった世代。3年生以下の学年は入学当時から優勝を目指して入って世代なので、全体的に意識の高い選手が多いです。来季の1年生も野心を持った選手がたくさん入る予定なので、本当の意味で優勝を狙えるフェーズに入ると思います」と前田監督は言う。 今回の結果で、昨年度の学生駅伝から6大会連続で5位以内と死守したことになる。かつて新興大学と呼ばれた面影はもうない。強豪校として、堂々の優勝宣言ができるチーム作りを目指す。

第100回箱根駅伝5位の國學院大メンバー

1区 伊地知賢造(4年) 区間17位 2区 平林清澄(3年) 区間3位 3区 青木瑠郁(2年) 区間4位 4区 辻原輝(1年) 区間4位 5区 上原琉翔(2年) 区間17位 6区 後村光星(1年) 区間10位 7区 田中愛睦(1年) 区間7位 8区 鎌田匠馬(2年) 区間6位 9区 吉田蔵之介(1年) 区間7位 10区 高山豪起(2年) 区間10位 ◎補欠 瀬尾秀介(4年) 板垣俊佑(3年) 佐藤快成(3年) 山本歩夢(3年) 嘉数純平(2年) 野中恒亨(1年)

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.02

関西インカレに五輪代表・柳井綾音が10000m競歩にエントリー! 藏重みうは100m、200mの2種目登録 男子走高跳・山中駿、女子400mH山本亜美も出場

関西学連は5月2日、第101回関西インカレ(T&Fの部/5月22日~25日)のエントリーを発表した。 今年の日本選手権女子20km競歩で3位に入り、パリ五輪の男女混合競歩リレーの代表にも選出された柳井綾音(立命 […]

NEWS 栗原啓吾が富士山の銘水に加入 「新たな環境で陸上を続けられる感謝を忘れず」 3月にSUBARUを退社

2024.05.02

栗原啓吾が富士山の銘水に加入 「新たな環境で陸上を続けられる感謝を忘れず」 3月にSUBARUを退社

富士山の銘水は、5月1日付で栗原啓吾が入社したことを発表した。 栗原は群馬県出身。東農大二高時代に3年連続で全国高校駅伝の4区を走るなど活躍し、中央学大では1、2、4年時に箱根駅伝に出場。2年時には1区でトップと13秒差 […]

NEWS 単独インタビュー「私は田中希実ですと自信を持って言えるようになった」プロ1年目の総括と思い描くパリでのレース

2024.05.02

単独インタビュー「私は田中希実ですと自信を持って言えるようになった」プロ1年目の総括と思い描くパリでのレース

昨年4月、田中希実は実業団チームを離れて「New Balance」所属の“プロランナー”としてのキャリアをスタートさせた。 プロとして駆け抜けた1年。ブダペスト世界選手権では5000m8位入賞し、ダイヤモンドリーグ(DL […]

NEWS 塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤が欠場、次の勢力は!?/日本選手権10000m

2024.05.02

塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤が欠場、次の勢力は!?/日本選手権10000m

パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。男子の有力選手を見ていこう。 【女子のみどころ】3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香 […]

NEWS 3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香の三つ巴か/日本選手権10000m

2024.05.02

3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香の三つ巴か/日本選手権10000m

パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。女子の有力選手を見ていこう。 【男子の見どころ】塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top