HOME 駅伝、箱根駅伝

2024.01.03

神奈川大・大後栄治氏が駅伝監督を退任 箱根駅伝2連覇、鈴木健吾など育成した名将 後任は中野剛ヘッドコーチが昇格
神奈川大・大後栄治氏が駅伝監督を退任 箱根駅伝2連覇、鈴木健吾など育成した名将 後任は中野剛ヘッドコーチが昇格

退任が決まった神奈川大・大後栄治監督(左)と後任の中野剛氏

神奈川大は1月3日の復路終了後、監督・駅伝監督としてチームを指揮した大後栄治氏の駅伝監督退任と、1月4日付で中野剛ヘッドコーチが駅伝監督に昇格することを発表した。

大後氏は、日体大大学院を修了した1989年に神奈川大コーチに就任。長く箱根駅伝出場が途絶えていたチームの再建にあたると、2年後に18年ぶりの出場を果たす。

その後、豊富な練習量を背景に学生駅伝界で躍進を遂げる。1996年には優勝候補に挙げられながら4区途中棄権の憂き目を見たが、翌年の第73回大会で史上初となる予選会からの総合優勝を果たした。翌年には往路、復路ともに制す完全優勝で2連覇を飾っている。

広告の下にコンテンツが続きます

その後、苦戦が続く時期もあったが、2017年には後にマラソンで日本記録(2時間4分56秒)を樹立する鈴木健吾(現・富士通)を擁し、12年ぶりシード獲得となる5位を占めた。

大後監督は「駅伝チーム育成・強化を次の世代にお渡しすることに致しました。これまで、本学の門徒を叩いた在学生、卒業生、その父母、高等学校恩師の方々、また本学教職員、陸上競技部OB、宮陵会、後援会、そして、神大駅伝チームのファンの皆様には大変お世話になりました」とコメントした。監督の立場については未定だという。

後を引き継ぐ中野ヘッドコーチは、2連覇の黄金期へとつながる時代を牽引。箱根駅伝位は1993年~95年の3度(6区、1区、2区)出場している。

卒業後は佐川急便(現・SGホールディングス)で活躍し、08年に同監督就任。21年からは神奈川大コーチ、23年に同ヘッドコーチに就任していた。

中野氏は「恩師、大後先生の後任ということでその重責を強く感じておりますが、学生と共に夢を追いかけるチャンスをいただけた事に感謝いたします。本学建学の精神の一つでもある『積極進取』を胸に、神奈川大学駅伝チームの勇健をこの横浜から発信していきたい」と抱負を述べた。

神奈川大は1月3日の復路終了後、監督・駅伝監督としてチームを指揮した大後栄治氏の駅伝監督退任と、1月4日付で中野剛ヘッドコーチが駅伝監督に昇格することを発表した。 大後氏は、日体大大学院を修了した1989年に神奈川大コーチに就任。長く箱根駅伝出場が途絶えていたチームの再建にあたると、2年後に18年ぶりの出場を果たす。 その後、豊富な練習量を背景に学生駅伝界で躍進を遂げる。1996年には優勝候補に挙げられながら4区途中棄権の憂き目を見たが、翌年の第73回大会で史上初となる予選会からの総合優勝を果たした。翌年には往路、復路ともに制す完全優勝で2連覇を飾っている。 その後、苦戦が続く時期もあったが、2017年には後にマラソンで日本記録(2時間4分56秒)を樹立する鈴木健吾(現・富士通)を擁し、12年ぶりシード獲得となる5位を占めた。 大後監督は「駅伝チーム育成・強化を次の世代にお渡しすることに致しました。これまで、本学の門徒を叩いた在学生、卒業生、その父母、高等学校恩師の方々、また本学教職員、陸上競技部OB、宮陵会、後援会、そして、神大駅伝チームのファンの皆様には大変お世話になりました」とコメントした。監督の立場については未定だという。 後を引き継ぐ中野ヘッドコーチは、2連覇の黄金期へとつながる時代を牽引。箱根駅伝位は1993年~95年の3度(6区、1区、2区)出場している。 卒業後は佐川急便(現・SGホールディングス)で活躍し、08年に同監督就任。21年からは神奈川大コーチ、23年に同ヘッドコーチに就任していた。 中野氏は「恩師、大後先生の後任ということでその重責を強く感じておりますが、学生と共に夢を追いかけるチャンスをいただけた事に感謝いたします。本学建学の精神の一つでもある『積極進取』を胸に、神奈川大学駅伝チームの勇健をこの横浜から発信していきたい」と抱負を述べた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.23

豊川が男女V 男子4連覇で女子10年ぶり 都大路地区代表は男子2位の愛知と女子3位の常葉大菊川/東海高校駅伝

全国高校駅伝の地区代表を懸けた東海高校駅伝が11月23日、三重県松阪市の三重高前を発着としたコースで行われ、愛知県大会に引き続き、豊川が男女とも優勝した。男子(7区間42.195km)は最終区で逆転し、2時間7分38秒で […]

NEWS 7位・天満屋が2年ぶりシード復帰!部員8人と応援団「全体で勝ち取ったもの」/クイーンズ駅伝

2025.11.23

7位・天満屋が2年ぶりシード復帰!部員8人と応援団「全体で勝ち取ったもの」/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]

NEWS ユニクロが過去最高の6位!予選6位から11年ぶりシード「今の力を確実に発揮してくれた」/クイーンズ駅伝

2025.11.23

ユニクロが過去最高の6位!予選6位から11年ぶりシード「今の力を確実に発揮してくれた」/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]

NEWS 4位・三井住友海上が16年ぶりトップ4入り、5年ぶりシード獲得 3区・不破「応援が力になった」/クイーンズ駅伝

2025.11.23

4位・三井住友海上が16年ぶりトップ4入り、5年ぶりシード獲得 3区・不破「応援が力になった」/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]

NEWS エディオンが創部37年目の悲願達成!仲間の快走「自信」と「勇気」に初優勝/クイーンズ駅伝

2025.11.23

エディオンが創部37年目の悲願達成!仲間の快走「自信」と「勇気」に初優勝/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top