2023.12.06
2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの)
第12回(1931年/昭和6年)
慶大が過去最高成績の準優勝 法大も健闘の3位
前回出場校の9校に加えて、3年ぶり出場の関大が加わり、10校で開催。レースは序盤で早大と慶大が激しく争う展開となった。
1区では慶大の高橋謙二が区間賞の走りで先行。2区では2分39秒差の4位でスタートした早大の田中定次郎が区間新記録の快走でトップに立つ。
だが、3区では翌年のロサンゼルス五輪5000m・10000m代表となる慶大の竹中正一郎が区間3位ながら1分4秒差を逆転して再び首位を奪う。それでも早大は4区の宮田信一が先頭を奪い返してトップで5区につないだ。
早慶の目まぐるしい首位争いに割って入ったのが法大。4区の難波博夫が区間賞の走りで順位を5位から早大と21秒差の2位に押し上げると、5区の松本四郎も区間賞の力走で早大を交わし、初の往路優勝に輝いた。早大は2分10秒差の2位で往路を終える。
復路では過去に4度の優勝実績がある早大が力を見せつけた。6区では法大の金子福次が区間新記録の快走でリードを5分20秒に広げたが、7区で早大の倉西胖が逆転。倉西は区間新記録をマークし、逆に1分24秒の貯金を作った。
8区以降は早大が堅実な走りを見せてリードを守って2連覇を達成。2位には8区の渡辺弥太郎と10区の北本正路が区間賞を獲得した慶大が浮上した。
往路優勝の法大は7区で8位。9区も短距離が専門の大木正幹が区間8位に沈むなど苦戦したが、最後は日大との3位争いを4秒差で制して、初めて3位でフィニッシュした。
関大は往路9位、復路8位の総合8位と苦戦。7区の藤島靱雄が従来の区間記録を上回る区間3位と健闘した。
参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)
第12回(1931年/昭和6年) 慶大が過去最高成績の準優勝 法大も健闘の3位
前回出場校の9校に加えて、3年ぶり出場の関大が加わり、10校で開催。レースは序盤で早大と慶大が激しく争う展開となった。 1区では慶大の高橋謙二が区間賞の走りで先行。2区では2分39秒差の4位でスタートした早大の田中定次郎が区間新記録の快走でトップに立つ。 だが、3区では翌年のロサンゼルス五輪5000m・10000m代表となる慶大の竹中正一郎が区間3位ながら1分4秒差を逆転して再び首位を奪う。それでも早大は4区の宮田信一が先頭を奪い返してトップで5区につないだ。 早慶の目まぐるしい首位争いに割って入ったのが法大。4区の難波博夫が区間賞の走りで順位を5位から早大と21秒差の2位に押し上げると、5区の松本四郎も区間賞の力走で早大を交わし、初の往路優勝に輝いた。早大は2分10秒差の2位で往路を終える。 復路では過去に4度の優勝実績がある早大が力を見せつけた。6区では法大の金子福次が区間新記録の快走でリードを5分20秒に広げたが、7区で早大の倉西胖が逆転。倉西は区間新記録をマークし、逆に1分24秒の貯金を作った。 8区以降は早大が堅実な走りを見せてリードを守って2連覇を達成。2位には8区の渡辺弥太郎と10区の北本正路が区間賞を獲得した慶大が浮上した。 往路優勝の法大は7区で8位。9区も短距離が専門の大木正幹が区間8位に沈むなど苦戦したが、最後は日大との3位争いを4秒差で制して、初めて3位でフィニッシュした。 関大は往路9位、復路8位の総合8位と苦戦。7区の藤島靱雄が従来の区間記録を上回る区間3位と健闘した。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)第12回箱根駅伝総合成績をチェック
●総合成績 1位 早大 13時間21分15秒 2位 慶大 13時間31分10秒 3位 法大 13時間39分33秒 4位 日大 13時間39分37秒 5位 明大 13時間51分45秒 6位 中大 14時間01分35秒 7位 東農大 14時間27分20秒 8位 関大 14時間58分04秒 9位 東京文理科大 15時間32分18秒 10位 日本歯科医専 15時間45分06秒 ●区間賞 1区 高橋謙二(慶大) 1時間17分03秒 2区 田中定次郎(早大) 1時間10分44秒 3区 色部三助(東京文理科大) 1時間18分27秒 4区 難波博夫(法大) 1時間14分54秒 5区 松本四郎(法大) 1時間44分50秒 6区 金子福次(法大) 1時間24分25秒 7区 倉西胖(早大) 1時間12分20秒 8区 渡辺弥太郎(慶大) 1時間14分46秒 9区 村上讃(明大) 1時間11分19秒 10区 北本正路(慶大) 1時間12分18秒RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.09.16
三浦龍司メダルまであと一歩の8位「悔しさ大きい」足首の痛み影響/東京世界陸上
2025.09.15
走幅跳・伊藤陸は7m68で全体27位 1、2回目ファウルで3回目に記録残す/東京世界陸上
-
2025.09.15
2025.09.12
前夜祭イベントでギネス“世界新” 寺田明日香が高速道路KK線でリレー参加/東京世界陸上
-
2025.09.11
-
2025.09.13
-
2025.09.14
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
2025.08.27
アディダス アディゼロから2025年秋冬新色コレクションが登場!9月1日より順次販売
-
2025.08.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
Latest Issue
最新号

2025年10月号 (9月9日発売)
【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/