HOME 国内、駅伝

2023.11.10

日本陸連が安全安心な駅伝、マラソン運営のためのアナウンス「審判員による声掛け、一時的に競技者に触れることは助力と見なさない」
日本陸連が安全安心な駅伝、マラソン運営のためのアナウンス「審判員による声掛け、一時的に競技者に触れることは助力と見なさない」

10月から2月にかけては全国各地で駅伝やロードレースが開催されている

11月10日、日本陸連はSNSとウェブサイトを通じて、駅伝・マラソンなどのロードレース大会においてアスリートが安心して競技に取り組める環境づくりを目指すため、助力行為に関するルールについてのアナウンスを行った。

日本陸連が定める競技規則(ルール)には、「競技者に対する助力」(競技規則TR6.1)について細かに記載されており、「転倒や意識混濁、疾病等により明らかに通常歩行や競技続行が困難となり、立ち止まりや横臥等の行動を行う競技者に対して、審判員や公式の医療スタッフが声掛けを行うことは、助力とは見なさない」とされているほか、「審判員や公式の医療スタッフが一時的に介護するために競技者の身体の一部に触れることは、助力とは見なさない」と明記されている。

広告の下にコンテンツが続きます

また、「本人がなお競技続行の意思を持っていても、競技者の生命・身体保護の観点から審判長もしくは医師の判断で競技を中止させることができる」とし、「審判長または医師から中止を命じられた競技者は、直ちに競技を中止しなければならない」(競技規則TR55.7.4)と定めている。

上記のルールは新たに改変したものではなく、従来から施行されているものであり、日本陸連は大会主催者および運営関係者に対して、緊急事態時の連絡系統の確認、ルールの周知徹底を求めているほか、沿道で観戦するファンには「走行中の選手に異変を感じましたら、速やかに近くの審判や運営関係者にお声がけください」と呼びかけている。

近年は地球の気温上昇により11月でも夏日に迫る日が多く、レース中に競技者が正常な走行が不能な状態に陥るケースが少なくない。ただ、一部で「いかなる状況でも審判員が競技者に触れることは助力行為である」という誤った認識が広がっているため、日本陸連はアスリートの健康と安全を守るために改めて競技規則の周知を行った。

11月10日、日本陸連はSNSとウェブサイトを通じて、駅伝・マラソンなどのロードレース大会においてアスリートが安心して競技に取り組める環境づくりを目指すため、助力行為に関するルールについてのアナウンスを行った。 日本陸連が定める競技規則(ルール)には、「競技者に対する助力」(競技規則TR6.1)について細かに記載されており、「転倒や意識混濁、疾病等により明らかに通常歩行や競技続行が困難となり、立ち止まりや横臥等の行動を行う競技者に対して、審判員や公式の医療スタッフが声掛けを行うことは、助力とは見なさない」とされているほか、「審判員や公式の医療スタッフが一時的に介護するために競技者の身体の一部に触れることは、助力とは見なさない」と明記されている。 また、「本人がなお競技続行の意思を持っていても、競技者の生命・身体保護の観点から審判長もしくは医師の判断で競技を中止させることができる」とし、「審判長または医師から中止を命じられた競技者は、直ちに競技を中止しなければならない」(競技規則TR55.7.4)と定めている。 上記のルールは新たに改変したものではなく、従来から施行されているものであり、日本陸連は大会主催者および運営関係者に対して、緊急事態時の連絡系統の確認、ルールの周知徹底を求めているほか、沿道で観戦するファンには「走行中の選手に異変を感じましたら、速やかに近くの審判や運営関係者にお声がけください」と呼びかけている。 近年は地球の気温上昇により11月でも夏日に迫る日が多く、レース中に競技者が正常な走行が不能な状態に陥るケースが少なくない。ただ、一部で「いかなる状況でも審判員が競技者に触れることは助力行為である」という誤った認識が広がっているため、日本陸連はアスリートの健康と安全を守るために改めて競技規則の周知を行った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.02

関西インカレに五輪代表・柳井綾音が10000m競歩にエントリー! 藏重みうは100m、200mの2種目登録 男子走高跳・山中駿、女子400mH山本亜美も出場

関西学連は5月2日、第101回関西インカレ(T&Fの部/5月22日~25日)のエントリーを発表した。 今年の日本選手権女子20km競歩で3位に入り、パリ五輪の男女混合競歩リレーの代表にも選出された柳井綾音(立命 […]

NEWS 栗原啓吾が富士山の銘水に加入 「新たな環境で陸上を続けられる感謝を忘れず」 3月にSUBARUを退社

2024.05.02

栗原啓吾が富士山の銘水に加入 「新たな環境で陸上を続けられる感謝を忘れず」 3月にSUBARUを退社

富士山の銘水は、5月1日付で栗原啓吾が入社したことを発表した。 栗原は群馬県出身。東農大二高時代に3年連続で全国高校駅伝の4区を走るなど活躍し、中央学大では1、2、4年時に箱根駅伝に出場。2年時には1区でトップと13秒差 […]

NEWS 単独インタビュー「私は田中希実ですと自信を持って言えるようになった」プロ1年目の総括と思い描くパリでのレース

2024.05.02

単独インタビュー「私は田中希実ですと自信を持って言えるようになった」プロ1年目の総括と思い描くパリでのレース

昨年4月、田中希実は実業団チームを離れて「New Balance」所属の“プロランナー”としてのキャリアをスタートさせた。 プロとして駆け抜けた1年。ブダペスト世界選手権では5000m8位入賞し、ダイヤモンドリーグ(DL […]

NEWS 塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤が欠場、次の勢力は!?/日本選手権10000m

2024.05.02

塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤が欠場、次の勢力は!?/日本選手権10000m

パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。男子の有力選手を見ていこう。 【女子のみどころ】3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香 […]

NEWS 3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香の三つ巴か/日本選手権10000m

2024.05.02

3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香の三つ巴か/日本選手権10000m

パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。女子の有力選手を見ていこう。 【男子の見どころ】塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top