◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)
中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の6日目の午後に女子三段跳が行われ、森本麻里子(内田建設AC)が13m78(-0.8)をマークして銅メダルを獲得した。
今年の日本選手権で14m16の日本記録を樹立し、7月のアジア選手権でも日本勢初の金メダルを獲得した森本。「最低限の目標がメダルだったので、そこはクリアできたかなと思います」と安堵の表情を浮かべる。
1回目は「ファウルしないように」だけ意識して13m35(-0.3)。助走の開始位置をかなり下げたことで踏み切り板の手前から跳んだ。2、3回目はファウルで「かなり助走が詰まって飛び出せなかった」が、「きっかけをつかめた」4回目にこの日最高の記録をジャンプ。一時は2位に躍り出た。最後は1つ順位を落としたが、6回目にも13m74(-0.9)を跳んで安定感を示した。
日本選手権後にアキレス腱を痛めて「歩くのもやっと」の状態に。それでもアジア選手権で14mジャンプを見せて優勝。しかし、その影響で動きが崩れ世界選手権では予選敗退を喫した。その後はクロアチア・ザグレブでの試合は13m63を跳んでいた。ただ、ケガでバランスを崩していたため、「助走で走れてきていても、そのリズムを助走に落とし込むのに苦戦して、力が入りにくかった」。
そうした中で、シーズン最後でなんとかかたちに。「ボチボチですかね」と森本らしい笑顔を見せた。この種目において日本女子初のメダル獲得となる。歴史を切り開き続ける森本に、また一つ新たな勲章が加わった。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.26
-
2025.11.26
-
2025.11.25
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.26
熊本信愛女学院高の元監督・山口和也さん死去 五輪1万m7位・川上優子さん、世界陸上マラソン4位・飛瀬貴子さんらを指導
熊本信愛女学院高(熊本)の元陸上競技部監督で、長年多くのランナーを育てた山口和也さんが11月23日、病気のため亡くなった。71歳。 1980年に同校に赴任した山口さん。当時の日本女子長距離は黎明期であったが、山口さんは高 […]
2025.11.26
世界クロカンU20代表選考会エントリー確定 インターハイ&国スポV新妻遼己や本田桜二郎ら 女子は細見芽生、真柴愛里
日本陸連は11月26日、第46回世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日/米国・タラハシー)の男女U20日本代表代表選考会(11月30日/京都)の確定エントリーリストを発表した。 男子は当初エントリーしていた24 […]
2025.11.26
パリ五輪4×400mR金のウィルソンが地元のメリーランド大に進学決定
男子短距離のQ.ウィルソン(米国)がメリーランド大へ入学することが発表された。 ウィルソンは2008年生まれの17歳。23年ごろから400mで頭角を現し、同年の米国室内選手権で優勝するなど注目を浴びた。今年6月には400 […]
2025.11.26
男子3000m障害・ジャガーが現役引退 リオ五輪銀、ロンドン世界陸上銅など活躍 「別れの時が来た」
2016年リオ五輪の男子3000m障害で銀メダルに輝いたE.ジャガー(米国)が引退を表明した。 ジャガーは35歳。ジュニア時代には中長距離でU20世界選手権1500m7位などの成績を収め、シニアでは3000m障害で世界的 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025