HOME 国内、日本代表

2023.10.04

ディーン元気82m68で銅メダル!絶不調から調子を上げ「100点満点です」/アジア大会
ディーン元気82m68で銅メダル!絶不調から調子を上げ「100点満点です」/アジア大会

82m68を投げて男子やり投銅メダルを獲得したディーン元気

◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)

中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の6日目の午後に男子やり投が行われ、ディーン元気(ミズノ)が82m68で銅メダルを獲得した。日本勢としては2002年釜山大会から4大会連続メダルだったが、前回は逃していただけに2大会ぶりのメダル奪還を果たしている。

ディーンは1回目に78m87と好発進すると、5回目にこの日最高の投てきを披露。88m88を投げたニーラジ・チョプラ、87m54のキショレ・クマル・ジェネのインド勢には屈したものの、自己5番目の記録を今季ラストゲームで見せた。

広告の下にコンテンツが続きます

「満身創痍で迎えたアジア大会だったので上出来。100点満点です」とディーン。世界選手権、そして欧州転戦を経て、日本の暑さも重なって疲労はピークとなり、1週間前の全日本実業団対抗選手権では74m台にとどまった。そこからは「ジョグくらいでほとんど練習しなかった」と言う。「休むのも勇気がいること」だが、それもあって「気合も入れられた」としっかり状態を上げられた。

1回目に78mを超えたことで「80mはくらいはいけそうな手応えがあった」。82m68は「助走速度を少し抑えて自分の形にしっかり入ることだけ意識したら、肩にやりが乗った」と投げた瞬間に力が加わったことを実感する一投だった。

今年はブダペスト世界選手権で予選敗退。「初めてビッグゲームで予選落ちして、こういう感情なんだと思いました」。その悔しさを晴らす舞台は、来年のパリ五輪を置いて他ならない。「本当に悔しい思いをしたので、それをいい経験にできるようにしたい」。毎年のようにオフシーズンを迎え「すぐ釣りに行きます」と笑わせたディーン。その先に待つ厳しい冬季を前に、しばしのリフレッシュに入る。

◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州) 中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の6日目の午後に男子やり投が行われ、ディーン元気(ミズノ)が82m68で銅メダルを獲得した。日本勢としては2002年釜山大会から4大会連続メダルだったが、前回は逃していただけに2大会ぶりのメダル奪還を果たしている。 ディーンは1回目に78m87と好発進すると、5回目にこの日最高の投てきを披露。88m88を投げたニーラジ・チョプラ、87m54のキショレ・クマル・ジェネのインド勢には屈したものの、自己5番目の記録を今季ラストゲームで見せた。 「満身創痍で迎えたアジア大会だったので上出来。100点満点です」とディーン。世界選手権、そして欧州転戦を経て、日本の暑さも重なって疲労はピークとなり、1週間前の全日本実業団対抗選手権では74m台にとどまった。そこからは「ジョグくらいでほとんど練習しなかった」と言う。「休むのも勇気がいること」だが、それもあって「気合も入れられた」としっかり状態を上げられた。 1回目に78mを超えたことで「80mはくらいはいけそうな手応えがあった」。82m68は「助走速度を少し抑えて自分の形にしっかり入ることだけ意識したら、肩にやりが乗った」と投げた瞬間に力が加わったことを実感する一投だった。 今年はブダペスト世界選手権で予選敗退。「初めてビッグゲームで予選落ちして、こういう感情なんだと思いました」。その悔しさを晴らす舞台は、来年のパリ五輪を置いて他ならない。「本当に悔しい思いをしたので、それをいい経験にできるようにしたい」。毎年のようにオフシーズンを迎え「すぐ釣りに行きます」と笑わせたディーン。その先に待つ厳しい冬季を前に、しばしのリフレッシュに入る。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.08

富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出

日本学生陸上競技連合は12月8日、2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)に出場する全日本大学選抜チームの選手を発表した。 全日本大学選抜チームは全国8地区学連(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、 […]

NEWS 2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表

2025.12.08

2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表

12月8日、関東学連は2026年の関東インカレを、栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで5月21日から24日に開催すると発表した。 関東の学生ナンバーワンを決める関東インカレは、来年で第105回を迎える伝統の対校戦。 […]

NEWS 女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト

2025.12.08

女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト

女子400mのアジア記録保持者、S.E.ナセル(バーレーン)がアディダスとのプロ契約を結んだことを発表した。自身のSNSで契約締結に関して「新たな挑戦と歴史的偉業に向け、アディダスの献身的な取り組みとパートナーシップは極 […]

NEWS 全米クロカン選手権はウォルフとケラティ・フレスギが制す 世界陸上入賞・ヤングら上位選手が26年1月の世界クロカン代表に内定

2025.12.08

全米クロカン選手権はウォルフとケラティ・フレスギが制す 世界陸上入賞・ヤングら上位選手が26年1月の世界クロカン代表に内定

12月6日、米国・オレゴン州ポートランドで全米クロスカントリー選手権(10km)が行われ、男子はP.ウォルフが29分17秒で、女子はW.ケラティ・フレスギが33分46秒で優勝した。 女子を制したケラティ・フレスギはパリ五 […]

NEWS 3月のThe TENから7月にかけて17大会を実施! 26年実施の米国陸連ツアー日程発表

2025.12.08

3月のThe TENから7月にかけて17大会を実施! 26年実施の米国陸連ツアー日程発表

米国陸連(USATF)は12月5日、来年実施するUSATFツアー17大会の日程を発表した。 米国では連盟が統括するツアーの立ち上げを10月に発表しており、年次総会で対象大会と日程が決定された。3月28日のThe TENを […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top