◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)
中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の6日目の午後に男子やり投が行われ、ディーン元気(ミズノ)が82m68で銅メダルを獲得した。日本勢としては2002年釜山大会から4大会連続メダルだったが、前回は逃していただけに2大会ぶりのメダル奪還を果たしている。
ディーンは1回目に78m87と好発進すると、5回目にこの日最高の投てきを披露。88m88を投げたニーラジ・チョプラ、87m54のキショレ・クマル・ジェネのインド勢には屈したものの、自己5番目の記録を今季ラストゲームで見せた。
「満身創痍で迎えたアジア大会だったので上出来。100点満点です」とディーン。世界選手権、そして欧州転戦を経て、日本の暑さも重なって疲労はピークとなり、1週間前の全日本実業団対抗選手権では74m台にとどまった。そこからは「ジョグくらいでほとんど練習しなかった」と言う。「休むのも勇気がいること」だが、それもあって「気合も入れられた」としっかり状態を上げられた。
1回目に78mを超えたことで「80mはくらいはいけそうな手応えがあった」。82m68は「助走速度を少し抑えて自分の形にしっかり入ることだけ意識したら、肩にやりが乗った」と投げた瞬間に力が加わったことを実感する一投だった。
今年はブダペスト世界選手権で予選敗退。「初めてビッグゲームで予選落ちして、こういう感情なんだと思いました」。その悔しさを晴らす舞台は、来年のパリ五輪を置いて他ならない。「本当に悔しい思いをしたので、それをいい経験にできるようにしたい」。毎年のようにオフシーズンを迎え「すぐ釣りに行きます」と笑わせたディーン。その先に待つ厳しい冬季を前に、しばしのリフレッシュに入る。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.04
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
-
2025.11.02
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.04
千葉男子は常盤松が2年ぶり全国切符 山梨は男子の塩山が32年ぶり 女子は櫛形が20回目の全国へ/中学駅伝
12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝の出場権を懸けた県大会が、11月1日から3日にかけ、6県で行われた。 1日に行われた千葉県男子は、常盤松が2年ぶり2回目の全国出場を決めた。1区・池田佳十(3年)が区間4位で滑 […]
2025.11.04
2025年最も輝いたアスリートは!?選手、ファン、メディアみんなで選ぶ「GetsurikuAwards2025」投票スタート!
この度、そのシーズンで最も輝きを放ったアスリートを表彰する 「GetsurikuAwards」 を今年も開催します! コンセプトは「最優秀」や「MVP(最も価値のある)」選手ではなく、その年に『最も輝きを放った選手=Cr […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望