◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)
中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の6日目の午後に男子走高跳が行われ、真野友博(九電工)が2m29のシーズンベストを跳んで3位に入った。
「自分本来の跳躍の感覚が戻ってきました」。2m31のベストを持ちながら今季苦しんできた真野が今シーズンで最高の笑顔を見せる。優勝したムタズ・エッサ・バルシム(カタール)と2位のウ・サンヒョク(韓国)の優勝争いには加われなかった。それでも、2m29を一発でクリア。勝負強さも戻ってきた。
昨年はオレゴン世界選手権で8位入賞。その秋に足首を痛め、冬季はスピード強化など練習は積めたものの、今季は苦しい時期を過ごした。5月のダイヤモンドリーグでは記録なし。2m25以上がなかなか越えられず、日本選手権も3位にとどまった。ブダペスト世界選手権でも2m18で予選敗退。「今年は助走が安定していなくてバラバラになってしまっていた」。
しかし、今大会では2m26で「しっかり感覚をつかめた」と言う真野。2m29も「バチンっと踏み切ることができた。助走の流れも良かったです」と大きな手応えをつかんだ。
「大会の目標がシーズンベストとメダルだったので、両方達成できて良かったです。(失敗に終わった)2m31もしっかり跳躍はできたので、来年は2m33も視野に入れて、日本記録(2m35)も狙える跳躍の感覚を目指していきたい」
自信と感覚を取り戻した真野が、来季は再びビッグジャンプを見せそうだ。
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