2023.09.18
ダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルとなるプリフォンテーン・クラシックが米国オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで9月16日、17日に開かれ、日本勢が躍動した。
過去最多5人がDLファイナルの舞台に立ち、全員が存在感を示した。
女子やり投では北口榛花(JAL)が63m78で優勝。ブダペスト世界選手権に続いて『2冠』を達成し、世界女王としての貫禄を示した。DLファイナルVは全種目通じて日本人初の快挙となる。
男子走幅跳では橋岡優輝(富士通)が3位。8m15(+1.2)のシーズンベストを跳んでチャンスをものにした。同110mハードルでは泉谷駿介(住友電工)が13秒10(+0.9)で4位。ブダペスト世界選手権では日本人初のファイナリスト(5位)となったが、今回は1つ順位を上げてみせた。
男子3000m障害の三浦龍司(順大)は2年連続ファイナル進出。8分15秒45で5位に食い込んだ。前回ファイナルも4位。今年はブダペスト世界選手権でも6位に入っているように、世界トップランナーとして安定した成績を残している。
女子5000mは田中希実(New Balance)が出場。ハードスケジュールのなか疲れもあって前日には発熱もあったというが、自己3番目となる14分42秒38で6位でフィニッシュした。
5人全員が堂々と世界と渡り合った2日間。日本陸上界のステージが一つ上がったことを示した。
DLは年間を通じて争われるリーグ戦で、ポイントを獲得した上位のみがファイナルに出場。世界選手権や五輪のように1ヵ国3人という制限もないなか、その年に結果を出してきた実力者だけが立つことができる。そこで一発勝負で年間チャンピオンを決定する、まさに『世界最高峰』の舞台。年間チャンピオンはダイヤモンドトロフィーと賞金30000ドルを手にする。
◇DLファイナル(米国・ユージン)日本勢結果
男子
110mH 泉谷駿介(住友電工) 4位 13秒10(+0.4)
3000m障害 三浦龍司(順大) 5位 8分15秒45
走幅跳 橋岡優輝(富士通) 3位 8m15(+1.2)
女子
5000m 田中希実(New Balance) 6位 14分42秒38
やり投 北口榛花(JAL) 優勝 63m78
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.04.30
2025.04.29
100mH田中佑美が予選トップ通過も決勝棄権「故障ではない」昨年の結婚も明かす/織田記念
-
2025.04.28
-
2025.04.26
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.30
【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」
山梨学大の上田誠仁顧問の月陸Online特別連載コラム。これまでの経験や感じたこと、想いなど、心のままに綴っていただきます! 第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」 昨年は記念大会となる第100回箱根駅伝が開催され […]
2025.04.30
【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山田大智 Yamada Daichi 西脇工高3兵庫 2025年シーズンが本格的に始まり、高校陸上界では記録会、競技会が次々と開かれています。その中で好記録も生まれており、男子50 […]
2025.04.30
5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場
5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]
2025.04.30
26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得
世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)