◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)
ブダペスト世界陸上の日本選手団の全競技が最終日午前の男子マラソンをもって終了。レース後に日本陸連強化委員会の高岡寿成シニアディレクター(中長距離・マラソン担当)が取材に応じ大会総括をした。
高岡ディレクターは入賞した男子3000m障害の三浦龍司(順大)、女子5000mの田中希実(New Balance)、同10000mの廣中璃梨佳(日本郵政グループ)について「東京五輪で入賞(※田中の五輪は1500m)した3人はオレゴンで悔しい思いをして、この1年で経験してきたことを十分に発揮した。2度入賞するのは大変なこと」と高く評価し、「パリ五輪につながると信じている」と期待を寄せた。
また、同日行われた男子マラソンでは山下一貴(三菱重工)が終盤まで入賞圏内でレースを進め、ケイレンが起こり失速して12位となったものの「彼らしい展開でレースを動かした」とし、「トラブルがあるのがマラソンだが、彼がその位置にいるというのは確認できた」。男女とも「万全な準備ができれば入賞が見える」とも評価している。
一方で、マラソンについては山下も含めて暑さに苦しんだ。その点は「暑熱対策は東京五輪に向けてやってきていたことをアップデートしていくが、(ブダペストの)最新の情報と少しズレがあったことは反省」と、想定以上の厳しい条件となったようだ。同じ欧州ということもあり、パリ五輪に向けて「暑い、寒い、どんな準備でもしていけるように進めていきたい」とした。
トラック種目に関しては入賞者や出場選手が固定化している現状もあり、「下の選手の引き上げは必要」と高岡ディレクター。フルエントリーした男子3000m障害を例に出し、「(上の選手に)勝ちたいという思いをもってやる選手がいて、中間層から引き上げられれば、トップに誰かがずっといるという形もできる」と、底上げを期待した。
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