HOME 国内、世界陸上、日本代表
女子三段跳・森本「この悔しさをパリで」髙島「次は決勝の舞台で戦いたい」 実力発揮できずも歴史的な出場果たす/世界陸上
女子三段跳・森本「この悔しさをパリで」髙島「次は決勝の舞台で戦いたい」 実力発揮できずも歴史的な出場果たす/世界陸上

女子三段跳に出場した森本麻里子(左)と髙島真織子

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)5日目

ブダペスト世界陸上5日目のアフタヌーンセッションが行われ、女子三段跳予選に出場した森本麻里子(内田建設AC)と髙島真織子(九電工)はいずれも予選敗退となった。

6月の日本選手権で14m16の日本記録を樹立した森本だったが、1回目でファウルとなると、続く2回目も跳躍を修正できずに失敗。「助走の6歩で押していくところを丁寧にできず、リズム早くなってしまった」と悔やむ。

3回目に13m64(-0.3)と記録を残したものの、自己記録や決勝進出ラインには届かず。全体の26位に終わった。

「(予選の)3本で自己ベストを狙っていて、それができれば決勝に通るかなと思っていたけど、良い跳躍の再現性の高さが足りませんでした」と実力不足を痛感する結果に涙があふれた。

一方の髙島も1回目の13m34(-0.3)が最高記録で予選33位。「チャレンジャーとして思いっきりいこうと臨みました。楽しかったですが、悔しさと情けない気持ちもあります」と自己記録(13m82)を下回る結果に唇を噛む。

実力を発揮できずに終わった2人だが、今大会の出場は日本陸上界に名を残すもの。世界選手権における女子三段跳の日本人出場は2007年大阪大会の吉田文代以来。ただ、そのときは地元開催枠による出場であり、自力での出場は史上初の快挙だった。

世界からずっと遠ざかってきた女子三段跳だが、ここ2年は2人の活躍により、グンとレベルが上昇している。森本は海外を転戦し、WA室内ツアーでも結果を残してきた。先述の日本記録更新に加え、7月のアジア選手権では金メダルを獲得。髙島も4位に食い込んだ。

森本が「出るだけじゃなくて結果を残したかった。この悔しさをパリ五輪で晴らしたい」と話せば、髙島も「すごく先にはなると思うけど、決勝の舞台で戦いたいという気持ちが出てきて、そこを大きな目標としていきたい」とさらに上を目指す言葉が出てきた。

ブダペスト世界選手権はホップにすぎない。2人で切磋琢磨し、これからステップ、そしてジャンプとつなぎ、いまだ誰も為しえていない五輪出場を目指していく。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)5日目 ブダペスト世界陸上5日目のアフタヌーンセッションが行われ、女子三段跳予選に出場した森本麻里子(内田建設AC)と髙島真織子(九電工)はいずれも予選敗退となった。 6月の日本選手権で14m16の日本記録を樹立した森本だったが、1回目でファウルとなると、続く2回目も跳躍を修正できずに失敗。「助走の6歩で押していくところを丁寧にできず、リズム早くなってしまった」と悔やむ。 3回目に13m64(-0.3)と記録を残したものの、自己記録や決勝進出ラインには届かず。全体の26位に終わった。 「(予選の)3本で自己ベストを狙っていて、それができれば決勝に通るかなと思っていたけど、良い跳躍の再現性の高さが足りませんでした」と実力不足を痛感する結果に涙があふれた。 一方の髙島も1回目の13m34(-0.3)が最高記録で予選33位。「チャレンジャーとして思いっきりいこうと臨みました。楽しかったですが、悔しさと情けない気持ちもあります」と自己記録(13m82)を下回る結果に唇を噛む。 実力を発揮できずに終わった2人だが、今大会の出場は日本陸上界に名を残すもの。世界選手権における女子三段跳の日本人出場は2007年大阪大会の吉田文代以来。ただ、そのときは地元開催枠による出場であり、自力での出場は史上初の快挙だった。 世界からずっと遠ざかってきた女子三段跳だが、ここ2年は2人の活躍により、グンとレベルが上昇している。森本は海外を転戦し、WA室内ツアーでも結果を残してきた。先述の日本記録更新に加え、7月のアジア選手権では金メダルを獲得。髙島も4位に食い込んだ。 森本が「出るだけじゃなくて結果を残したかった。この悔しさをパリ五輪で晴らしたい」と話せば、髙島も「すごく先にはなると思うけど、決勝の舞台で戦いたいという気持ちが出てきて、そこを大きな目標としていきたい」とさらに上を目指す言葉が出てきた。 ブダペスト世界選手権はホップにすぎない。2人で切磋琢磨し、これからステップ、そしてジャンプとつなぎ、いまだ誰も為しえていない五輪出場を目指していく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.09.09

110mH村竹ラシッド 自己3番目タイの13秒14でV!東京五輪金パーチメントら抑える/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールド最終戦のハンジェンコヴィッチ記念(クロアチア・サグレブ)が行われ、男子110mハードルで村竹ラシッド(JAL)が優勝した。13秒14(-0.5)は自己3番目タイの好記録となる […]

NEWS 関東大学女子駅伝のエントリー発表 大東大・野田真理耶、日体大・山﨑りさらが登録 拓大の不破聖衣来はメンバー外

2024.09.08

関東大学女子駅伝のエントリー発表 大東大・野田真理耶、日体大・山﨑りさらが登録 拓大の不破聖衣来はメンバー外

関東学連は10月5日に行われる第30回関東大学女子駅伝の出場校ならびに、エントリー選手を発表した。 大会には23校がエントリー。前回、7年ぶり4回目の優勝を飾った大東大は、前回のVメンバーのうち四元桃奈(4年)を除く主力 […]

NEWS 男子短距離・九鬼巧が今季限りで引退 IH100m連覇、アジア選手権出場など足跡残す

2024.09.08

男子短距離・九鬼巧が今季限りで引退 IH100m連覇、アジア選手権出場など足跡残す

9月7日、男子100mの九鬼巧(NTN)が24年シーズンをもって引退することを発表した。 九鬼は1992年生まれの32歳。小学生時代から全国大会に出場し、和歌山・文成中では全中で100m8位入賞を果たしている。 和歌山北 […]

NEWS 順大・澤木啓祐氏が名誉総監督を退任 本人の申し出を受け

2024.09.07

順大・澤木啓祐氏が名誉総監督を退任 本人の申し出を受け

9月6日、順天堂大学スポーツ健康科学部はホームページに「順天堂大学陸上競技部に関する報道について」と題したリリースを公開。同大学陸上部名誉総監督の澤木啓祐氏が退任することが発表された。 この件は、一部報道で同大学陸上部指 […]

NEWS ヤマダホールディングスが10月のプリンセス駅伝欠場を発表

2024.09.06

ヤマダホールディングスが10月のプリンセス駅伝欠場を発表

9月6日、ヤマダホールディングスは10月20日に開催予定の第10回全⽇本実業団対抗⼥⼦駅伝予選会(プリンセス駅伝)を欠場することを発表した。 チームは11月の全⽇本実業団対抗⼥⼦駅伝(クイーンズ駅伝)での上位入賞を目標に […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年9月号 (8月9日発売)

2024年9月号 (8月9日発売)

速報 パリ五輪
大盛況 福岡IH
久保凛 日本新特集!

page top