2025.08.20

日本陸連は8月20日に理事会を開き、来年秋に行われる名古屋アジア大会の日本代表選考要項を発表した。
代表は各種目2名まで。内定条件として、今年9月の東京世界選手権で8位入賞したうちの最上位1名が内定する。また、日本選手権など最重要競技会において優勝した選手で、派遣設定記録を満たした選手も内定条件に含まれる。
そのほか、派遣設定記録を満たしている選手から順に選考される。なお、派遣設定記録は後日発表される。アジア大会は日本オリンピック委員会(JOC)により決定されるため、派遣人数の上限によって選出されない場合もある。
最重要競技会は、来年6月開催予定の第110回日本選手権。10000mは日本グランプリシリーズ(日時など未定)を選考レースとする予定だ。
理事会後に山崎一彦・日本陸連強化委員会強化委員長が取材に応じた。編成方針について「27年北京世界選手権、28年ロス五輪でメダル・入賞を目指していく」とした上で、「世界大会では中国にプレイシングテーブルで勝ったこともありますが、アジアの大会ではナンバー2という位置づけになっているので、アジアのナンバー1を目指したい」と話す。
なお、前回(23年)はアジア選手権、世界選手権、アジア大会と3つの国際大会が同一年にあるというイレギュラーだったため、「戦略的に派遣した」が、今回はアジア大会を重要競技会と位置づける。
東京世界選手権入賞者への内定について、「ぜひ出てもらいたいですし、早く準備してもらいたい。ダイヤモンドリーグなどもあり日本選手権に出ない選手もいる」と定めた理由を説明。派遣設定記録を設けたことについては、「東京世界選手権で開催国枠エントリー設定記録を定めたことにより、記録が向上した種目もある。今回も具体的な記録を定め目指していってほしい」というのが狙いだ。
秋開催のため「できればもう少し直前で決めたい」というのも本音だが、6月時点でエントリーする必要があるため、6月までに選考競技会を終了する。
一方で、JOCの大枠が定まっていないことから「派遣設定記録はもう少し待ってもらいたい」。10000mと混成競技は11月1日から、その他のトラック&フィールド種目は来年1月からを対象期間となる。なお、過去のアジアレベルの大会ではなく、東京世界選手権の開催国枠エントリー設定記録よりは下がる見込みだが「ある程度世界基準で具体的に考えていく」とした。
なお、これらの記録は日本陸連が設定する「参考競技会」(後日発表)での記録を対象にする。「記録を出すのは大事ですが、記録会などではなく、主要競技会で出したものにしたい」とう意図がある。
アジア大会は9月19日から10月4日に行われ、陸上競技は新装される瑞穂公園陸上競技場がメイン会場となる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.08.20
箱根駅伝総合3連覇を狙う青学大陸上競技部が施設野菜メーカー・村上農園とパートナー契約締結
-
2025.08.20
-
2025.08.19
-
2025.08.19
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.08.19
2025.08.16
100mH・福部真子12秒73!!ついに東京世界選手権参加標準を突破/福井ナイトゲームズ
-
2025.07.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.08.20
100mH・今村好花が13秒23の中学新!! 自身の記録を0.05秒更新して2連覇達成/沖縄全中
◇沖縄全中(8月17日~20日/沖縄・沖縄県総合運動公園陸上競技場)3日目 第52回全日本中学校選手権(全中)の女子100mハードルが行われ、今村好花(太宰府東3福岡)が13秒23(±0)の中学新記録を打ち立てて2連覇し […]
2025.08.20
アシックス 東京世界陸上期間中に2つの体験型イベント限定開催 アスリートの世界を体感 新シューズに触れる体験も
アシックスジャパンは8月20日、9月の東京世界選手権期間中に、都内2ヵ所で体験型イベントを限定で開催すると発表した。 世界陸連とオフィシャルパートナー契約を結んでいるアシックス。多くの人に東京世界選手権(9月13日~21 […]
2025.08.20
箱根駅伝総合3連覇を狙う青学大陸上競技部が施設野菜メーカー・村上農園とパートナー契約締結
施設野菜メーカーの株式会社村上農園(広島市)は8月20日、青学大陸上競技部(長距離ブロック)と8月14日にパートナー契約を結んだと発表した。 同社は関連会社も含めて国内13ヵ所に工場を持ち、豆苗やブロッコリースーパースプ […]
2025.08.20
来年の名古屋アジア大会代表選考 東京世界陸上入賞で1名内定「アジアのナンバー1目指す」日本選手権は6月予定
日本陸連は8月20日に理事会を開き、来年秋に行われる名古屋アジア大会の日本代表選考要項を発表した。 代表は各種目2名まで。内定条件として、今年9月の東京世界選手権で8位入賞したうちの最上位1名が内定する。また、日本選手権 […]
2025.08.20
日本選手権競歩の名称変更「日本選手権ハーフマラソン競歩」「日本選手権マラソン競歩」に
日本陸連は8月20日に理事会を開催し、日本選手権競歩の名称を変更することを決めた。 世界陸連が国際大会実施の競歩種目について、2026年から現行の20kmおよび35kmからハーフマラソン(21.095km)、マラソン(4 […]
Latest Issue
最新号

2025年9月号 (8月12日発売)
衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99