HOME 国内、日本代表

2023.07.16

5000m遠藤日向が金メダル!「僕に分がある展開だった」塩尻とのマッチレース制す/アジア選手権
5000m遠藤日向が金メダル!「僕に分がある展開だった」塩尻とのマッチレース制す/アジア選手権

男子5000mでアジア選手権を制した遠藤日向

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)5日目

アジア選手権の5日目がタイ・バンコクで行われ、男子5000mは遠藤日向(住友電工)が大会記録まで0.47秒と迫る13分34秒94で優勝した。

日本選手権の雪辱を果たす激走だった。レースは日本選手権覇者の塩尻和也(富士通)が積極的に牽引し、3000mを8分14秒で通過。次第に先頭争いは塩尻と遠藤に絞られ、4200mを11分32秒で通過したところで遠藤のロングスパートがさく裂する。

広告の下にコンテンツが続きます

ここまで後ろで溜めていた力を解放し、「僕に分がある展開でした」と、一気に塩尻を突き放す。最後は両手で控え目なポーズを挙げてフィニッシュラインを駆け抜けた。

6月の日本選手権では塩尻が4000m通過後にロングスパートを仕掛け、そのまま逃げ切り勝ちを許した。今回は先に仕掛け、ラスト1000mを2分36秒でカバーしてライバル対決を制したかたちだ。

「勝てたのはうれしいですが……」と前置きしつつ、「まだ強さが足りない。スパートするまであまり余裕がなかったですし、もっと圧倒的な力を見せたかった」と、アジア制覇にも辛口評価。

ただし、タイムについては「記録と順位で1200ポイントを目指していたので、そこは良かったです」と、満足している様子だった。

中学時代に全中3000m、高校時代にはインターハイ1500mを制し、世代のトップを走り続けてきた遠藤。自己記録の13分10秒69は日本歴代2位で、日本選手権では昨年まで2連覇。昨年は世界選手権にも出場(予選落ち)した。

世界ユース選手権、世界ジュニア選手権を含め、何度も日の丸を背負ってきた遠藤が目指すは、もちろん世界の舞台。日本選手権後には「パリ五輪へ」と、ケガ明けだったことで世界選手権挑戦には慎重な構えを見せていたが、ワールドランキングでは出場圏内につけている。

アジアの頂点に立った勢いを、さらに加速させていくつもりだ。

◇第25回アジア選手権(7月12日~16日/タイ・バンコク)5日目 アジア選手権の5日目がタイ・バンコクで行われ、男子5000mは遠藤日向(住友電工)が大会記録まで0.47秒と迫る13分34秒94で優勝した。 日本選手権の雪辱を果たす激走だった。レースは日本選手権覇者の塩尻和也(富士通)が積極的に牽引し、3000mを8分14秒で通過。次第に先頭争いは塩尻と遠藤に絞られ、4200mを11分32秒で通過したところで遠藤のロングスパートがさく裂する。 ここまで後ろで溜めていた力を解放し、「僕に分がある展開でした」と、一気に塩尻を突き放す。最後は両手で控え目なポーズを挙げてフィニッシュラインを駆け抜けた。 6月の日本選手権では塩尻が4000m通過後にロングスパートを仕掛け、そのまま逃げ切り勝ちを許した。今回は先に仕掛け、ラスト1000mを2分36秒でカバーしてライバル対決を制したかたちだ。 「勝てたのはうれしいですが……」と前置きしつつ、「まだ強さが足りない。スパートするまであまり余裕がなかったですし、もっと圧倒的な力を見せたかった」と、アジア制覇にも辛口評価。 ただし、タイムについては「記録と順位で1200ポイントを目指していたので、そこは良かったです」と、満足している様子だった。 中学時代に全中3000m、高校時代にはインターハイ1500mを制し、世代のトップを走り続けてきた遠藤。自己記録の13分10秒69は日本歴代2位で、日本選手権では昨年まで2連覇。昨年は世界選手権にも出場(予選落ち)した。 世界ユース選手権、世界ジュニア選手権を含め、何度も日の丸を背負ってきた遠藤が目指すは、もちろん世界の舞台。日本選手権後には「パリ五輪へ」と、ケガ明けだったことで世界選手権挑戦には慎重な構えを見せていたが、ワールドランキングでは出場圏内につけている。 アジアの頂点に立った勢いを、さらに加速させていくつもりだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.02

世界陸上銅メダルの藤井菜々子に那珂川市市民栄誉賞&北九州市民スポーツ大賞

9月の東京世界選手権女子20km競歩で銅メダルを獲得した藤井菜々子(エディオン)が、出身地である福岡県那珂川市の市民栄誉賞、そして高校時代を過ごした北九州市の北九州市民スポーツ大賞を受賞することが決まり、12月2日に両市 […]

NEWS サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」

2025.12.02

サニブラウンがピックルボール初体験!子どもたちと真剣勝負「スポーツの力あらためて感じる」

ピックルボール普及のためのイベントTORAY PICKLEBALL EXPERIENCEが12月2日に東京の有明アーバンスポーツ内のコートで行われ、男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が参加した。 ピック […]

NEWS 東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

2025.12.02

東洋大男子長距離が4社と契約 “昇り龍”を描いた鉄紺の新ユニフォームも発表「頂点目指し力強く上昇」

東洋大は12月2日、陸上競技部男子長距離部門において、セブン銀行(本社:東京都千代田区)、カカクコム(本社:東京都渋谷区)が運営する「求人ボックス」、ECC(本社:大阪市北区)、ビースタニング(本社:東京都渋谷区)が運営 […]

NEWS Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

2025.12.02

Hondaに法大・大島史也、東海大の主力2人が来季加入!「培ってきた走力と探究心を最大限に発揮」

Hondaは12月2日、来年4月1日に入部する選手として、法大の大島史也、東海大の花岡寿哉と兵藤ジュダの3選手を発表した。 大島は千葉・専大松戸高出身。今年は関東インカレ5000mで7位入賞などがある。5000mは13分 […]

NEWS 約137gの超軽量ながら3D形状のカーボンプレート搭載、ミズノのスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」が発売!

2025.12.02

約137gの超軽量ながら3D形状のカーボンプレート搭載、ミズノのスピードレーシングシューズ「HYPERWARP」が発売!

ミズノは12月2日、3D形状のフルレングスカーボンプレートを搭載したスピードランナー向けの新レーシングシューズ「HYPERWARP」シリーズを12月19日に全国のミズノランニング品取扱店で発売することを発表した。 近年の […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top