HOME 国内、世界陸上

2023.06.30

25年東京世界陸上 尾縣貢代表理事 残り2年の準備「東京2020のレガシーを生かして」「不正が起こらない雰囲気を作っていく」
25年東京世界陸上 尾縣貢代表理事 残り2年の準備「東京2020のレガシーを生かして」「不正が起こらない雰囲気を作っていく」

東京世界選手権の大会運営組織・代表理事に就任した尾縣氏

6月30日に都内で2025年世界選手権の大会運営組織の設立の準備に伴う理事会が開かれ、日本陸連会長を務める尾縣貢氏が大会運営組織の代表理事(会長)に就任した。理事会後に報道陣の取材に応えた。

就任にあたり「ようやくここまで来ました。かなり時間がかかったわけですが、しっかり協議しながら準備に当たっていく」と決意を改めて表明。その上で「新しいスポーツ界を作っていくべく、東京世界陸上がモデルとなるように」と語る。

具体的には「準備段階の組織の運営で、どこから見てもクリアで公正」な取り組みを強調。さまざまな点で「しっかりしたルールを作り、手順を踏まえながら外部の目、声を入れながら運営していき、不正が起こらない雰囲気を作りたい」と言い、「一つの広告代理店に頼ることはなく。オープンにしながらお願いしていく」とした。また、「アスリートセンタード、アスリート中心の運営をしていく。その上で、観客のみなさんと一体になれるように。国内のファンを増やすとともに、世界中に陸上の素晴らしさを発信していきたい」という思いを持つ。

昨年7月に東京開催が決まり、約1年後の大会運営組織の設立。「確かに時間はないですが、東京2020のレガシーは競技運営にも残っている。それを生かすことで時間は短縮できます。心配しておりません」と話す。

理事には「アスリートセンタードという精神を反映した人事」として現役選手として男子走高跳の日本記録保持者・戸邉直人(JAL)も選任。「本当に多くの経験をしている。どの国の選手も真剣に、楽しく競技ができるような雰囲気にしたい。意見を出していただきたい」と期待を寄せた。

尾縣氏はこの職の他にも、日本陸連会長、日本オリンピック協会(JOC)専務理事も務めている。「それぞれ立場、やることは違いますが、共通しているのはスポーツの価値を高めること。私は組織の力を高めていくための環境作りの役割を担っている。限られた時間をうまく使いながらすべて全力を尽くす所存です」と決意を述べる。

また、パリ五輪で実施されないことが決まった35km競歩については「開催国としては実施を主張したいが、そのあたりは世界陸連(WA)との話し合いになる」とした。

広告の下にコンテンツが続きます

東京世界選手権は9月13日(土)~21日(日)の9日間、国立競技場を舞台に行われる。

6月30日に都内で2025年世界選手権の大会運営組織の設立の準備に伴う理事会が開かれ、日本陸連会長を務める尾縣貢氏が大会運営組織の代表理事(会長)に就任した。理事会後に報道陣の取材に応えた。 就任にあたり「ようやくここまで来ました。かなり時間がかかったわけですが、しっかり協議しながら準備に当たっていく」と決意を改めて表明。その上で「新しいスポーツ界を作っていくべく、東京世界陸上がモデルとなるように」と語る。 具体的には「準備段階の組織の運営で、どこから見てもクリアで公正」な取り組みを強調。さまざまな点で「しっかりしたルールを作り、手順を踏まえながら外部の目、声を入れながら運営していき、不正が起こらない雰囲気を作りたい」と言い、「一つの広告代理店に頼ることはなく。オープンにしながらお願いしていく」とした。また、「アスリートセンタード、アスリート中心の運営をしていく。その上で、観客のみなさんと一体になれるように。国内のファンを増やすとともに、世界中に陸上の素晴らしさを発信していきたい」という思いを持つ。 昨年7月に東京開催が決まり、約1年後の大会運営組織の設立。「確かに時間はないですが、東京2020のレガシーは競技運営にも残っている。それを生かすことで時間は短縮できます。心配しておりません」と話す。 理事には「アスリートセンタードという精神を反映した人事」として現役選手として男子走高跳の日本記録保持者・戸邉直人(JAL)も選任。「本当に多くの経験をしている。どの国の選手も真剣に、楽しく競技ができるような雰囲気にしたい。意見を出していただきたい」と期待を寄せた。 尾縣氏はこの職の他にも、日本陸連会長、日本オリンピック協会(JOC)専務理事も務めている。「それぞれ立場、やることは違いますが、共通しているのはスポーツの価値を高めること。私は組織の力を高めていくための環境作りの役割を担っている。限られた時間をうまく使いながらすべて全力を尽くす所存です」と決意を述べる。 また、パリ五輪で実施されないことが決まった35km競歩については「開催国としては実施を主張したいが、そのあたりは世界陸連(WA)との話し合いになる」とした。 東京世界選手権は9月13日(土)~21日(日)の9日間、国立競技場を舞台に行われる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.12.13

ケガから復帰の駒大・佐藤圭汰「インパクトのある走りをしたい」青学大・太田に闘志燃やす 伊藤、山川との3年生トリオが充実

第101回箱根駅伝に出場する駒大がオンラインで記者会見を開き、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、選手が登壇、報道陣の取材に応じた。 前回、3区区間2位の力走を見せたものの、青学大・太田蒼生(4年)との競り合いに敗れた佐藤圭 […]

NEWS 箱根駅伝V奪還狙う駒大 藤田敦史監督「100回大会の悔しさ晴らしたい」選手層に課題も手応えあり

2024.12.13

箱根駅伝V奪還狙う駒大 藤田敦史監督「100回大会の悔しさ晴らしたい」選手層に課題も手応えあり

第101回箱根駅伝に出場する駒大がオンラインで記者会見を開き、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、選手が登壇、報道陣の取材に応じた。 藤田監督は「前回は出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した状態で迎え、青山学院に負けて準優勝でした […]

NEWS 國學院大エースの平林清澄「どの区間でもエースとしての走りをする」最後の箱根駅伝「監督を大号泣させたい」

2024.12.13

國學院大エースの平林清澄「どの区間でもエースとしての走りをする」最後の箱根駅伝「監督を大号泣させたい」

第101回箱根駅伝に出場する國學院大が12月13日、東京の渋谷キャンパスで壮行会が開かれ、前田康弘監督と選手たちが登壇。壮行会後に主将の平林清澄(4年)が報道陣の合同取材に応じた。 2冠を獲得しているだけに、壮行会にはフ […]

NEWS 國學院大・前田康弘監督 箱根駅伝初制覇へ「復路で仕留めにいく」自身も駒大初Vの主将「平林にも…」

2024.12.13

國學院大・前田康弘監督 箱根駅伝初制覇へ「復路で仕留めにいく」自身も駒大初Vの主将「平林にも…」

第101回箱根駅伝に出場する國學院大が12月13日、東京の渋谷キャンパスで壮行会が開かれ、前田康弘監督と選手たちが登壇。壮行会後に前田監督が報道陣の合同取材に応じた。 前田監督は壮行会を振り返り、「すごい人数でビックリし […]

NEWS 箱根駅伝初V狙う國學院大が壮行会 前田康弘監督「チーム力、団結力がある」

2024.12.13

箱根駅伝初V狙う國學院大が壮行会 前田康弘監督「チーム力、団結力がある」

第101回箱根駅伝に出場する國學院大が12月13日、東京の渋谷キャンパスで壮行会が開かれ、前田康弘監督と選手たちが登壇した。 出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した國學院大。多くのファン・学生が壮行会を見守り、その注目度の高さ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top