2019.10.15

U20/U18日本選手権が行われるエディオンスタジアム広島。愛称は広島ビッグアーチ
第35回U20/第13回U18日本選手権が10月18日~20日の3日間、広島市のエディオンスタジアム広島で行われる。昨年までの愛知(パロマ瑞穂スタジアム)から会場が移って行われるが、今年も有力選手が多数エントリーしている。カテゴリー別(U20とU18)で2回に分けて見どころを紹介!
●公式サイト
●動画配信1日目(18日) 動画配信2日目(19日) 動画配信3日目(20日)
●競技日程(PDF)
●エントリーリスト
U20男子(PDF) U20女子(PDF)
【U20男子】
跳躍種目で好記録の予感
クレイは400mに参戦

日本インカレで男子三段跳のU20日本記録を42年ぶり更新した伊藤陸
100mは関東インカレ1部8位の三浦励央奈(早大)ら大学生や、茨城国体少年A2位の中村彰太(浜松工高3静岡)あたりが軸か。沖縄インターハイ100m・200m2冠の鵜澤飛羽(築館高2宮城)は9月下旬に故障した影響で出場は微妙なところ。国体少年A優勝の池田成諒(島原高3長崎)はエントリーしていない。
200mは三浦に加え、高木悠圭(中大)や安田圭吾(大東大)ら学生勢がリードしそうだ。
400mは藤好駿太(修猷館高3福岡)や富田大智(中京大中京高3愛知)といった今季46秒台をマークした高校生と、昨年のインターハイ王者で今年の日本インカレ8位の森周志(中大)が対決。さらに、800m高校記録保持者のクレイ・アーロン竜波(相洋高3神奈川)が参戦する。
U20規格で行われる110mハードルにはインターハイと国体少年共通2冠の村竹ラシッド(松戸国際高3千葉)と、昨年の福井国体で高校最高(13秒31)をマークした多和田旭(大垣商高・岐阜/現・立命大)がエントリー。400mハードルではインターハイ2連覇の出口晴翔(東福岡高3)が高校生2人目の49秒台に挑む。
跳躍種目では、日本インカレ三段跳でU20日本記録を42年ぶりに塗り替える16m34をマークした伊藤陸(近大高専)に注目。記録の再更新とともに走幅跳との2冠もあり得る。
走高跳ではインターハイと国体少年共通を制した江頭亮(大塚高3大阪)がエントリー。茨城国体では悪条件の中、自己タイの2m18を跳んでいる。昨年のU18王者で2m17の記録を持つ坂井宏和(東海大仰星高3大阪)も故障から復調して出場する見込みだ。
投てきでは昨年、高校のトップに君臨した砲丸投の稻福颯(中京大)、円盤投の山下航生(九州共立大)の〝市岐阜商高コンビ〟が自己記録では有利に立つが、砲丸投では一般用で15m82を放っている松田貫汰(筑波大)、円盤投では藤原孝史朗(沖縄カトリック高3)や三田穂貴(四国大)に勢いがある。
ハンマー投では高校記録(68m33)にあと69cmと迫るインターハイ王者・執行大地(市尼崎高3兵庫)と、国体少年A優勝の坂耀介(花園高3京都)が記録をどこまで伸ばすか。
【U20女子】
100mに御家瀬が登場するか
400mでは髙島が52秒台に挑戦

ドーハ世界選手権代表男女混合4×400mRでアンカーを務めた髙島咲季(写真は沖縄インターハイ)
100mは注目の御家瀬緑(恵庭北高3北海道)が出場するか。エントリーしていた茨城国体を直前に回避しており、欠場となると混戦の予感。国体少年A2位の景山咲穗(市船橋高3千葉)らにチャンスが出てくる。景山は200mと合わせて2冠の可能性もある。
400mではインターハイ女王で、ドーハ世界選手権男女混合4×400mリレーに出場した髙島咲季(相洋高3神奈川)が高校生3人目の52秒台を目指す。
800mには上田万葵(舟入高3広島)が出場。地元に優勝をもたらすことができるか。
100mハードルは、昨年高校記録(13秒34)を打ち立てた小林歩未(筑波大)と芝田愛花(環太平洋大)の学生勢が有利。400mハードルはインターハイ制覇した津川瑠衣(八王子高3東京)、田和りな(東大阪大敬愛高3)ら高校生が57秒台に突入するかに注目だ。
走幅跳は2年前のU18日本選手権、昨年のU20日本選手権を制している高良彩花(筑波大)が3年連続優勝に挑戦。三段跳ではインターハイ女王の小寺波音(安城学園高3愛知)や、昨年の高校記録をマークした河添千秋(日女体大)が出場する見込みだ。
この2種目には、国体で跳躍2冠(少年A走幅跳/少年共通三段跳)の中津川亜月(浜松市立高3静岡)もエントリーしており、国体に続く2種目優勝に挑む。
砲丸投では昨年のインターハイ女王で、今季U20日本歴代2位の15m83を放った大野史佳(埼玉大)が出場予定。U20日本記録の16m24に迫れるか。
円盤投には、大学入学直前の今年3月に54m00の特大高校新を放った齋藤真希(東女体大)が名を連ねている。室伏由佳(中京大)が1996年にマークしたU20日本記録&大会記録の54m12を23年ぶりに更新するかもしれない。
ハンマー投では、U20日本記録(60m49)保持者の渡邉ももこ(筑波大)がどこまで記録を伸ばすか。また、インターハイで高校歴代2位の56m79を放った奥村梨里佳(添上高3奈良)は、あと5cmと迫った高校記録(56m84)の更新も目前。さらには、インターハイ2位の勝冶玲海(安芸高3広島)が地元優勝を虎視眈々と狙っている。
U20/U18日本選手権が行われるエディオンスタジアム広島。愛称は広島ビッグアーチ
第35回U20/第13回U18日本選手権が10月18日~20日の3日間、広島市のエディオンスタジアム広島で行われる。昨年までの愛知(パロマ瑞穂スタジアム)から会場が移って行われるが、今年も有力選手が多数エントリーしている。カテゴリー別(U20とU18)で2回に分けて見どころを紹介!
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U20男子(PDF) U20女子(PDF)
【U20男子】
跳躍種目で好記録の予感
クレイは400mに参戦
日本インカレで男子三段跳のU20日本記録を42年ぶり更新した伊藤陸
100mは関東インカレ1部8位の三浦励央奈(早大)ら大学生や、茨城国体少年A2位の中村彰太(浜松工高3静岡)あたりが軸か。沖縄インターハイ100m・200m2冠の鵜澤飛羽(築館高2宮城)は9月下旬に故障した影響で出場は微妙なところ。国体少年A優勝の池田成諒(島原高3長崎)はエントリーしていない。
200mは三浦に加え、高木悠圭(中大)や安田圭吾(大東大)ら学生勢がリードしそうだ。
400mは藤好駿太(修猷館高3福岡)や富田大智(中京大中京高3愛知)といった今季46秒台をマークした高校生と、昨年のインターハイ王者で今年の日本インカレ8位の森周志(中大)が対決。さらに、800m高校記録保持者のクレイ・アーロン竜波(相洋高3神奈川)が参戦する。
U20規格で行われる110mハードルにはインターハイと国体少年共通2冠の村竹ラシッド(松戸国際高3千葉)と、昨年の福井国体で高校最高(13秒31)をマークした多和田旭(大垣商高・岐阜/現・立命大)がエントリー。400mハードルではインターハイ2連覇の出口晴翔(東福岡高3)が高校生2人目の49秒台に挑む。
跳躍種目では、日本インカレ三段跳でU20日本記録を42年ぶりに塗り替える16m34をマークした伊藤陸(近大高専)に注目。記録の再更新とともに走幅跳との2冠もあり得る。
走高跳ではインターハイと国体少年共通を制した江頭亮(大塚高3大阪)がエントリー。茨城国体では悪条件の中、自己タイの2m18を跳んでいる。昨年のU18王者で2m17の記録を持つ坂井宏和(東海大仰星高3大阪)も故障から復調して出場する見込みだ。
投てきでは昨年、高校のトップに君臨した砲丸投の稻福颯(中京大)、円盤投の山下航生(九州共立大)の〝市岐阜商高コンビ〟が自己記録では有利に立つが、砲丸投では一般用で15m82を放っている松田貫汰(筑波大)、円盤投では藤原孝史朗(沖縄カトリック高3)や三田穂貴(四国大)に勢いがある。
ハンマー投では高校記録(68m33)にあと69cmと迫るインターハイ王者・執行大地(市尼崎高3兵庫)と、国体少年A優勝の坂耀介(花園高3京都)が記録をどこまで伸ばすか。
【U20女子】
100mに御家瀬が登場するか
400mでは髙島が52秒台に挑戦
ドーハ世界選手権代表男女混合4×400mRでアンカーを務めた髙島咲季(写真は沖縄インターハイ)
100mは注目の御家瀬緑(恵庭北高3北海道)が出場するか。エントリーしていた茨城国体を直前に回避しており、欠場となると混戦の予感。国体少年A2位の景山咲穗(市船橋高3千葉)らにチャンスが出てくる。景山は200mと合わせて2冠の可能性もある。
400mではインターハイ女王で、ドーハ世界選手権男女混合4×400mリレーに出場した髙島咲季(相洋高3神奈川)が高校生3人目の52秒台を目指す。
800mには上田万葵(舟入高3広島)が出場。地元に優勝をもたらすことができるか。
100mハードルは、昨年高校記録(13秒34)を打ち立てた小林歩未(筑波大)と芝田愛花(環太平洋大)の学生勢が有利。400mハードルはインターハイ制覇した津川瑠衣(八王子高3東京)、田和りな(東大阪大敬愛高3)ら高校生が57秒台に突入するかに注目だ。
走幅跳は2年前のU18日本選手権、昨年のU20日本選手権を制している高良彩花(筑波大)が3年連続優勝に挑戦。三段跳ではインターハイ女王の小寺波音(安城学園高3愛知)や、昨年の高校記録をマークした河添千秋(日女体大)が出場する見込みだ。
この2種目には、国体で跳躍2冠(少年A走幅跳/少年共通三段跳)の中津川亜月(浜松市立高3静岡)もエントリーしており、国体に続く2種目優勝に挑む。
砲丸投では昨年のインターハイ女王で、今季U20日本歴代2位の15m83を放った大野史佳(埼玉大)が出場予定。U20日本記録の16m24に迫れるか。
円盤投には、大学入学直前の今年3月に54m00の特大高校新を放った齋藤真希(東女体大)が名を連ねている。室伏由佳(中京大)が1996年にマークしたU20日本記録&大会記録の54m12を23年ぶりに更新するかもしれない。
ハンマー投では、U20日本記録(60m49)保持者の渡邉ももこ(筑波大)がどこまで記録を伸ばすか。また、インターハイで高校歴代2位の56m79を放った奥村梨里佳(添上高3奈良)は、あと5cmと迫った高校記録(56m84)の更新も目前。さらには、インターハイ2位の勝冶玲海(安芸高3広島)が地元優勝を虎視眈々と狙っている。 RECOMMENDED おすすめの記事
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