日本陸連は5月16日、今週末のセイコーゴールデングランプリ(国立競技場)に出場する男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、アンドレ・ドグラス(カナダ)、ジェローム・ブレーク(同)の3選手を招いて都内の小学校を訪問した。
2021年東京五輪の男子200mで金メダルを獲得したドグラス。その時以来、4年ぶりの来日となる。前日には渋谷を訪れたり、鉄板焼きで伊勢エビやステーキを堪能したといい「日本の食文化に触れられました。楽しい思い出になりました」と語る。
この日は都内の小学校を訪問し、全校児童(306名)へのトークセッションのあと、4・5年生を対象とした陸上教室と、約1時間半にわたって交流。トークコーナーでは「ナルトや遊戯王など、日本のアニメ、文化が大好き」と語り、ルーティンについて児童から聞かれると「5日間は練習をして、そのうち3日間はウエイトトレーニング。家に帰れば2人の子どもがと一緒に過ごしています。学校の準備や宿題を手伝っていますよ」と明かす。
陸上教室では自ら身体を動かしてドリルを実践。笑顔を見せる児童を見て「Next generation is future(子どもたちは未来)」と笑みをたたえる。児童の10mシャトルリレーでは率先して応援していた。
小学校訪問を終え、「カナダではしたことがありましたが、先日の中国(ダイヤモンドリーグ)や今回など、海外の子どもたちと触れ合うのは素敵なこと。インスピレーションを感じてくれたらうれしい」と語る。
今回も一緒に訪問し、以前は同じクラブで練習をともにしていたこともあるサニブラウンに対して「“サニ”と呼んでいるんだけど、彼はいろいろな苦難を乗り越えてきた。以前はケガも多かったが、毎年上達して、9秒台も複数回出している」と評価する。
200mで出場する週末のセイコーゴールデングランプリ、そして9月の東京世界選手権に向けて「まだ長いシーズンが始まったばかり。世界選手権にピークを持ってきたい。そうは言っても、日曜日も良い走りをしたいです。調子は悪くないと思っています。世界選手権では必ず決勝に行ってメダルを取りたい」とし、「世界選手権の後は日本に戻ってきて、ディズニーランドなどで家族サービスしたい」と笑った。
このイベントは日本陸連が昨年度から取り組んでいる「走る・跳ぶ・投げる・歩く」といった陸上の基本動作を軸とし、「陸上でスポーツ界、ニッポンを変えていく」をコンセプトとしたプロジェクト「RIKUJO JAPAN」の一環として行われた。
【動画】東京五輪200m金のドグラスが小学生にドリルの指導!
東京五輪200m金メダリストのアンドレ・ドグラス🇨🇦
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) May 16, 2025
ドリルをしたり、一緒にリレーではしゃいだり!ナイスガイ!
「Next generation is future」
(子どもたちは未来だ) pic.twitter.com/wbifKPKpCW
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