HOME 高校

2025.05.15

NEWS
伊奈総合女子両リレー優勝 渡邊紗莱が棒高跳3m95の県高校新 男子対校は川口市立6年ぶりV/IH埼玉県大会
伊奈総合女子両リレー優勝 渡邊紗莱が棒高跳3m95の県高校新 男子対校は川口市立6年ぶりV/IH埼玉県大会

女子4×100mRを制した伊奈総合

広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げている。埼玉県大会は5月12日~15日の4日間、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われ、各種目で好記録が生まれた。

女子短距離とリレーでは伊奈総合勢が存在感を示した。

13日の100mは昨年のU18大会覇者・田中里歩(3年)が、ただ1人11秒台の11秒88(―1.5)をマークして2連覇。遠山あん(2年)と新井美心(3年)がそれぞれ3位と6位を占めた。田中は「10日前に右足の中足骨を捻挫してしまい、調整もせずに今日、久しぶりに全力で走った感じです。予選前は少し不安がありましたが、決勝は向かい風の中でこのタイムが出たので、すごく自信になりました」と笑顔を見せた。

昨年のインターハイで2位に入っている4×100mリレーは、故障明けの田中を大事を取って温存。池田栞子、高橋希心(ともに3年)、遠山、新井のオーダーで臨み、46秒63で快勝した。昨年からアンカーを務める新井は、「いつもみんなが1番で来てくれるので、焦らずに自分の走りに集中できました」と語り、今後に向けては「チーム記録(45秒77)を更新して、北関東大会とインターハイでも優勝したいです」と力を込めた。

高橋が24秒44(-0.3)で制した14日の200mは、田中、新井とともに表彰台を独占。最終日の4×400mリレーも3分46秒04の大会新記録で3連覇を遂げ、アンカーの高橋は3冠に輝いた。

女子フィールドでは、棒高跳の渡邊紗莱(大宮東3)が、4月に自身が打ちたてた県高校記録を3cm上回る3m95を跳んで3連覇。4m02は惜しくもクリアならなかったものの、今季の目標に掲げたインターハイ優勝への確かな手応えをつかんだ。

広告の下にコンテンツが続きます

投てき種目では西武台の3年生が強さを見せつけた。円盤投は最終6回目に45m00をマークした昨年インターハイ4位の益井莉桜が逆転で優勝。近田ココが44m20で2位、舘美彩絆が39m61で3位続き、表彰台を独占した。ハンマー投は舘明日香が初の50m超えとなる50m36で劇的な逆転V。2位の米川佳里奈は砲丸投で初の14m超えとなる14m12をプットし、2連覇を果たした。やり投では、須永莉子(桶川3)が11年ぶりの大会新記録となる48m66で優勝している。

男子は100mを10秒77(-3.1)で制した佐藤快衛(西武文理2)が翌日の200mも21秒40(-1.2)で優勝し、スプリント2冠を達成。400mハードルの加藤颯太(草加西3)は2秒近く自己記録を更新する52秒33の好タイムで初優勝を飾った。

4×100mリレーで昨年のインターハイ経験者が3人残る立教新座は、ただ1チーム41秒切りとなる40秒75で3連覇。走高跳で4月に2m06を跳んでいる桑名樹(本庄一2)は2m05を跳んで初の北関東大会行きを決めた。

学校対抗の男子は、4連覇中だった埼玉栄に23点差をつけた川口市立が79点で6年ぶりの総合優勝。3000m障害と三段跳をそれぞれ制した吉田惺和(2年)や三角宙(3年)らの活躍が光った。

女子は107.5点を獲得した埼玉栄が2連覇。3000mでワン・ツーを飾った福山若奈(3年)と菅原雛星(2年)など、トラック種目を中心に得点を積み上げた。

北関東大会は6月13日から4日間、栃木・カンセキスタジアムとちぎで行われる。

文/小野哲史

広島インターハイ(7月25日~29日)に向けた都府県大会が5月上旬から各地で行われ、高校生たちが熱い戦いを繰り広げている。埼玉県大会は5月12日~15日の4日間、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われ、各種目で好記録が生まれた。 女子短距離とリレーでは伊奈総合勢が存在感を示した。 13日の100mは昨年のU18大会覇者・田中里歩(3年)が、ただ1人11秒台の11秒88(―1.5)をマークして2連覇。遠山あん(2年)と新井美心(3年)がそれぞれ3位と6位を占めた。田中は「10日前に右足の中足骨を捻挫してしまい、調整もせずに今日、久しぶりに全力で走った感じです。予選前は少し不安がありましたが、決勝は向かい風の中でこのタイムが出たので、すごく自信になりました」と笑顔を見せた。 昨年のインターハイで2位に入っている4×100mリレーは、故障明けの田中を大事を取って温存。池田栞子、高橋希心(ともに3年)、遠山、新井のオーダーで臨み、46秒63で快勝した。昨年からアンカーを務める新井は、「いつもみんなが1番で来てくれるので、焦らずに自分の走りに集中できました」と語り、今後に向けては「チーム記録(45秒77)を更新して、北関東大会とインターハイでも優勝したいです」と力を込めた。 高橋が24秒44(-0.3)で制した14日の200mは、田中、新井とともに表彰台を独占。最終日の4×400mリレーも3分46秒04の大会新記録で3連覇を遂げ、アンカーの高橋は3冠に輝いた。 女子フィールドでは、棒高跳の渡邊紗莱(大宮東3)が、4月に自身が打ちたてた県高校記録を3cm上回る3m95を跳んで3連覇。4m02は惜しくもクリアならなかったものの、今季の目標に掲げたインターハイ優勝への確かな手応えをつかんだ。 投てき種目では西武台の3年生が強さを見せつけた。円盤投は最終6回目に45m00をマークした昨年インターハイ4位の益井莉桜が逆転で優勝。近田ココが44m20で2位、舘美彩絆が39m61で3位続き、表彰台を独占した。ハンマー投は舘明日香が初の50m超えとなる50m36で劇的な逆転V。2位の米川佳里奈は砲丸投で初の14m超えとなる14m12をプットし、2連覇を果たした。やり投では、須永莉子(桶川3)が11年ぶりの大会新記録となる48m66で優勝している。 男子は100mを10秒77(-3.1)で制した佐藤快衛(西武文理2)が翌日の200mも21秒40(-1.2)で優勝し、スプリント2冠を達成。400mハードルの加藤颯太(草加西3)は2秒近く自己記録を更新する52秒33の好タイムで初優勝を飾った。 4×100mリレーで昨年のインターハイ経験者が3人残る立教新座は、ただ1チーム41秒切りとなる40秒75で3連覇。走高跳で4月に2m06を跳んでいる桑名樹(本庄一2)は2m05を跳んで初の北関東大会行きを決めた。 学校対抗の男子は、4連覇中だった埼玉栄に23点差をつけた川口市立が79点で6年ぶりの総合優勝。3000m障害と三段跳をそれぞれ制した吉田惺和(2年)や三角宙(3年)らの活躍が光った。 女子は107.5点を獲得した埼玉栄が2連覇。3000mでワン・ツーを飾った福山若奈(3年)と菅原雛星(2年)など、トラック種目を中心に得点を積み上げた。 北関東大会は6月13日から4日間、栃木・カンセキスタジアムとちぎで行われる。 文/小野哲史

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

NEWS 2025富士山女子駅伝出場チーム

2025.05.15

2025富士山女子駅伝出場チーム

■2025全日本大学女子選抜駅伝競走 12月30日 富士山本宮浅間大社前~富士総合運動公園競技場  7区間43.4km 大会公式サイト

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年6月号 (5月14日発売)

2025年6月号 (5月14日発売)

Road to TOKYO
Diamond League JAPANの挑戦
村竹ラシッド、三浦龍司が初戦で世界陸上内定

Road to EKIDEN Season 25-26
学生長距離最新戦力分析

page top