◇第104回関東インカレ(5月8~11日/神奈川・相模原ギオンスタジアム)2日目
学校対抗の第104回関東インカレの2日目が行われ、男子1部100m決勝は栁田大輝(東洋大)が2年ぶり3度目の優勝を飾った。
グングンと加速する日本スプリント界の若きホープに向けたスタンドのどよめきは、フィニッシュが近づくにつれて波のように大きくなっていく。相模原の強い追い風に背中を押され、力強くフィニッシュ。記録は『9秒95』。山縣亮太(セイコー)が21年に出した日本記録と並んだ。
雄叫びを上げ、両手で力強くガッツポーズ。惜しくも追い風4.5mの参考記録となり、「追参かぁ~」と苦笑い。それでも、昨年の日本学生個人選手権で9秒97(+3.5)を出していたのに続いて、自身2度目の9秒台。追い風参考では、桐生祥秀の9秒87(+3.3)、多田修平の9秒94(+4.5)、そして山縣の日本記録に並び、日本史上で3番目タイの快記録だった。
直前に行われた男子2部で同学年の守祐陽(大東大)が9秒97(+3.7)を出しており「盛り上がっているな。負けられない」。刺激が入った。
レースは「あんまり覚えていない」。それが集中力が高かった証でもある。後輩の大石凌功が「スタートしてすぐに2mくらい前にいた」というほど、スタートから一気に抜け出すと、力走で追いかけた関口裕太(早大、10秒02)を抑えた。
「追い風参考でも去年の9秒97を超えられたので良かった」と笑顔。決勝に向けて「勝つだろうという感じで見られているのは感じていた」とプレッシャーは確かにあった。それでも「関東インカレの前日練習からスタートも良い感触があった。100mの決勝でどれだけ出し切れるかだと思っていました」とさすがの勝負強さを見せつけた。
昨年は優勝候補として臨んだ日本選手権で3位。個人でのパリ五輪代表を逃し、涙を流した。厳しい冬季練習も「たまにですが、それを思い出して、東京世界選手権こそは、という思いでやってきました」。
昨年は感覚が噛み合わず、持ち味の走りが影を潜めたが、「今年は本当に良い感じにこられています」。自信を持って最後の関東インカレに臨んでいた。
日本記録にピタリと並び、「まだ最後はスピードに負ける感じもありましたが、後半までしっかり走れました。風がそこまで強くなくても出せると思います。次は公認で出したい」。
勢いをつけて翌週に控えるセイコーゴールデングランプリ、そして5月末のアジア選手権へ。「日本選手権で一番調子が合うようにしたい」。東京世界選手権の参加標準記録(10秒00)を切る準備が整った。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.07.19
編集部コラム「3大会連続3回目」
2026.07.19
【男子300mH】後藤大樹(洛南高2京都)35秒29=高校歴代2位
2026.07.19
佐藤風雅が100mと200mでともに自己新! 約2時間の間に1日2レース
-
2026.07.19
-
2026.07.19
-
2026.07.19
-
2026.07.18
2026.07.18
中学1年・目野惺大が100m10秒96! 中1初の10秒台到達!
-
2026.07.17
Latest articles 最新の記事
2026.07.19
編集部コラム「3大会連続3回目」
攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]
2026.07.19
【男子300mH】後藤大樹(洛南高2京都)35秒29=高校歴代2位
京都府高校記録会は7月19日、京都市のたけびしスタジアム京都で行われ、男子300mハードルで後藤大樹(洛南高2京都)が高校歴代2位、日本歴代4位の35秒29をマークした。 後藤は400mハードルで48秒09のU20日本記 […]
2026.07.19
佐藤風雅が100mと200mでともに自己新! 約2時間の間に1日2レース
国民スポーツ大会栃木県予選会第2日は7月19日、栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで行われ、400mを本職とする佐藤風雅(ミズノ)が100mと200mでともに自己新記録をマークした。 11時55分スタートの100m […]
2026.07.19
クレイ・アーロン竜波が800m2位 やり投・清川裕哉は2位 男子5000mに鈴木芽吹ら出場/WAコンチネンタルツアー
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズの「ナイトオブアスレチックス」は7月18日、ベルギーのヒュースデン=ゾルダーで行われ、男子800mでクレイ・アーロン竜波が1分45秒11で2位に入った。 男子5000mA組で […]
2026.07.19
カーが1マイル3分42秒66の世界新記録! ワルホルムは10年連続優勝/DLロンドン
ダイヤモンドリーグ(DL)第11戦のノヴナ・ロンドン陸上大会は7月18日、英国・ロンドンで開催され、男子1マイルでは、ブダペスト世界選手権1500m金メダリストのJ.カー(英国)が3分42秒66の世界新記録で優勝した。 […]
Latest Issue
最新号
2026年8月号 (7月14日発売)
別冊付録 IH観戦ガイド
アジア大会代表一覧