2024.01.25
女子やり投世界王者でパリ五輪代表に内定している北口榛花(JAL)が、拠点とするチェコ・ドマジュリツェで練習を公開し、練習後にディヴィッド・セケラック・コーチが取材に応じた。
昨年、北口はブダペスト世界選手権で金メダルを獲得し、ダイヤモンドリーグ・ファイナルでも年間王者に輝いた。それに浮かれることなく、「もっと努力したいと日本からメッセージが来ましたし、モチベーションがさらに上がった」と感心する。
2018年度終わりから北口を指導するセケラック・コーチ。指導者不在だった2018年秋に、フィンランドで行われたやり投カンファレンスで知り合い、北口が帰国後にSNSを通じて指導を依頼した。
北口についてセケラック・コーチは「性格も明るいですし、競技に対してプロフェッショナル」だと言い、競技面においても「バドミントンやスイミングをしていたことで上半身が柔軟で、よりやりを引くことができる」と評価する。
現状は「スピードとパワーを上げること一番重要。そして、ケガなく過ごすこと」とセケラック・コーチ。彼もまた、自ら考案した器具を駆使するなど、指導の進化に余念がない。「ハルカのお陰でここまでやってきて、いろいろなところに行ける。コーチとしての技術も成長したと思います」と感謝している。
街の印刷会社の社長をしながら選手数名を指導。練習中もひっきりなしに仕事の電話へ応対しながら、クラブの選手が「一人ひとり細かく見てくれる」と話すように選手たちと向き合う。
パリ五輪に向けては、日本のメディアに向けて「もう少しソフトに見守ってほしい」と笑みを浮かべつつ、「メダルを狙っている。あまり(世界一と)言うとプレッシャーになるから言わないようにしていますが、ブダペストのように感動できれば」と期待を込めた。
「今年は69mあたりまで行きたい」とし、将来的にはチェコの偉大な世界記録(72m28)保持者バルボア・シュポターコヴァを超える可能性について「いずれそうなっていくでしょう」と目を細めた。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.31
那覇西が2区で逆転して2年連続の都大路へ 男子は北山が首位譲らず7連覇!/沖縄県高校駅伝
-
2025.10.31
-
2025.10.31
-
2025.10.26
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.01
17度目V狙う駒大・藤田敦史監督「チームの絆が非常に強くなった」 7区・佐藤圭汰は「自信を持って配置」/全日本大学駅伝
◇第57回全日本大学駅伝(11月2日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km) 駅伝の学生ナンバーワンを決める全日本大学駅伝の前日会見が開かれ、國學院大、駒大、青学大、國學院大、創価大、早大の5校の指揮官が […]
2025.11.01
連覇狙う國學院大・前田康弘監督「前半から主導権を握るレースを」 キーマン・野中恒亨で「攻撃に転じる」/全日本大学駅伝
◇第57回全日本大学駅伝(11月2日/愛知・熱田神宮~三重・伊勢神宮:8区間106.8km) 駅伝の学生ナンバーワンを決める全日本大学駅伝の前日会見が開かれ、國學院大、駒大、青学大、國學院大、創価大、早大の5校の指揮官が […]
2025.10.31
編集部コラム「2025年に生まれた新記録」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.10.31
北口榛花、サニブラウンに続いて世界へ羽ばたけ!第12期ダイヤモンドアスリートの募集がスタート
日本陸連は第12期ダイヤモンドアスリートおよびダイヤモンドアスリートNextageの募集を開始した。 2014年にスタートした日本陸連の「ダイヤモンドアスリート」は、「は陸上競技を通じて豊かな人間性を持つ国際人となり、今 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望