女子やり投世界王者の北口榛花(JAL)が拠点とするチェコ・ドマジュリツェで練習を公開した。
2018年度終わりからチェコへ渡った北口。首都プラハから電車で2時間半ほど南西にあるドイツとの国境にほど近いドマジュリツェは人口約11,000人で、歴史を感じさせる街並みが今も残る。そこで、ディヴィッド・セケラック・コーチのもと、チームメイトたちと汗を流す。
昨年、ブダペスト世界選手権で女子投てき初の金メダル、ダイヤモンドリーグ・ファイナル日本人初の優勝など、快挙を連発。年末は紅白歌合戦のゲスト審査員を務めるなど大忙しだったが、「普段からできることではないので楽しかったです」と振り返る。
年明け早々にチェコに渡り、2週間と少しが経った。「最初は時差ボケもありましたが、練習は順調にこなせています」。この日は、冬季練習3、4回目のウエイトトレーニングで「少しずつ回数を減らして重さを上げていく段階に入っています」と言う。
それ以外のメニューは前年とほぼ変わらず。山道を走るなど「まだ体力作り」と土台アップを図る。チェコに来てセケラックコーチの指導を直接受けられることで、「その場で判断して、すぐにフィードバックをもらえますし、自分の感覚も逐一言えます」。
走力面などでも前年の同時期よりも数値も上がっているようで、「順調にパワーアップできています」と充実感を漂わせる。
パリ五輪イヤーがスタート。すでに代表を決めているため、「記録(参加標準記録)にこだわらず準備ができますし、選考も気にすることなく自分に集中できる」と語る。
世界女王として臨むオリンピック。「金メダルを取れたらいいなと思いますが、言うほど簡単ではないので、しっかり準備してパリでいいパフォーマンスができるように過ごしていきたいです」と今季の意気込みを語った。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
Latest articles 最新の記事
2025.06.20
【世界陸上プレイバック】―07年大阪―16年ぶりの日本開催! ゲイが男子スプリント3冠 マラソン・土佐礼子が3大会ぶり銅
今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]
2025.06.20
日本選手権の競技日程が発表!男子100mは2日目18時30分号砲、女子やり投は初日18時45分から
日本陸連は6月20日、第109回日本選手権(7月4日から6日/国立競技場)の競技日程を発表した。 実施日についてはすでに発表されていたが、競技開始時間も正式に決定。2日目の女子ハンマー投が11時30分にスタートするが、そ […]
2025.06.20
日本選手権に北口榛花、サニブラウン、田中希実ら登録!帰化のフロレスが初出場へ 村竹、三浦は未登録
日本陸連は、第109回日本選手権の6月20日時点での暫定エントリーリストを発表した。 女子やり投でパリ五輪金メダリストの北口榛花(JAL)も登録。北口はすでに今年9月の東京世界選手権代表に内定している。 広告の下にコンテ […]
2025.06.20
800m・木田美緒莉が2分06秒45!33年ぶり道高校新で1500mとの2冠 吉田星も5000m14分00秒70で2種目制覇/IH北海道
◇インターハイ北海道地区大会(6月17日~20日/旭川花咲スポーツ公園陸上競技場)3日目 広島インターハイ出場を懸けた北海道地区大会の3日目が行われ、女子800mで木田美緒莉(旭川龍谷3)が2分06秒45の道高校新をマー […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会