2023.10.13
10月15日にパリ五輪マラソン選考会MGCは東京・国立競技場発着のコースで行われる。レース2日前の13日、都内で記者会見が行われ、出場者全員が出席して大会への抱負を語った。
24人が出場する女子は、大会への抱負と、当日のアピールポイントについてフリップに記入するかたちで行われた。
優勝候補に挙げられる東京五輪代表3人は、一山麻緒(資生堂)は「パリ」、前田穂南(天満屋)は「連覇」、鈴木亜由子(日本郵政グループ)は「自分に勝つ」と抱負を記入。2大会連続の五輪代表入りへの決意を示した。
東京五輪8位入賞の一山は「このMGCに向けては勝つことだけ考えて、どんなレースになっても最後はパリの切符を手にする、ということだけ考えてやってきた。(本番の)コースに似たようなコースを実際に使って大事なポイントをやってきた。明後日は勝つだけを思ってやっていきたい」と力強く話す。
前回優勝の前田は「距離をしっかりと走りこんできた。スピードも重視して距離も走ることで、力をつけてきた。速いペースでリズムを作ることで、自分の速いペースで、自分のリズムで押していくことが自分の力を発揮することだと思う。前回の大会もイメージしながら取り組めた」。中盤から独走した前回の再現をイメージする。
前回2位の鈴木は、「世界ではとてつもないタイムが出ている。でも、それだけを見据えるのではなく一歩一歩。タイムだけじゃない力強さがMGCでも五輪でも求められる。まずはそこで勝ち切る脚力。アップダウンに向けて足を作ってきた。自分に先入観を持たせるのではなく、速さに壁を作らず、ペースを上げた練習をやってきた。その取り組みが結果につながるようレースしたい」と語った。
このほか、8月のブダペスト世界陸上代表の加世田梨花(ダイハツ)は「パリ五輪の代表権獲得」と抱負を記入し、「ずっとマラソンでパリ五輪を目標にやってきているので、絶対に、という強い思いを持って、2位以内に入りたい。最後まで粘り強いを見せたい」と気合十分。
有力候補の一人に上げられる細田あい(エディオン)は、アピールポイントを「粘り」とし、「自分の強みはきつくなってからの粘り。それを発揮したい」と話した。
大会は10月15日午前8時10分スタート。上位2名がパリ五輪代表に即時内定する。
レースの模様はNHKで午前7時45分から生中継される。
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