◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)4日目
ブダペスト世界陸上4日目のアフタンーンセッションが行われ、男子400m準決勝3組に出場した中島佑気ジョセフ(東洋大)は、日本歴代5位、学生歴代2位の45秒04で3着。着順通過の2着にあと0.1秒差で惜しくもファイナル進出を逃した。
大外9レーンに入った中島は、「最初から最後まで自分の走りを貫こうと思っていました」と積極的に攻めた。
1つ内側のバヤポ・ヌドリ(ボツワナ)がバックストレートに入るところで、そして東京五輪王者のスティーヴン・ガーディナー(バハマ)が最終コーナーを回ったところで、相次いで脚を痛めて途中棄権。中島は2番手争いで最後の直線を迎えた。
着順通過できるのは上位2人まで。ファイナルへ力を振り絞る。だが、あと一歩届かず3着でのフィニッシュとなった。プラス通過もかなわず、準決勝敗退が決まった。
サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)も通った東京・城西高から東洋大に入り、世界を目指してきた。
「4年間、この日のためにやってきた。決勝を達成するためにすべてを犠牲にしてきました。あと少しで届かなくて、現実を受け止められません」
前回は4×400mリレーのみの出場だったが、今季は6月の日本選手権を初制覇。7月にはスペイン・マドリードのレースで今季5度目の自己新となる45秒12をマークするなど、確かな力をつけた。今大会も予選でその自己ベストに0.03秒と迫る45秒15で3着通過し、準決勝では6度目の自己新。それでも、世界の壁を乗り越えられなかった。
だが、雪辱の舞台がまだある。「マイルリレーでは、前回もアンカーで今日みたいに表彰台を逃しました(2分59秒51のアジア新で4位)。今回、個人で夢破れてしまった悔しさもすべてぶつけたい」。中島はそう力強く語り、激走を誓った。
【動画】男子400m中島佑気ジョセフも自己新!準決勝のレースをチェック
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